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純粋な日
スコラから家に帰る。自転車にまたがり、飛ばしに飛ばして。あの「安富」さんは、今頃どこで何をしているのだろうか。思い出か。きれいな人だった。俺は、自販機でカフェオレを買う。菊本とは本当にうまくやっていけそうだ。ギタリストとベーシスト。へえ、自販機の横に美容院が新しく建っていた。髪でも切るか。俺は、家に着き、自分の部屋へ階段を登る。カフェオレを一気飲み。俺は楽譜を読めない。TAB譜も。その時の雰囲気でギターを弾く。もっと、自由自在に弾けるようになれればいいのだが。ギターに手をやり、弾いてみる。悪くない。この日々に、「もっと」が欲しい。
父さんと母さんと、鍋を囲む。父さんに、母さんに、昼間の出来事を話した。菊本のことが夢中で。ほかの二人と早く音合わせをしたい。父さんは、煙草に火を点けて、笑顔で言った。
「人間、幸せな時にかぎって、要注意だぞ。こういう時、特に気をつけろよ」
「うん」
俺は冷蔵庫から、カルピスソーダを取り出し、コップに入れ飲んだ。親父はテレビを点けて、プロ野球を観ている。俺は、また、階段を登り、部屋でギターを手にするのであった。今日はいい一日だ。きわめて順調。「安富」さんは、今どこに。




