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きみのこえ
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「きみのこえ」
電話の向こうから 聴こえてきた君の声
とても優しかったから 涙が止まらなかったんだ
とても嬉しかったから 涙が止まらなかったんだ
「どうしたの?」
たった一言
ただそれだけだったのに
声を聴いただけで こんなにも安心するなんて
声を聴いただけで こんなにも胸がいっぱいになるなんて
少し前の私なら 気づかなかった
誰かに心配されるということが こんなにもあたたかいということ
今までもずっと 君の存在に救われていたんだということ
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