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3話 必殺王子スマイルとプリティー先輩

ぺいっ

「ココが俺の部室…」


俺は現在、今日から部活動してもいいよ、という許可と部室の鍵を海東先生からもらいこれから俺が青春を謳歌する予定の部室に来ていた。


部室の場所はなぜかクッソでっかい校舎の端っこも端っこの教室なのだが正直端っこのほうがオタク心的にうれしい、端っこって落ち着くよね、しかしながらまだ部室には何もない、まじで何もない、椅子すらない、今俺地べたに座ってる。


さすがに椅子と机くらいほしいなぁと思うのだがどうやら事前に申請がいるようで申請するのを忘れていたのだ。海東先生もまさか俺が何も申請していないと思っていなかったようで「すまん、伝えればよかったな」と謝罪してきた。

まぁちゃんと部活作る際の注意事項の欄に書いてあるので確認不足だった俺が悪いのだが、それでも謝罪してくるあたりやっぱりあの先生いい人だ。一生ついていきます。


というわけで俺は現在申請書を書いている、もう知ってると思うがこの学校あまりにも緩い、そのため申請書に書けば大体のものは申請が通ってしまう、例えば文芸部には睡眠用のベッドがあるとか、風紀委員室には意味わかんないくらい高価な家具があるとか、生徒会室には料理好きの先代会長が申請した意味わからないくらい設備が充実したキッチンがあるとか色々噂がある。のだが、設立したての部活には限度があるらしい高価なものは実績ないからという理由で却下される(東先生から教えてもらった)そのため俺はその限度を見極めつつ申請書を書かなければならないのだ。


よし!とりあえず、机と椅子は欲しいので書いておいて、あとは何がいるだろう…正直かなり小さくてもいいのでキッチンも欲しいし、大きめのソファとかもあるとうれしい、それに物置もほしいし、本棚も欲しい、あとパソコン、んーーー全部書いちゃうか、だめなら勝手に申請取り下げられるだろうし、こういうのは書き得だ。よしっ完成した。これを生徒会に持っていけばオーケーだ。さて行こう!!!




と意気込んで生徒会室まで来たが、今になってものすごく緊張してきた。生徒会室とか入るの初めてだよ、うちの学校の生徒会怖いんだよな…なぜかイケメン&美女しかいないし全員めちゃくちゃ有能?らしいし、何よりうちの学校の生徒会と風紀委員に権力持たせて自治させたらいい学びになるんじゃね?とか言った役員の思い付きにより、学園物のアニメみたいな権力持ってる。普通に怖い、が申請書渡すだけだ、パパっと終わらせちゃおう!

よっしゃいっくぞお!ノックしてドア開けて


「失礼します、部活動備品の申請書の提出に来ました。」


そういって生徒会室に入るとおそらく生徒会長用であろうデスクに座ったくそイケメンが顔を上げ


「あぁ、すまない今は担当のものが出ているんだ。僕が預かるよ」


キランっっていう効果音が聞こえてきそうなくらいさわやかな笑顔で立ち上がり申請書を受けとってくれた。なにこのイケメン、怖いくらい王子様みたいな見た目してるんだけど!?確か集会の時も見た気がするけど近くで見たらやっばいな、顔が整いすぎてて怖い


「ん?あぁこの面白そうな部活は君が作ったものだったのか、あまりにも面白い内容だったから印象に残ってるよ」


ですよね、そりゃこんな内容だったら印象に残る、覚えていてほしくなかったけど


「すみません、うちの学校なら通るかなと思ったんですがまさか本当に通るとは思いませんでした」


「あぁいや、攻めてるわけではないんだ、うちの学校は部活の数があまりにも少なすぎるからこういった面白そうなものは大歓迎だよ」


またキランって聞こえそうな王子スマイルが出た。


「それにこの申請書的に添削もいらないと思うからこのまま通しておくよ、明後日には搬入されると思うから楽しみにしてて」


まじかよ、仕事早っ!?今会話しながらチェックしてたのかよすごいな、あと明後日かこれまた早いな


「ありがとうございます。楽しみに待っています」


「うん、じゃあこれから頑張ってね、僕も陰ながら応援しているよ」


また出た王子スマイル、顔面が強すぎる…俺はこの王子に改めて礼を言い生徒会室を退出した。


はあああああ怖かった、王子一人でよかった、王子一人であれなら生徒会メンバー全員揃ったらどうなるんだ。考えるだけでも怖いよ、早く部室に帰ろ、小森先輩と待ち合わせもあるし、ポスター楽しみだなぁ








「後輩君、部室ってなんだっけ?」


「―――哲学ですk「違う」


違うらしい、いやわかるこんなにも何もない部室というのは俺も今日初めて見たし、先輩を部室に案内した時絶句してたし、


「まぁあれです。申請するの忘れてたんですよ」


「あぁなるほど、そういう理由か納得したよ…」


先輩はそう言い部室の床にチョコンと座り込んだ、かわよ…え?かわよ…びっくりしたぁ


「さて後輩君、ポスターが完成したので見てほしいんだが」


そういって先輩は俺に印刷したポスターを手渡してきた。

なんこれ完成度やっっっっっば、え????こっわ一日でこれ作ってくんの??完全にプロの仕事じゃん、学生が部活の告知用にするポスターじゃないって…


「先輩ってすごいっすね…」


「ふふん!だろうだろう!!」


胸を張ってどや顔している先輩を横目に俺は報酬をどうしようか全力で悩んでいた。普通にお金が発生するできであるのだが週に2回コンビニバイトをしているただの学生の俺に支払える気がしない


「先輩、これいくら支払えばいいんですか…?」


「いや普通に無料だが」


「―――この出来で無料はさすがに…」


「ふむ、そんなものか…ではこうしよう今度、僕の頼みごとを聞いてもらう、これでどうだろうか?」


「先輩それ全然釣り合ってないです、俺基本普通の男子高校生です。特に特別なスキルないっす」


「ん?そうか?んーーーなら今は保留しといてくれ考えておくよ」


「わっかりました、決まったら連絡してください!」


「ん、了解した。ではな後輩君、頑張りたまえ」


先輩はそう言って部室を出ていった。あーこれ絶対報酬要求してこないやつだな、時間たてば忘れるだろうって顔してたよ先輩、くっそ、絶対恩返ししてやる、みとけよ!!

俺はそのあと掲示板にポスター張って先輩からスマホに送られていたデータのポスターをそのまま学内端末掲示板に張り付けた。


さて加入者来るかなーーー??


感想くれると作者が泣きます

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