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あいろこいろ  作者: カラクリカラクリ
本編
32/104

031


「あの、山吹さん」

「山吹でいーよ?」

「山吹は、木路蝋さんの知り合いですか」


一瞬目を丸くしてから、山吹はへにゃへにゃと笑う。


「聡いなぁ。うん。そーだよ」

「露草の、護衛ですか」

「蘇芳さんが来るまでの、ね。ごえーというより、監視役かなぁー?」

「眠たがりなのは、ブラフですか」


知らず零れた固い声に、山吹はきょとんとして首を振った。


「違うよー。それは体質。あたし、実験体なのー」

「!?」


突拍子もない台詞に蘇芳が驚いて顔を上げるが、山吹は相変わらずの様子でへにょへにょと肩を竦める。


「あたし、呼ぶほーじゃないから。被害のちーさいもので実験しよーってことで、上手くいったら、露草君にも適応したかったみたいだよ? でも、生憎こんな感じで、いまいちいい結果じゃないの」


全く気にした様子もなくあっけらかんと告げて、欠伸を零した山吹は目を擦った。


「何処でも寝ちゃうしねー」

「どうして、怒らないんですか」

「んー?」

「実験台なんかにされて、どうして」

「自分で申し出たんだよ? あの人に認められたら、嬉しーし、あの人の考えにさんせーしてるの」

「考え?」

「それはあたしの口からは言えなーいや。あの人にきーてね」


山吹は教室を出る前に一度だけ振り返ってへにょんと笑う。


「あたしね、あたしの為に実験受けたんだよー。だから、そんなえらそーなものじゃないからね」


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