始まりと終わりの間
青い空の懐かしみ
記憶の底に染まって
眩しさの檻にいた
鉄格子の陰影にしがみつく
叫んだ声はコンクリートの
壁に反ね返って
囚人色の肌を引き裂いた
終わりもなく 始まりもない
追憶の黒い廊下
始まりもなく 終わりもない
記憶の白い天井
青い空の懐かしさ
戻ることに 進むことに
迷った 罪
疑念の 灰色の 雲
信じた 罪
矜持の陰影にしがみつき
尽きることない叫びは
記憶の底の 夢追い人
檻の地下の 罪追い人
その間で
始まった 青い空
終わりかけた 紅い空
その空間で
装飾音と 響く
読んでくださりありがとうございました。