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逃げすぎた魔法使い  作者: ぱんどーる


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俺の時間魔法は、時間をかけるほど魔力を使う事がわかった。最大は8分。これ以上は俺も魔力切れで死ぬ。


止まっている間は、思考も止まる。動けないが呼吸はできている。

ギャッツを実験体にして、何度も試した。


俺の基本は剣だ。でも遠くにいる相手や、力勝負で叶わない相手に対しての対策を練った。


離れた相手に水を矢の様に細く、鋭く放つ。 矢が相手に刺さったら水を引っ張ってこちらに引き寄せる。ギャッツを相手にこれもに何度も練習をした。


「矢の命中率が悪すぎる」

「簡単に矢から逃れられる」

「刺さってからもすぐ矢の効果が切れる」

「引き寄せるのが遅すぎる」

「引き寄せてからの動きが悪い」


本当に、婆さんもギャッツも厳しかった。精度が上がって、できるようになった後は


「ぐはっ」

「かはっ」

「う、死ぬ・・・」


ギャッツが可哀相になった・・・。だが、体を張ってくれたギャッツのおかげで、またやれることが増えた。


もう1つは、近接戦で相手の体から水を奪う事だ。

少ない量でも、ギャッツはふらついた。量を増やしたら、


「ふぅ、戦ってないのに、戦った後みたいに疲れてる」


相手に触れないと、水を扱うことができないが、1秒でもいいから時間を止めて、相手に触れることができればかなり強力な魔法となる。


「ヒッヒ、己の属性や出来る事と向き合い、真面目に考えてよく思いついた。 なかなかそんな発想はできないだろ」


「はは、足手まといだけにはなりたくないからな。必死にもなるさ」


「きちんとあの本に記せ」


「わかった」


「それから、色々考えたが・・・4家には、その家に伝わる魔法があると思う」


「俺の家は時間を止めることか?」


「そうだ。 エミリアのステイサンは拒絶の結界。 アタシのドームズが欠損部位を治す治癒だな」


「あとはアライヤ公爵家か・・・。 何を使えるんだろうな」


「たぶん、召喚だろ。 聖女を呼んだのもあの家の魔法陣を使っていた。 それかもしかしたら、未来や過去への転移かもな・・・」


今更戻ってもな・・・。 でも婆さんやギャッツは若さを取り戻したいと思うのか? 俺とエミリアだけで戻れば、まだ若い婆さんに会うのか?戻ったら子供達はどうなる?


うーん、頭がゴチャゴチャする・・・。


「その事も本にちゃんと記しておけ。 些細な疑問も、新たにわかった事もどんどん記せ」


「わかった」


「アライヤ公爵家に接触ができればいいが、アタシがドームズ侯爵家で、ユリウスがぺぺロール伯爵家だと言っても信じてもらえんだろうな・・・」


だよな。 100年経ってるもんな。100年前もあまり関わりはなかったような気がする・・・。


「いちおう、お前の家の前伯爵には、紹介状みたいなモノはもらってあるが、本人も亡くなっているからそれも信用には足りん。 だが近いうちに動いてみる」


そうだったのか・・・。 婆さんは色々と考えてるな。俺はまだ甥っ子の手紙も読んでいない。夜にでも読んでみるか・・・。


「エミリアが帰って来たら、また子作りしろ。今はお前も魔法が使える。 アルとレティはエミリアの結界は使えるが、時間は使えない。 お前の少ない魔力よりも、子に期待した方が良さそうだ。ヒッヒ」


「な! 俺より婆さんだろ? 欠損まで治せる治癒は貴重だろ? 子を作りたいと思う人はいなかったのか?」


「ヒッヒ、いなかったな。 じゃ、アタシはチビ達の所へ行く。 サボらず、きちんとやりな!」


手を振り、子供達の方へ行く婆さん。逃げたな・・・


エミリアと子づくりか・・・。


はー、抱き潰したい、 いや、ただ抱きしめるだけでもいい、あー、エミリアの世話をしたい・・・。エミリアは泣いてないか? 俺は魔法が使えるようになったぞ。子供達も有り得ないスピードで成長してる。もう少し待っててくれ。必ず助けに行くからな。

そう心の中で誓って、訓練を始める。


夜になり、子供達と一緒に風呂に入り、夕飯を食べ、寝かしつけた後、読んでなかった手紙を手にとる。


父と母は、ひたすら謝罪をする手紙と伯爵家の闇が書かれている手紙が全部で10通あった。


次兄の長男のエドガーからは、王家と王家に協力している家も信用してはならない。特に現アライヤ公爵とぺぺロール伯爵。とにかく危機意識を持てと3通とも共通して書いてあった。


うわぁ・・・。


うん、実家には行かない。 王宮にも行かない。婆さんも接触はやめろ。たぶん、アライヤ公爵家は過去への転移だ。何かあると過去に戻って、色々やってる気がしてきた・・・。


とにかくすぐ信用しない!

それだけは理解した!


もう寝よう! おやすみ!

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