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第4話 アクション映画も真っ青だな

おはにちは!らいなぁです!

前書きって何でこんなに書くこと無いんでしょう?

と言うわけで今回の紹介は冬紀です!


宮下みやした 冬紀ふゆき

年齢:16歳

職業:高校生(二年)

誕生:1月15日


知識  ★★☆☆☆

体力  ★★★★★

攻撃性 ★★☆☆☆

俊敏性 ★★★☆☆

統率力 ★★★★☆

機転性 ★★★★☆

ギャグ ★☆☆☆☆


良祐の友人。役割は大体ツッコミ。一人称は僕。

容姿は黒髪を眼に掛からないところまで伸ばし、邪魔にならない程度に髪を短くしている。もみ上げは極力短い。顔はそこそこイケメンで爽やかな雰囲気が似合う少年に仕上がっている。詰襟の学生服をピシッと着て、愛用の腕時計をしている。

東海林市立林名高校の生徒。二年A組。

性格は爽やかで曲がったことは嫌い。剣道部に所属し、エースになるほどの腕前を持つ。

見た目的に文武両道のスーパーマンかと思うが、実は勉強はあまり出来ない。小さいときから剣道一筋で、剣道を極めるあまり勉強をし忘れたという天然な一面も持つ。

父親は健在だが、母親は冬紀が中学生のときに亡くなった。父親とは市外でともに住んでいる。電車通学生徒。上に兄が1人と下に妹が2人いる。

厳しい父親で、冬紀に剣道を教えたのは父親。頑固な性格の父親で冬紀と同じく曲がったことが嫌い。

母親の一件で何かがあったらしく、そのせいで父親とはろくに話をしない。

成績は下の上。趣味は剣道。

主人公の集団のまとめ役。貧乏くじを引かされることもしばしば。サブリーダーのようなポジション。

保健室を出た俺たちを手厚く出迎えてくれたゾンビたち。俺たち絶体絶命!


「さて、このゾンビの群れどうする?♪」

「現実逃避してないか?」

「どちらにしろ突破しないと死ぬだけみたいだね」

「お姉さんはまだ死にたくないよ!」

「それはみんな同じだ姉貴」


絶体絶命の状況なのに軽口を叩き合う余裕がある俺たち。なんで余裕なんだろうね?

俺はともかく三人に確認する。


「じゃあルートを変えずに強行突破で」

「「「さんせーい」」」


即答だった。それならと両手でバットを持ち、右側に下ろして引きずるように歩き始める。


「突撃ぃ!!!!」

「「了解っ!!!」」

「は〜い♪」


俺を先頭に、右に冬紀、左に理奈、後ろに姉貴という編成で前方のゾンビに突貫を仕掛けた。

走る勢いそのままに、先頭ゾンビの頭目掛けてバットを突き出す。踏ん張ることが出来ないゾンビは後ろに仰け反り、背中から他のゾンビを巻き込んで床に倒れた。俺は左に回転して勢いのついたバットで、巻き込まれなかった近くの2体のゾンビの頭を弾き飛ばす。

と最初に攻撃したゾンビが体勢を戻して、俺の足に噛み付こうとする。俺は右足を振り上げ、ゾンビの脳天に叩き込む。ゾンビは呻きながら、自分の頭を踏みつけている足を掴もうとするが、その前に俺が思いっきりゾンビの頭を踏み潰した。

それきりもう、ゾンビは動くことは無かった。


「身の程を知れ、カスが・・・!!!」


後ろの姉貴が、悪役みたいだよ良ちゃんって言っていたがガン無視。今はそれどころではないのだ。左右の理奈と冬紀も楽々ゾンビを倒す。


「急ごう良祐!」

「たらたらすんな!」

「してねえよ!」


途中、倒れたゾンビが起き上がろうとしたから、蹴りを入れて走り出す。後ろを見ると、姉貴もしっかりついてきているようだ。

俺たちは陣形を崩さず、走って階段を目指す。


「極力ゾンビとは戦わないようにしよう!」


冬紀の言に従い、体力消費を極限まで減らす努力をする。

しばらく走ると、下へ降りる階段へたどり着いた。幸いなことにゾンビはちらほらとしかいないので、ゾンビの隙間を縫って走り、戦闘は出来るだけ避ける。向かってくるゾンビは危険と判断した奴だけバットで倒し、他の三人の進行を妨げないようにした。


「いい仕事すんじゃん良♪」

「ありがとよ・・・!」


何故だか馬鹿にされた感じがして心証がよくない。まあそれよりゾンビをかき分けていくのに神経使っているから、あれこれ言わずに生返事で返す。


「やっと3階に着いたようね〜」


俺は後ろから聞こえる姉貴の言葉で、俺たちが3階に着いたことを知った。それならもう少しだ。と一瞬気を抜きかけた時・・・


「おいおい・・・数多くねえか?」


良く見ると、階を降りていくごとにゾンビの数が増えていく気がする。ゾンビの服を見れば制服を着た奴らが大半だ。生徒の半分以上はゾンビになったと見て間違いは無いだろう。

2階にたどり着いたとき、戦闘無しには階段を降りられないほどのゾンビが階段を塞ぐ。俺はすぐそこに音楽室があるのに気づいた。

しめたぞ!思った次には言葉を発する。


「音楽室に入れ!!!非常階段を使うぞ!!!!」


言葉を理解した面々から順に音楽室に入る。まず理奈、次に冬紀、そして姉貴が音楽室に入ったのを確認してから、俺は最後に音楽室に入った。


「鍵をっ!!!」

「ああっ!!!」


冬紀は俺が入ったのを皮切りに音楽室の扉を閉め、急いで鍵を閉めた。刹那、ドガンっ!!!!と扉にゾンビが殺到する。扉は奮闘してくれているが、今にも壊れそうだ。


「壊れる前に非常階段へ行きましょう!!!」

「いつもは鈍い姉貴が積極的じゃねえか」

「死にたくないんです〜!!!」


姉貴は我先にとベランダのドアノブをひねる。すると・・・


「きゃあああぁぁぁ!!!!!」

「姉貴!!!」


扉の裏にゾンビが潜んでいて、今にも姉貴に噛み付こうとする。俺はバットをノーモーションでブン投げた。

バットは吸い込まれるようにゾンビの頭に直撃して、一瞬の隙を作る。


「理奈!!!!」

「わかってら!!!」


一番近くにいた理奈に指示するが、その前に理奈は走り出していた。理奈はハンマーを振り上げて、バランスを崩したゾンビの脳天に叩き落す。

ぐちゅっ!!!という嫌な音とともにゾンビはベランダから滑り落ちた。下からも人が潰れた嫌な音がする。俺は尻餅をついている姉貴の元に走った。


「死ぬ気か馬鹿!!!モップ使えよ!!!!」

「だって〜・・・」


姉貴は涙目で俺を見上げてくるが知ったことか!


「だってじゃない!!!心配をかけるな!!!!」


すると姉貴は驚いた表情になった。


「良ちゃん・・・心配してくれたの?」


その眼は信じられないものを見たように見開かれている。俺は失言に気づきながらも視線を逸らして言葉を続ける。


「当然だ!!!姉貴の代わりなんていないんだぞ!!!!」

「良ちゃん・・・」


俺はバツが悪くなりさくっとバットを拾って告げた。


「行くぞみんな」


温かい眼で見ていた冬紀と理奈も頷いて、俺たちはベランダへ飛び出した。ベランダにはゾンビがちらほらとしかいなかった。これ幸いと一気に非常階段を駆け下りる。

地上までたどり着いた俺たちは手分けして辺りを見回す。すると俺の視界にドアの開けっ放しの車が移った。車種はタント、メーカーはダイハツってところか。


「姉貴は運転できたよな?」


俺が聞くと姉貴は頷いた。


「車の?免許は持っているけど・・・」


そういやあまり車運転しないんだったな。俺はまあいいとタントの近くまで小走りする。

辺りに危険が無いことを確認して車の中を覗き込む。見たところ鍵はつけっぱなしで燃料も問題ない。俺は姉貴を手招きして運転席に座らせた。


「どうだ?出来そうか?」


姉貴はう〜んと唸って機器の動作を確認して頷く。


「これなら出来そう♪」

「ならこれで脱出しよう」


近くまで来ていた冬紀と理奈を呼び、車で脱出する経緯を話して後部座席のドアを開けた。


「俺は助手席に回るから二人は後部座席な」

「わかった」

「うぃ〜っす」


二人は後部座席に乗り込み、それを目視して俺はドアを閉めた。俺は回り込み助手席のドアを開ける。乗り込もうとしたとき、校舎の陰からゾンビと動きがおかしなゾンビが1体歩いてくる。


「ん?あれは・・・」

「私も乗せてえぇぇぇぇぇぇっっ!!!!!」


動きがおかしなゾンビかと思ったら生存者だ。青みがかったショートヘアに幼い顔立ちの少女。左手には弓に矢が、右手には鉄パイプが握られている。制服についた真っ赤な血は全て返り血のようだ。彼女は手を振りながら後続のゾンビの集団から必死に逃げていた。

俺はすぐに頭を巡らせ言葉を発する。


「姉貴!!!すぐに出ろ!!!!」

「ええっ!!!?あの子はぁ!!!!??」

「いいから早く!!!!!」

「は、はいぃ!!!!」

「ちょっと!!見捨てないでよ!!!」


俺は乗り込んだが、ドアを開けっ放しでバットを車内に置く。姉貴は鍵を回しエンジンを始動させる。後部座席の冬紀から見捨てるのか!!?と抗議の声が飛び出すが、そんな気はさらさらねえよ。

アクセルを踏み出し急発進したタントは、前方の車にぶつかりそうになるが、何とか右に回避して走り出す。


「姉貴!あの子の横をバックで通り抜けろ!!!」

「バックでぇ!!!?無理!!!!」

「やれ!!!!!」

「う〜・・・わかったわよ〜!!!」(良ちゃんゾンビが出てから人使い荒いなぁ〜!)


俺が指示したとおりに姉貴は車体を回転させて、高速バックで少女に近づく。少女はビビって足を止めそうになるが、後ろにゾンビが迫ってるから走り続ける。

俺はドアを背に、少し車外に身を乗り出した。そして少女に叫ぶ。


「手を伸ばせ!!!」

「ええ!?」

「死にたいのか!!!」

「うう〜わかったわ!!!」


少女は鉄パイプを左手に持ち直し、俺に右手を伸ばした。俺も少女に手を伸ばして姉貴に一言。


「あの子を回収しだいハンドルを左に切れ」

「・・・・・・へっ?」

「じゃよろしく」

「えええぇぇぇぇぇぇ!!!!??」


後ろで冬紀も滝汗をダラダラ流してシートベルトを締めた。何かを唱えている。

理奈はジェットコースターみてえだな!と面白がってはいるがちゃっかりシートベルトをしていた。

そしてスピードを緩めることなくバックで疾走して少女に近づく。


「今だ!飛べっ!!」

「・・・・・・!」


ジャンプした少女の手を、俺はギリギリ掴み、自分のもとへ引き寄せた。なんとか成功・・・。後は・・・・


「姉貴!!!!」

「ああもう!!!」


俺は衝撃に備え、少女を抱えて身構えた。次の瞬間・・・・


「ぐぅ!!!!?」

「うあぁ!!!?」

「にゃはは!!!」

「・・・・・っ!!」

「どうなってんのおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!?」


車が右に半回転して、遠心力で体が外に持って行かれそうになる。しかしそれで少女の後を追っていたゾンビの大半が吹き飛んだ。


「アクセル!」


何とか耐えた俺は次の指示を即座に出しドアを閉める。


「人使いが荒い〜!」


姉貴は壊れそうな勢いでアクセルを踏み込み、またもや車は急発進した。


「そんな強く踏み込まなくて・・・ぐうぇ!?」


膝の上に抱えた少女の肘が顎にクリティカルヒットして意識が飛びそうになる。意識をとりあえず保てた俺は、視線をフロントに向けると、姉貴の荒い運転でゾンビがなぎ倒されていく様を見た。

そしてそのままのスピードで校門を飛び出し、俺たちが乗るタントは一路俺の家へ向かった。

いかがでしたでしょうか?

次回の紹介は前原美鈴を予定しています。

脱出に成功した主人公たち!はたして彼らに未来はあるのか?

それでは次回会いましょう!御意見御感想をお待ちしています!

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