表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/68

第8話 死亡フラグは叩き折るもんだ。普通のフラグが折れようと

おはにちは!らいなぁです!

活動報告って何に使うんでしょう?

とりあえず書いてはいますけど誰も読んでいないような気が・・・。

まあ閲覧回数が表示されないからわからないんですけどね。

出来れば皆様、活動報告も多少でいいので読んであげてください。

活動報告がかわいそうです。まあ僕もあまり見てないんですけどね。

今回の紹介は予定通りありません!やったね僕!

・・・・・・悲しくなりました。

今回の現実デッドエンドは前回に引き続き新展開!

タイトルも気になるでしょう?

メインキャラたちの楽しげな会話を見ていけば、いずれ分かるかもしれません!

では、どうぞ!

住宅地を悠々といった感じで走るシルバーカラーの車があった。メーカーはホンダ、車種はフリード。

その運転席にいる姉貴は言った。


「ゾンビあまりいないから走りやすいね〜」


隣の助手席に座っている俺も生返事で頷く。


「そうだな・・・」


俺は地図を見てこれからのことを考える。

車で移動できるのは幸いだった。歩きだとどのくらい掛かるか分かったもんじゃないし、みんなが疲弊しているところにゾンビでも来たら全滅だったな。


このままこいつで行きたいところだけど、早織ん家にこいつで行くにはかなり遠回りしなければならないぞ。そんな余裕は無いし・・・。

でも歩きだったら早くつけるんだよな・・・。


難しいところだ。


と俺の後ろの席に座る理奈が、なあ良!とテンション高く運転席と助手席の間から顔を出す。


「なんだ?」


そう聞くと理奈は遊園地に連れてきてもらった子供のように、はしゃぎだした。


「楽しいなぁ!家族でピクニック来たみたいで!!」


はは・・・確かに楽しかったかもしれない・・・


「外にあんなのがうようよ居なかったらな・・・」


視線を外のゾンビどもに向ける。数は少ないが、車で移動しているのに絶えず視界に入ってくるほどの量はいた。

ゾンビのもれなく全員が血だらけで服はボロボロで皮膚は爛れて肌色が土のような色だった。


「確かにいなかったら天国だったかもね」


姉貴の後ろの席に座っている冬紀が苦笑のような笑顔を浮かべる。

それに理奈は憤怒の表情を浮かべ、歩く屍にけんか腰でぎょあぎょあ叫ぶ。


「この野郎!馬鹿野郎!死ね!お前らなんか死んでしまえ!!」


いやもう死んでますから。俺と冬紀は同時につっこんだ。

でも確かにいなければ楽しかっただろうな。俺は小さく笑って前を向く。


「なあ理奈」

「ん?」


理奈の顔を見ずに、俺は笑って言った。


「東海林市から脱出したらどこか行こうぜ」


「えっ?」

「・・・ま〜良ちゃん」

「良祐・・・それは死亡フラグだ」

「フラグなんて叩き折ってやればいいんだ!」


ん?みんなの反応がおかしいぞ?

俺変なこと言ったか?ああ分かったぞ!言葉が足りなかったんだな!

俺は足りない言葉を補うため、口を開いた。


「温泉なんかどうだ!」


『・・・・・・・』


なんだろう?この無言の重圧。理奈はともかくとして他の奴らから向けられる圧倒的無の視線!

俺何かしたか?理奈は理奈でそれってつまり・・・みたいな感じでおかしな世界に行ってるし。


何故だろう?冷や汗が止まらない。


・・・分かった!みんなは理奈だけを誘っているように聞こえたから、除け者にされたって思って怒ってるんだ!

なんだみんな可愛いところあんじゃねえか。まったく、俺がそんな空気の読めない男だと思っているのか?ちゃんと分かってるさ!


俺だって最初から「東海林市から脱出したら(みんなで)どこか行こうぜ」って言ってたじゃないか!(作者の声:言ってません)


よっしゃ、分かってないようだからちゃんと言ってやっか!

俺はちゃんと1からみんなに分かるように言った。


「大丈夫だって、東海林市からは無事に脱出できる!そしたら温泉にでも行こうぜ!“みんなで”!」


「みんな・・・・で・・・?」

「おう!」

「・・・・そ、そうだよな!みんなで行くんだよな!!」


何言ってんだ理奈は?当然のことを今更・・・


と次の瞬間。みんなからの圧倒的無言の重圧と視線がさらに増した!


なんで?なんで!?俺本当に何かした!!?

何故か悲しそうな理奈に同情するように、俺に向けられるみんなの視線に殺気すらこもっているぜ!

円さんと姉貴ですら乙女の純情を・・・!見たいな眼で睨み付けてくる!!


唯一早織だけが、本当にフラグを叩き折ったのね、みたいな視線で俺を見ていた。


俺は思う。言動には気をつけよう。





「・・・で、問題のここなんだが・・・」

「話を逸らさないでちゃんと聞いてください!」

「わかったから、今はこっち!」


俺たちが乗るフリードは、階段の階下で草むらに隠れるように止めてあった。

階段を上ると上にそこそこ大きな公園があるらしい。


ていうか、さっきから円さんが一方的にさっきのことについてぐちぐち言ってくるが意味分からん!

やれ乙女の純情だの、やれフラグを立てて自分で折るだの、意味分からんことばっかり言ってきやがる。


はっきり言っておくが、俺は乙女の純情をどうこうした覚えもないし、フラグを立てた覚えもない!


俺は早々に円さんとの話を打ち切ると、重要な案件に戻る。


「早織ん家行くルートなんだが、車で行くルートと歩きで行くルートがあるんだがどうする?」


すると一番後ろの席に座った円さんが不満そうにも口を開いた。


「車で行ったほうが楽じゃないですか」


まあ普通はそうだろうな。でも両ルートにはそれぞれデメリットがある。

俺はみんなに両ルートのメリットとデメリットを告げる。


車で行くルート(普通に道路を走行)

・メリット

ゾンビと戦わずに済む。

体力消費が最低限になる。


・デメリット

車の燃料がかなり減る。

早織の家までおよそ30分掛かる。


徒歩で行くルート(公園を横切り近道する)

・メリット

早織の家まで10分と掛からない。

車の燃料をかなり温存できる。


・デメリット

ゾンビと戦わなければならない可能性大。

体力をかなり消費する。

武器の消耗値が上がる。(ようは壊れやすくなる)


「あとは・・・徒歩で行くルートのメリット、経験値が上がる」

「馬鹿にしてるの?」

「すいませんでした」


即行で謝罪する。早織は冷たいな〜。

俺はそんなところか・・・と言ってみんなに意見を募る。

みんなとても悩んでいる様子で暫く考えていた。


数秒して早織が最初の意見を述べる。


「私は徒歩を推奨するわ。車は大事だからね」


すると次々に意見が述べられた。


「僕は車かな出来ればあまり戦いたくはないし」

「アタシは徒歩だ。ゾンビが来ようとぶっつぶしゃいい!」

「お姉さんは車かな〜ゾンビに会いたくないし〜」

「私はですね、徒歩がいいと思います。大事な愛車を壊したくは無いので・・・」


これで俺以外の意見が出揃ったわけだ。統計すっと車:2、徒歩:3か。

みんなは俺の意見を待っているようだった。しょうがねえな。

俺は結果を発表する。


「徒歩だな。徒歩で行こう」


みんなは各々で様々な反応を示したが、最終的には従ってくれた。

俺は出発前の号令を掛ける。


「みなさ〜ん。準備はいいですか〜?」

『は〜い!』


早織以外の全員が手を上げて返答する。


「早織さんの家までの道のりは覚えましたか〜?」

『は〜い!』


やはり早織以外の全員が手を上げて返答する。


「武器は持ちましたか〜?」

『は〜い!』


言わずとも分かるが、早織以外の全員が手を上げて返答する。


「じゃあ行くぜお前ら!!」

『おうっ!!』

「おう・・・」


今回は小さい声ながらも早織も返答してくれた。


近くにゾンビがいないことを確認して俺たちは車から飛び降りる。

最後に姉貴が車の鍵を閉めて、準備完了。


俺たちは静かに公園へと向かう階段を上っていった。


「上の公園そこそこ大きいって言うけど、どんぐらい大きいんだ?」


左後ろを走る理奈が、その後ろの早織に聞く。


「そこそこ大きいと言ってもあまり大きくないわ。そうね、ただ言えることは・・・」


その言葉が出る前に先頭の俺は階段を上りきった。公園が視界に・・・・・俺の思考はフリーズする。

みんなも階段を上りきって公園を視界に映した途端、瞬間凍結する。

唯一見慣れている早織は普通に二の言葉を紡ぐ。


「学校のグラウンドの2倍以上はあるかしら」


視界一杯に公園・・・いや、もはや一つの遊園地が映った。





俺たちは木が生い茂った公園(笑)の中を静かに歩く。

幸い、ゾンビにはまだ遭遇していない。


「どこが公園だよ。もはや木が生い茂った遊園地じゃねえか」


これを公園と呼べるわけが無い。しかしここに公園と呼んでいる奴がいる。

早織・・・お前はあれですか?どこかのお嬢様ですか?


「そうかしら?私の家の庭の半分くらいしかないけど・・・」


はい出ましたお嬢様発言〜。この野郎、普通の一般市民の庭なめんなよ。この公園の8分の1もねえんだぞ!

あれ?ってことは早織の家の庭は一般市民の16倍以上!?


・・・・一回殴っていいかな?


「良祐・・・何故あんたは金属バットを振り上げているの?」

「はっ!?しまったしまった。いやなんでもない」


ついつい早織を殴打するところだった。危ない危ない。

バットを肩に担ぎ直し、視線を前に向ける。


「ん?」


すると視線の50メートル先にうら若い20〜30歳ぐらいの女性が俯いて立っていた。

ゾンビか?と思ったが、ゾンビにしては様子が変だ。普通にしすぎている。


「良祐さん、あの人は・・・」

「生存者じゃないか?良祐」


円さんと冬紀が生存者だと思って、女性に近づこうとする。しかし・・・


「待て、様子がおかしい」


しかもどこかで・・・見たことがある気がする。

特徴はオレンジ色のスーツを着て、首元に赤い布を巻いている。顔は見えないけど肌年齢で多分2〜30代。

そして左手には白いバッグを持っている。どこかで見たような・・・


そして俺は気づく、彼女は昨日見た。


学校に行く途中、遅刻しそうだった俺は近道と称して、人通りが皆無の薄暗いわき道に入った。

その時に見た様子のおかしな女性、そいつと同じ格好をしている。

昨日は彼氏にフラれて男でも探してんのか?と思ったが、今なら分かる。

彼女は昨日出会った時点でゾンビだったんだ。ゾンビは午後に発生したんじゃない。午前の時点でゾンビは発生していたんだ。


そして首元の布は元から赤いんじゃない。彼女の血で赤く染まっていたんだ。


もしかしたらあれが・・・「始まりのゾンビ」かもしれない。


「・・・・・・・・」


その始まりのゾンビは、ふらふらと歩きながらこっちに近づいてくる。


俺は瞬間的に悟る。こいつはやばい。今までの奴とは違う。


予想でしかなかったが、俺の本能が告げる。こいつは他のゾンビとは違う。


本能を肯定するように俺の直感が告げる。こいつは他のゾンビとは違い、呼ぶ。


直感を肯定するように俺の理性が叫ぶ。逃げろ。こいつは・・・


俺はほぼ無意識にみんなに叫ぶ!


「逃げろ!車に戻れ!!こいつは“食う”ゾンビじゃない!!・・・・」


みんなは突然大声を出した俺に驚いたが、瞬間的に緊急事態だと悟ったようだ。

そして俺は叫ぶ。


こいつは・・・こいつは・・・


「・・・“呼ぶ”ゾンビだ!!」

・・・・「呼ぶ」ゾンビだ!!


刹那・・・


【ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!】


始まりのゾンビは超音波の如き声を発して、血の涙を流す。


「ぐう!?」

「にゃあぁぁぁ!?」

「うわっ!?」

「きゃあ!?」

「なに!?」

「何ですか何ですか!?」


全員して耳を塞ぐ。地を揺るがしてる感覚すら覚えるほどの大声量に、俺たちは思わずしゃがみ込む。

この大声量の中逃げるのは難しいだろう。そう思っていたとき・・・


「おいおい・・・嘘だろ・・・」


始まりのゾンビの後ろから、大量の・・・今までとは比べ物にならないほどに大量のゾンビが、今までより速い・・・歩きから早歩きぐらいのスピードでこっちに向かってくる。

みんなも大量のゾンビに気づいたようで、顔を青く染めた。


「今度こそ本当に絶体絶命?」


大声量の中、理奈がそう言った気がした。

いかがでしたでしょうか?

良祐たち絶体絶命ですね。今までに無いくらいの。

そして新ゾンビ!これは龍が如くの最新作に確か出てきたような気がします。

まあこの新ゾンビはその最新作からヒントを貰いました。

最悪のゾンビと出会った主人公たち!やっぱり彼らの前に敵はある?

それでは次回会いましょう!御意見御感想をお待ちしています!


・・・ああそうでした!皆さんはオリジナルについてどう思います?

実はいずれ銃火器を出そうと思うんですけど、なにぶん銃火器には疎くて・・・。

オリジナルの会社とかオリジナルの拳銃とかって皆さんは有りですか?無しですか?

御意見をお願いします!(知識に)恵まれない僕に救いの手を!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ