夢で逢えたら
ホテルのフロントで鍵をもらう。7階の部屋までエレベーターに乗る。実りある一日であった。砂丘か。良かった。本当に良かった。ライブハウスも楽器屋も。腹が減ったな。確か9階にあった、レストランへ行くとしよう。俺は部屋の鍵を開け、再び、エレベータに乗り込み、9階を目指した。ギターを弾くための人生か。俺は、こんなことを想いつつ、レストランで、ハンバーグ定食を頼んだ。お冷を飲む。少しの安らぎ。いや、少しどころじゃない。大きな安らぎの中に俺はいる。美味しそうなにおいがする。おお、美味そうなハンバーグ定食。食らう。飯が食えることに感謝だ。美味い。味噌汁を食べ、ハンバーグを食べる。スコラへ帰ったら、音を四人で合わせなくちゃな。ゆったりとした時間が、この街には流れている。ゆったりと食事。ギターか。俺のすべて。カッコイイからやるんじゃない。ギターを心底、愛しているからだ。俺は会計を済まして、部屋へと帰った。時計は夜の八時。ちょっと、ベットで横になるか。今日は、よく歩いた。俺は眠りに就いた。
夢を見た。「安富」さんの夢。夢の中の安富さんは、きれいだった。優しく、俺の頭を撫ででくれる夢。安富さんが、夢の中、「あんたと付き合っていいよ」と言ってくれた。夢か。夢で逢えたら、夢で逢えても。また、安富さんに逢えるのだろうか、俺は。目が覚めた。時計は深夜三時。コーヒーでも買いに行くか。確か、一階に自販機コーナーがあったよな。てくてく、エレベーターへと歩く。自販機で缶コーヒーを購入。部屋へと戻る。安富さんか。俺は部屋で缶コーヒーを飲みながら、夜明けを待った。テレビを点けるが、すぐに消す。部屋の中には、絵画が飾られている。赤と青で構成されている抽象画だ。カッコイイな。いい感じの絵だ。無性にギターが弾きたくなった。俺、ギタリスト。




