第20話 「番外編」 第一回 大質問大会!
おはにちは!らいなぁです!
今回は文字数が少ない番外編です!
番外編一回目は質問コーナー。キャラの本音が垣間見えます!
第一回ということで今回は主人公である良祐にスポットを当てました!
ちなみに本編とは一切関係ありません。キャラだけを借りました。
とある誰も知らない場所。真っ暗な空間に、一点だけ、照らされたイスがあった。そこに誰かがやってくる。
「何の用だ?今、忙しいんだが……」
制服を着た少年である。彼はイスに座ると、肩に掛けたベネリM3を床に置き、こちらの方を見る。
「何か用があって呼んだんだろ?早く済ませようぜ」
と私に向かって言うが、私の姿は見えていないはずだ。しかし……まあいい。
私はさっそく用を済ませようと、ボタンを押す。すると、彼の前にモニターが出現して何かを映した。
《第一回 大質問大会!》
「まあ、そういう風に聞いてやってきたからな」
意外とドライな反応だな……。大爆笑必至と言われたのだが……。
私はキーボードを叩き、一つ目の質問をモニターに映す。
《Q1,貴方の名前は?》
「前原良祐」
続けてキーボードを叩き、質問を出し続ける。
《Q2,年齢は?》
「16」
《Q3,誕生日は?》
「9月27日」
《Q4,職業と勤めている場所は?》
「学生。東海林市立林名高等学校」
《Q5,現住所は?》
「東海林市2番3号66」
《Q6,家族構成は?》
「両親、姉1人」
《Q7,趣味は?》
「アニメ観賞とゲーム」
基本的な質問はこんなものか。よし、次はより具体的に……。
《Q8,友達は?》
「今んとこ2人。冬紀と理奈だ」
《Q9,冬紀君の事をどう思っている?》
「いい奴だ。イジリがいがある。って言うのはまあ冗談として、最高の親友だよ」
《Q10,理奈さんの事をどう思っている?》
「少し乱暴っていうか暴力的っていうか残念っていうか。性格と口調を直せばアイツなら彼氏の1人や2人簡単に見つかるだろうに」
《Q11,理奈さんの事は好きではない?》
「冗談。理奈は嫌いじゃないけど、俺はもう恋はしねえ」
《Q12,じゃあ彼氏にはなる気は無い?》
「………………ああ」
《Q13,ホントのホントに?》
「しつこいな!3回も言わせるなよ!!」
《Q14,落ち着いてください?》
「お〜い!ミスってるよ〜!」
しまった。落ち着いてくださいと書くつもりが質問のようになってしまった。
じゃあ次は家族の事だな。え〜っとこんなところ……えっ?うわっ!やめっ!
《Q15,母親を彼女にしたい?》
「唐突!ぶん殴るぞてめえ!!」
突然、謎の女性が現れてキーボードに書き込んで行ったぞ。なんだったんだ?
謎の女性が消えたところで話を戻すか。えと、家族のこと……って、おい!やめっ!
《Q16,お姉さんを妻にしたい?》
「よっぽど死にたいと見える!待ってろ!今すぐライオットガンをぶち込みに行ってやる!!」
今度は顔が似ている女性が打ち込んでったぞ。どこかへ行ったが。
私はモニターに落ち着いてくださいと表示すると、質問に戻る。
《Q17,家族のことは好きですか?》
「当然だ。円さんも好きだし、姉貴も好きだ。父親は……わからねえな。居ない期間の方が永いからな」
《Q18,母親の事をどう思っている?》
「チートママの二つ名は伊達じゃねえしな。何でも頼りになる良い母親だ」
《Q19,お姉さんの事をどう思っている?》
「馬鹿ばっかりやって、のほほんとしてるが、やる時はやる。そんな姉貴には感謝してるよ」
《Q20,父親とは会いたい?》
「いや、大事な時に帰ってこねえ父親なんか会いたいとは思わねえ」
次は仲間についてだな。手始めに質問に無かった彼女でも。
《Q21,早織さんは彼女?》
「やっぱ死ぬかお前」
ちょっと入りすぎた質問だったな。失敬失敬。
《Q22,早織さんは貴方のなに?》
「仲間……かな?友達とは言えねえだろ」
《Q23,早織さんの事をどう思っている?》
「頼りになるよな。姉貴は頭良いけど馬鹿だから。1人2人冷静で頭の良い奴が必要だろ?早織は最高の仲間だ」
《Q24,香澄さんについては?》
「残念だ。不思議な女性ではあったが、紛うことなき母親だったよ。早織のためにもう少し生きていて欲しかった」
《Q25,香澄さんは彼女にどう?》
「RPG−7をぶち込んでやろうか!!ていうかどんだけ彼女推奨してんだ!」
これは酷い。何を言っているんだ私。礼に欠けすぎだろう。
《Q26,田代さんは彼女にどう?》
「どゆこと!?性別を超えろと!!?」
しまった。打ち間違えた。訂正訂正。こっちが本題だ。
《Q27,田代さんの事をどう思っている?》
「惜しい人を亡くしたよ。もっと色んなことを教えて欲しかった」
次はゾンビに関してだな。こんなところか?
《Q28,ゾンビはどう思う?》
「最悪だな。ウィルスが原因か。はたまた別の理由か。どちらにしろ邪魔するなら排除するまで。たとえ知り合いであってもな。どうせ直らねえんだ」
それに関しては私も同意見だ。躊躇ったって敵は待ってくれないんだ。ならさっさと潰すまで。
じゃあ次はこいつだ。有意義な意見が聞けると嬉しいぞ。
《Q29,ハーメルンやミュータントについては?》
「ゾンビだけでもヤバイのにあんな強力なゾンビが出たんじゃ、いよいよ死ぬ確率が高くなってくるぞ。しかもこの展開だと他にもいるかもしれないし」
確かにそうかもしれん。こいつは面白い対象だ。じゃあ最後にこれ。どう出るかな。
《Q30,こんなことにした犯人をどうする?》
「俺が間接的に関わっているかもしれないし、犯人が分からない今は迷うな。だが、ぶん殴るかもしれねえ。それが俺でもな」
やはりこいつは面白い。是非とも次回を用意したいところだ。
《回答ありがとう》
「おう。じゃあな!」
彼はベネリM3を持つと、立ち上がって暗がりに歩いていく。私はそれをジッと見つめたまま、しばらく思考を巡らしていた。
私は「観察者」。時に質問し、対象を観察して世界の事象を見続けていく者なり。
世界は未だ、混乱をめぐっている。その先にあるのは、「再生」か「破滅」か。
いかがでしたでしょうか?
次回からはまた本編に戻ります!
それでは次回会いましょう!御意見御感想をお待ちしています!