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2人で歩いて森を抜けると、見慣れた街並みだった。
「またマーチンか?」
「んー、 似てるかも。 ギャッツの所へ行こう」
「そうだな」
以前ギャッツがいた店に向かう。
「あれはギャッツか?」
前に会った時より、小さくなって年をとった感じだ。
「んー、 また先に来たのか? 声をかけてみるか」
店の看板は、ドーナツと書いてある。聞いたことはないな。
「いらっしゃい・・・・・エミリアとぺぺか!?」
「うん」
「ああ、久しぶりになるのか? 今何年?」
「がははっ、懐かしい質問だな。 今はセー歴1127年だ」
「・・・また50年後に来た」
:「・・・ギャッツが生きてて良かった」
「がははっ! 次50年後に行ったら俺はいないかもな。 お前らは変わらずでうらやましいぞ!」
「クレープはどうしたの?」
「クレープ屋が増えてしまって、客が減ったから、また久しぶりに会った冒険者に教えてもらったドーナツを始めた。 食べてみるか?」
「うん、 このお金は使えるの?」
「がははっ! なんか楽しいぞ。 使えるぞ! でもまた新しい紙幣にすると御触れが出てるからそろそろ変わるかもな。 で、どれがいい?」
「人気なのを2つ」
「あいよ!」
エミリアに渡されたドーナツを見てみると、丸い形で真ん中は穴があいてる。
エミリアの顔を見ると、おいしいみたいだ。
夢中で食べている。
「俺達がいた時と変わった事はある?」
「うーん、そうだなぁ・・・」
近くで見ると、ギャッツはシワも増えて、髪も白いのが混じってる。 前は見上げていたのに、今は目線も変わらなくなった。
俺からしたら2ヶ月くらいしか過ぎてないから違和感が半端ない。
「戦争が起きたな。 あとは・・・あ! エミリアの師匠が来たな!」
「「!!」」
「がははっ! お前らがザイルに行ってから半年も経ってないうちに来たな! 最後まで名前を教えてもらえなかったし、 俺の事をサミュと呼び続けやがったな! エミリアはあいつの名前を知っているのか?」
「・・・知らない。教えてくれなかった」
本当に変わった婆さんだな・・・
「婆さんは何しに?」
「エミリアがクレープが旨いと言ってたからそれを食べに来たそうだ。 気に入ったようで全種類食べていったぞ! がははっ!」
「「・・・」」
「そうだ! お前らがもし来た時の為に手紙を預かっていたんだ。 ちょっと待ってろ」
ギャッツは店の奥に消えていく
「エミリア、美味しいか?」
「ん、おいしい」
そう言って、食べかけのドーナツを俺の口元に持ってくる。
はー、可愛いな。
「あむ・・もぐもぐ・・・確かにうまいな。 クレープの方が俺は好きかな」
「私はどっちもすき」
ふにゃっと笑うエミリア
はー、可愛い。
「待たせたな。 お前ら2人に1通ずつある」
「俺にもあるのか・・・」
手紙を受け取り、宿屋はまだあるか確認して、 宝石店と教会の場所も教えてもらう
「2人はやっと夫婦になるのか! 遅かったな。 おめでとさん! お祝いしようぜ! まだココはあるんだ、近いうちにそこでやろう」
「うん」
「ああ、ありがとう。 んじゃ、手続き済ませてくる」
「おう! またな!」
ギャッツと別れ、宝石店に向かうことにした。




