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私は弱く、君は強い

作者:安藤 栞里

きみに出会ったのは


中学二年生。



最初はどーでもよかった。


というか、苦手だった。



女なら誰でもいいだろうな。

満たしてくれる人なら誰でも…




けど、




笑った顔に


優しい姿に



いつしか惚れた。


あと少しで


クラスも変わるのに



きみを好きになってしまった。




クラスのみんなで鬼ごっこしたとき


「キスしていい?」


って言われた。


君は知らない

私の気持ちなんて。


心臓の音が聞こえてしまいそうだった。


うんといってしまいそうだった。




でもきっと彼は


誰でもよかった。



私以外にも

いろんな人に同じようなこといってるんだろうな…


「好きな人としかしません!」



うそ。




きみが好き。




キス



したかったの。



本当は…
第一話
2012/05/20 14:21
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