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「タケ?」
目を開けると、燃えているような空を背景に、草薙が覗き込んでいた。
「……何事……?」
僕は身を起こし、肩をすくめた。
「……いつもと同じだよ」
「……なんで!?何であの時抗議しなかったの!?」
「あの時……?」
受け答えするのもエネルギーを消費する。
ぼんやりと、「何で草薙は怒ってるんだろう……?」と思った。
「先生に拭けって言われた時!」
「……あぁ」
僕はその答えを口に出したくなかった。
草薙は目を逸らすと、屋上のフェンスまで歩いていった。
そして、しばらく夕日を見つめていた。
「……タケ、帰ろう」
僕は黙ったまま頷くと、重い体を持ち上げた。
やっとのことで家にたどり着き、夕食も食べず、着替えもそこそこにベッドに倒れこんだ。
もう、うんざりだった。




