癒しの時の中で
鳥取砂丘に到着。バスを降りて、俺は売店でソフトクリームをお買い上げ。今日は晴天。砂丘への階段を登る。おお。きれいだ。カメラを持った人達が多いな。海がきれいに。砂丘がきれいに俺の目に映る。いい街だ。鳥取。俺は砂丘に癒されて。嫌なことは忘れよう。いいことは心の片隅に置いておこう。砂丘を歩いてみる。ラクダに乗る、女性が二人。いいなぁ。空からの晴天、有難い。砂丘の下まで歩き、海を眺めた。穏やかな波。ああ、喉が渇く。本当にきれいな海だ。帰りたくないな、と一瞬、思う。でも、菊本達とやること、やるんだ。俺はギタリスト。砂丘に子供が一人。元気そうな男の子だ。
「お兄ちゃん、仕事何してるの」
「俺。ギタリストだよ」
「ギタリストって何」
「ギターを弾く人だよ」
「へえ。ギター頑張って」
「ありがとな」
男の子は、そう言い残して、家族だと思われる人達の元へ歩いて行った。そうだ、ギターを頑張らなくちゃ。砂丘を後にする。バス停まで歩く。幸せだ。俺は、本当に幸福者だ。バスに乗る。運転手さんは運転席で、なぜだか、読書をしていた。なんだか、笑えた。
「鳥取砂丘発、鳥取駅行き、まもなく発車します」
バスは満員。いろんな人たちが乗っている。老人。家族連れ、たぶん、デートで来たんだろうな。若い男女。
「出発します」
バスが動き始める。俺は外を眺め、砂丘にサラバ。いい旅をしている、今日の俺。父さんに感謝だ。バスはトンネルを潜り、鳥取の中心部へと。確か、宿の近くのバス停は川端三丁目か。のらりくらり、バスが行く。




