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逃げすぎた魔法使い  作者: ぱんどーる


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朝、ギャッツが大量のドーナツを作って我が家にやって来た。


「「 じいちゃん、ドーナツ! 」」


ぴょんぴょん跳ねて、ギャッツが来た喜びと、ドーナツが目の前にある喜びを体で表現する子供達。


「こらこら。これは、ばーちゃんと、パパの家に渡すんだ。 朝飯は食べたんだろ? 後であげるから我慢しろ」


「「 1個だけ・・・ 」」


実家にも作ってくれたのか。ありがとう。


ギャッツを見上げる子供達。

はは、おねだりの仕方がエミリアにそっくりだ。


「う・・・。 1つを2人でわけろ」


秒で負けるギャッツ・・・。


「「 じいちゃん、ありがとう 」」


アルが半分に割って、レティに渡す。


「「 もぐもぐ、おいしい 」」


ギャッツに満面の笑みで感謝を伝え、ギャッツも2人の頭をなで、いい笑顔だ。


「ココの店長に長期で不在にする事を伝えておいた。 エミリア宛の手紙は書いたか?」


「ああ。 エミリアは手紙を読むのが苦手だから、簡潔に書いた」


『エミリアを探しに、アルとレティとギャッツで行く』


これだけ書いた。 流石に読んでくれよ?

こんなに短く書いても不安が残る。でもこれ以上は省略できない・・・。


「がははっ。 すげー魔法使いってのは、魔法以外がてんでダメって通説もあってるな! 食べ終わったら、ザイルのギルドに転移するぞ」


「わかった」


「着いてからは、なるべく歩く。 2人に体力をつけてもらう。 婆さんがどこにいるか知ってるか?」


「馴染みのギルドの近くの森の中って言ってた」


「じゃ、俺が転移で行くギルドの近くだな。 気配でどうにかなるだろう」


「どうにかなるのか?」


「勘が鈍ってなければな、がははっ」


どうやって婆さんに会うのか疑問だったが、ギャッツは本当にスゴいな。 さすがSSランクってところか・・・。


「婆さんが教えるのをしぶったら、すぐに諦めて俺が教える。 俺は全ての魔法が使えるわけじゃないから、少し偏るが冒険者として使えそうな魔法は出来る。 実家は遠いのか?」


「馬車で3日はかかるな」


「そうか・・・。でも俺も1度行っておかないとな。2度目以降は転移で行けるからな」


「転移って便利だな。 エミリアは使えるはずなのに、使ってなかったな。 ザイルまで2カ月歩いたり、走らされたな・・・」


「がははっ。 エミリアは少しバカだからな。 ああならんよう、孫達の教育も頑張れ、ぺぺ!」


あ、そういえば婆さんの手紙にも書いてあったな・・・。


「・・・はは」


そんな会話をしていると、子供達が食べ終わっていた。


「「 ごちそうさまでした 」」


「おう、じゃ転移するぞ」


子供達と手を繋ぐ。

光に包まれ、目をあけるとギルドに着いていた。


子供達をみると、酔ってはいない様子だ。場所が変わって目をキョロキョロとさせている。


「ふうー。 久しぶりの長距離転移。しかも4人まとめて。 ちょいとクラクラするな・・・」


「大丈夫か?」


「がははっ。 これくらいで根をあげてちゃ、この先どうにもならん。さぁ森へ行こう」


森に向けて歩き始めた


「「 もっと高く~♪ もっと遠くへ~♪ 力を込めて~♪

今日も行くぞ~♪ 」」


アルとレティが2人で歌っている。かれこれ1時間は歩いているが、文句も言わず頑張っている。



「ヒッヒ、懐かしい歌に、懐かしい顔だねぇ~」


「「「「 !! 」」」」」


向こうから現れた。 ザイルの王宮で会ったままな感じだ。本当に生きていたんだな・・・


「エミリアはどうした?」


「・・・竜人に連れ去られた」


「バカだねぇ。 この子達はエミリアとの子供かい?」


「ああ」


「・・・ついておいで。 家で話をしよう」


婆さんの後を追いかける。すると、 何もない所から突然家が出てきた。


「「「 !? 」」」


「がははっ。流石だな、婆さん! これじゃ見つからなかったぞ。 姿を見せてくれて良かった!」


「ヒッヒ。あがりな。 茶を用意するから待ってな」


待ってる間、アルとレティから


「「 あの人は誰? 」」


「・・・うーん、ママのママみたいな感じかな?」


「「 ばーちゃん? 」」


「まあ、そうなるかな・・・」


婆さんがお茶を持って戻ってきた。


「チビ達にはリンゴジュースだ」


「ありがとう。僕は、アルウィン」

「ありがとう。私は、レティシア」


「アルにレティか。 よろしくな。 エミリアと違って愛嬌があるな。ヒッヒ」


子供達の頭をなでる婆さん


ギャッツがドーナツを出す


「今、店で売っているドーナツだ」


「へぇ」


「「 ドーナツ! ばーちゃん、一緒に食べよ! 」」


「ああ、食べようか」


「「 うん! 」」


3人でもぐもぐ食べている。

とりあえずは、拒絶されなくて良かった。

アルとレティが、エミリアのよく歌っていた歌をいつの間にか覚えていてくれたおかげだな・・・。


和やかな雰囲気にホッとして、やっと茶を手にする事ができた。



この後・・・


子供が昼寝をしてる間、ガミガミ、ネチネチ言われるとも知らずに・・・。




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