4/22
スコラ
俺、中学を卒業。一人きり、校長先生から卒業証書をいただき、頭を下げた。学校が嫌いなわけじゃないけれど。ひたすら、ギターにしがみつく俺。俺は父さんに無理を言い、フリースクールへの進学を決めた。『スコラ』という、フリースクール。不登校やいじめに遇った連中で構成されている、施設であるらしい。母さんと一緒に見学に行くと、塾長と呼ばれる、大きな男が、俺を見て、微笑んだ。
「高木琢磨君ね。噂、聞いたことがあるよ。ギターが好きなんだって」
「はい。ギタリストになりたいです」
「そうか。ここにいる生徒も何人かそういう奴がいるよ。ベースにドラム、キーボード、勿論、ヴォーカリストも」
俺は、塾長に感謝し、ここで過ごすことに決めた。バンドだ。すると、『黒田』と書かれたバッジを胸に付けた美女がいた。おお、きれいな人だ。
「私、ギタリストを探していたの。ここの先生やってます、黒田弓枝といいます。よろしくね」
「はあ」
「君、面白い子だね」
「でもないよ」
笑う大人三人と16の俺。スコラね。俺の個人情報、誰が流したんだ。噂のギタリスト。ふうん。




