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第12話 金持ちの家って大体こんな感じだよな

おはにちは!らいなぁです!

今回はギャグも少ない真面目回!なんですけど、バトルも無いですからあまり面白く感じないかもしれません。

僕としては結構楽しかったですけど。それは置いといて。

最近銃器の勉強をしているのですが、肝心の書籍がないんですよね。

エアガンとかガスガンとかは本があるんですけど、本物の銃器に関する細やかな知識がのった本が無いんです。

日本で入手しやすい銃器とか警察組織で使用されている拳銃とか、そんなことが分かる本とかってないんですかね?

小説書いている人たちが銃器に詳しい時があるんですけど、そんな方々はどうやって調べているのでしょう?気になるところですね。

「んで、このまま裏の早織ん家までみんなで行こうかと思う」


俺は川原の大きな石に腰掛け、同じように座るみんなに提案する。


「いいんじゃないか?もとより行くつもりだったんだし」


と言ったのは俺の正面の冬紀。あいつは頷くと、右隣の円さんを見た。


「そうですね。出来れば今日中に行きたい所です」


円さんが言うことも尤もだ。今日中に早織ん家行って早織の母親と出会うことが出来れば、何か知恵を貸してくれるかもしれないし。


「お姉さんは早く休みたいから賛成〜!」


姉貴の能天気な声に全員が拍子抜けして、のほほ〜んとした空気が場に漂う。その空気に早織が口を開く。


「人の生死が掛かっているって言うのに・・・」


頭を押さえてため息を吐く早織。それに理奈が笑いつつ語る。


「いいじゃねえか。必要以上に緊張してやらかすよりかはいいだろ?」


それもそうねと早織が同意したのを見て、仲良いなぁと思った俺。良いことだ。


俺たちはあれから数分の後、全員が飯を食い終わってからこれに至る。

今はみんなでこれからどうするのか相談しているところだ。


「んじゃ、これから早織の家へ直行で」

『異議な〜し』


というわけで、俺たちはみんなで早織ん家に行くことになった。





「よっと」


理奈が2メートル以上ある塀を楽々登っている。俺はその様子を塀の下で見ていた。


「理奈って本当に身軽だな」

「だろ〜?だろ〜?」


めっちゃドヤ顔で俺に手を伸ばしてくる。何かな〜。まるで猿みてえだ。


「だれが猿か」

「・・・・また顔か?」

「いや、勘だ」


お前はいったい何なんだよ!超能力者かよ!

俺は理奈の手を取って塀を登る。心の中でつっこむのを忘れない。


「ったく、ほら冬紀」


俺は姿勢を整えて冬紀に手を伸ばす。冬紀は手を取って塀を乗り越えた。


「大丈夫。反対側には今のところゾンビはいないよ」


向こう側に降りた冬紀はゾンビがいないことを確認すると、背中に帯刀する木刀を抜き放つ。


「よし、さくっと終わらせるぞ」

「おう」


それを聞き届け、俺と理奈はそれぞれ早織と姉貴を引き上げた。そして最後に円さんを引き上げて反対側に降ろすと、俺たちも反対側に降りる。


「早織ん家の敷地に潜入〜」

「普通だったら犯罪よ?人の家の庭なんだから」


でも今は普通じゃないもの。早織に俺は言ってやった。

こうして俺たちは早織ん家の敷地内に潜入したのだ。犯罪じゃないよ。メタルギア○リッドだよ。

自分の意見を正当化しつつ、木が生い茂った庭・・・・庭?を見る。


「庭じゃなくね?」


そこにあった庭(笑)は昼間の公園の倍、公園で早織が言ったとおりだ。でけ〜。

みんなが呆けてる中、早織は無表情で現在地を確認していた。


「ここは屋敷の北西ぐらいかしら」


屋敷て!北西て!何その表現!俺、使ったこと無いんだけど!早織はやっぱりお嬢様だったのか!


「先導するわ。静かに着いて来て」


早織が返答も待たずに歩いていく。俺が全員に行くぞと言うと、呆けていたみんなも頷いて早織に着いてく俺の後ろに回った。

俺はふと考えて早織に問いかける。


「なあ早織」

「何?」

「早織は朝、母親と会いたいって言ったけど父親は?」


なにそんなこと?と早織はケロッとした表情で答えを述べた。


「離婚したのよ。父親は行方不明。だから母親よ」

「・・・ん、悪い」

「いいのよ」


聞いちゃいけないこと聞いちまったかな。

俺はバツが悪くなり無意識に明後日の方向を向く。まあ、早織の性格はそのことに関係してるのかもな。

しかし木が多すぎだろ。まるで森の中だ。薄暗いったらありゃしない。


「あとどのくらいで着くんだ?」


こんなのが後数十分とか続いたら泣くぞ?


「心配ないわ。そろそろ・・・」


と言ったところで、前方の森が開けて光が差し込む。光の先には赤茶色のレンガ様式の建物があった。

大きさは目視できるだけで普通の一軒家の三倍はある。


「ここが私の家よ」


早織の言葉にみんなの眼が点になる。しかし俺はふとした疑問を早織にぶつけた。


「庭に比べて家が小さくねえか?」


その言葉に早織は違うわと言って言を返す。


この家は敷地内にある数ある建物の中の一つよ。

ここは一号館。いわゆる本館ね。私と母親と父親しか住んでいなかったからこの大きさで十分なのよ。今は父親はいないけど。

あと二号館と三号館と四号館があるわ。

二号館はすぐそこ。メイドや執事といったこの家に仕える人たちが寝泊りする場所ね。

三号館は少し遠いけど割りと近くのほうだわ。そこは倉庫の役割をしているの。

四号館は簡単に言えばコレクションドーム。母親しか行ってはいけない場所で世界中の宝石、絵画、外車などがあるらしいわ。

四号館は端の方だから歩きだと10分掛かるかもしれない。

他にも色々とあるけれど、主だった建物はそのくらいね。


「というわけよ。本当にメンドクサイ造りにしてくれたものだわ」

「そ、そうかもな・・・」


やっぱり早織ってお嬢様・・・しかもかなり凄いやつだ。

俺は一歩前に歩み出て、ゾンビがいないことを確認した。


「ゾンビはいない。居ない内に行くぞ」


全員が頷いたのを視認して、早織の誘導で一号館の玄関に向かう。


「開いてるか?」


玄関のドアノブを捻る早織に聞くが、彼女は力なく首を横に振るだけで何も言わない。


「チャイムを鳴らして待ったほうがいいかもな。くれぐれも大声は出すなよ」

「わかったわ」


早織はチャイムのボタンを押す。ブーという音が鳴り、しばらくしてガチャと誰かがインターホンに出た音がした。


「どちら様でしょうか?」


声からして初老の男性。優しげな声質が特徴的だ。

早織はその人物を知っている様子なので、多分執事だろう。


「田代さん!無事だったのね!」

「その声は・・・!お嬢様!ご無事でしたか!」


どうやら執事の男性の名前は田代たしろというらしい。

田代さんは喜びの声音でお待ちくださいというと、再びガチャとインターホンが切られる音がした。

数秒して玄関の鍵が開く音が何回か聞こえた後、重厚そうな大きな扉はゆっくりとその重い体を動かした。


「お嬢様!」

「田代さん!」


早織はやっと自分の知っている人に会えたのが嬉しいのか、満面の笑顔で田代という男性と語らっていた。

田代さんは俺の予想通りの初老の男性で、白髪の髪に髭、金色がかった眼鏡をしている。

彼は俺たちの存在に気づくが、何かを察したのか何も言わずに中に引き入れてくれた。


「中へどうぞ。外は物騒ですので」


さすが、話が分かるねえ。ていうか執事ってはじめて見たよ。

俺たち六人は田代さんの導きで、早織ん家一号館に入った。全員が入った後で田代さんが玄関の扉と鍵を閉める。

4個ぐらい鍵あんじゃね?ぐらいにガチャガチャガチャガチャやっていた。


視線を中に移すと、そこはテレビで見たようなシャンデリアに大きな階段、さらには高級そうな家具や壁に掛けられた絵画など、テレビで見たまんまがそこにはあった。


「ひれ〜な〜」

「そうね〜良ちゃん」

「私たちの家も広ければよかったんですけど・・・」


前原一家がそんな感想を洩らす中、冬紀と理奈は人があまりいないみたいと言っていた。


「それは・・・・こんなご時世ですから」


田代さんが言った言葉にその場にいた全員が沈黙する。察しれば良かった。

重たい空気が流れ始めた時、階段の上から誰かが降りてくる。


「早織?無事だったの?」


声がしたほうを見ると、美しい女性がそこに立っていた。よく見れば早織と面影がある。


「お母様・・・」


あの人が早織の母親・・・。顔立ちはそのままに、青みがかった髪を長く伸ばしているところが大人の女性っていう感じだな。

彼女は赤いドレスを着て、キリッと視線を鋭くさせている。


「無事で何よりよ。・・・・そちらの方々は?」


「学校で私を助けてくれた・・・・ーーです・・・」


最後のほうは聞き取れなかったが何て言ったんだ?

しかしそれを聞いた早織の母親はそうと呟くと、階段の階下に降りた。


「私は早織の母で香澄かすみといいます。彼はこの家の執事長の田代。他にも沢山の人が仕えていたのだけど、ほとんど・・・」


ゾンビの被害は何処までもだな。最悪だよ。・・・ったく。

だけど色々考えても仕方が無い。自己紹介されたんだから返さないとな。


「俺は前原良祐まえばらりょうすけです。早織さんと同じ高校に通う二年で、リーダーみたいなことをやっています。お仕えしていた方々にお悔やみ申し上げます」


他のみんなも続いて一様に返す。


「僕は宮下冬紀みやしたふゆきです。同じ高校の二年で良祐とは同級生です」

「アタシは緋達理奈ひだちりな。同じく二年の同級生っス」

前原美鈴まえばらみすずです。林名高校の科学教師です」

前原円まえばらまどかです。良祐さんと美鈴ちゃんの母親です」


全員が自己紹介を終えたところで香澄かすみさんは田代さんに言いつける。


「田代。彼らを居間に。客人ですよ、粗相の無いように」


田代さんが一礼すると、香澄さんは奥の扉に消えていった。

なんつうか・・・。


「冷たい人だったでしょう?」


俺の心を見透かしたように早織が呟く。まあ、否定はしないけどさ。


「・・・・・あまり、得意ではないな」


得意な人なんていないわよ、あんな人。そう言って早織は左側の扉を開けて中に進む。どうやら早織が向かったのは居間のようだ。

田代さんも苦笑しながら早織の後を追うように歩く。俺たちは複雑な感情を抱いたまま、早織と田代さんの後を追った。

いかがでしたでしょうか?

文字数も少ないですし、ギャグも少ないですし、真面目にしすぎましたかね?

それはそうと、ついに早織の母親登場!香澄さんです!

彼女はこれからの重要なキャラにしようかと思います!多分!

そしてこれから数話で銃器でも・・・。げへへへへ。

ついに小林邸に辿り着いた主人公たち!この先に何が待つ?

それでは次回会いましょう!御意見御感想をお待ちしています!

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