第25話 絶望すらない圧倒的な死。それが「デッドエンド」
おはにちは!らいなぁです!
今回は第一部完、として書いたものですので文字数は1000文字にも満たないです。
考えてみれば俺ーーというか俺の周りの人間はろくなことが無かった。
たとえば冬紀。あいつは中学の時に母親を亡くしたそうだ。それからと言うものの、父親とは仲が悪くなる等々の不運に見舞われたそうな。
たとえば理奈。あいつは幼い時に両親を亡くし、親戚に引き取られたそうだ。当初は色々苦労があったらしい。
たとえば早織。あいつは両親の離婚、さらに父親は行方不明、母親と子供の頃から親しかった田代さんを亡くすという災厄に陥った。
家族だと姉貴。あいつは容姿とスタイルのせいで事件に巻き込まれやすい。代表的だと大学の事件。
円さんは腕っ節強さでケンカを売られることもしばしば。
サクラは小学生の時に事故に巻き込まれた際、生死の境を彷徨ったこともある。
そして俺は中学の時のイジメ、他にもあるがとにかくろくなことが無い。
ん?あれ?俺って今何してるんだっけ?ーーーーああ、そうか。俺って死んだのか。
ーー嫌ぁ!!良祐君を置いて行けないよ!!
ーーサクラさん!良祐を回収している時間は無いんだ!!
ーー冬紀!お前、良を見捨てるのか!?
ーー良ちゃん!良ちゃん!!
ーー良祐さん!!?
ーー落ち着いて現実を見なさい!!良祐は死んだのよ!!
ーーまだ死んでるとは限らないだろ!!
ーーどちらにしろ彼を回収してたら全滅するわ!!
ーーでもぉ!!
ーー来るぞ!早織さん車を!!
ーーええっ!!
ーー嫌ぁぁぁああ!!
車が走り去っていく音がする。それを追うようにドスンドスン!と足音のようなものが遠ざかっていった。
しばらくして場が無音に支配された時、沢山の呻き声が遠方で聞こえ出した。おそらくゾンビだろう。
駐車場では真っ赤に染まった白色の乗用車の脇に、金髪の少女の遺体が横たわっている。
校舎側では植え込みの中に、詰め襟の制服を着た少年が横たわっていた。その少年はピクリとも動かない。
そして、その場には死体が動くだけで、生者は一人たりとも動くことは無かった。
いかがでしたでしょうか?
部で区切るとかではないですけど、定めるとしたらここで一部ですね。
これにて短期の休暇を頂きたいと思います。短くて3日、永くても1週間程度です。
完結ではないので、またよろしくお願いします!
らいなぁでした!