4話 ラノベです
短め
ほいっ
ポスターを掲示してから一日たった。いまだ入部希望者は一人も来ない、部室の備品は明日届くと王子様…間違えた生徒会長から直接言われた。キランってしてた。教室に直接連絡に来たからまじビビった。隣の完璧美少女さんからまた「君なにしたの???」と本気の困惑顔で聞かれた。周りからの視線がすごくて苦笑いする事しかできなかった。俺一対一の状態での会話は平気だけど人に注目された状態、要するに一体多数の時はえげつないくらい緊張しちゃうんだよね、冷や汗やばい状態であはははとか言いながらフェードアウトした気がする。そんな俺の状態に気づいた王子様からは目立たせてしまってごめんねと謝罪をもらったとてもいい人である。ファンクラブがあるのも頷けるぜ…
とそんなことを考えていると今日も一日が終わり放課後になったので部室に行くことにする。やっと人が多い教室から解放されて俺のオアシスに行けるがちょっと小腹がすいたので売店によってお菓子を購入してから行くとしよう、ただ自分一人用ではなく見学と人とかが来た時用のおもてなしお菓子も買っておく(ちょっとお高めのやつ)というか絶対普通の高校にこんな売店存在しねぇよな…さすがにおいてるものが怖すぎる、入学当初この高校だし売店においてるものも普通のものじゃない気がする!と思い色々見て回ったのだが流石に恐怖を感じた。売店にタブレット売り場PC売り場つくんじゃねぇよ…さすがにPCはデスクトップではなくノートだが…
と改めて売店に戦慄しながらポテトチップスと高そうなクッキーそれとコーヒー&紅茶のパックを購入(ちょい高め)これで後は部室の備品がそろえば準備完了である。人来てくれるかな、楽しみだなぁとウキウキしながらくそでかい校舎の端っこにあるわがオアシスに到着し―――――え??誰かいる????嘘!?入部希望者!?
やったあああああああああ掲示一日目で一人目だあああああああ!!とウキウキでガラガラとドアを開け
「―――入部希望者の方ですか!?!?」
おっと興奮しすぎて少し声量がデカくなってしまった。っとそんなことより入部希望者だ!どんな人だろうと顔をよく見てみるとなぜか我が部室にて休日のお父さん並みにだらけながらマンガ読んでポテトチップスをパリパリ食べてる隣の席の完璧美少女さんであった。
「え???」
「え???」
びっくりしすぎて二度見した。もう一度よく見てみる。うん見間違いじゃない隣の席の人だ。おっさんみたいな恰好でポテチ食って漫画読んでるけど隣の席の人だ。これが現実なのか確認していると、目の前の完璧美少女さんも俺と同じく現実かどうか確認したようで、もう一度俺の顔を見てそのあと自分のことを見て、手に持った漫画を見てポテチを見て、また俺の顔を見てものすごい量の冷や汗を出しながら
「――――ゆるしてください…」
そう言った。えぇ…??????
「あの、いまだに現実が理解できてないんだけど、望月さん…俺の部室で何やってるの?」
俺がそう問いかけると完璧美少女さんもとい望月さんは本気で困惑しながら
「え?ぶしつ?えっ??嘘こないだまで無人の教室だったのに!?なんで!?!?」
メッチャ焦ってる…あーーなんとなく読めてきた、要するにというかまぁ簡単に言うとこの教室は後者の端っこにあるので人通りがまっっっったくないまじで人っ子一人通らない、それを利用してこの完璧美少女さんは勝手に鍵を開けて勝手に私物化して使っていたのだが、運悪く超最近部活を作ってこの教室を部室にした俺のことまで把握してなくてこうなったと…
――――――ラノベかよ
感想くれると作者がむせび泣きます