プロローグ
犯罪、自殺を推奨する話ではありません。
気をつけてください。
『死に神人生相談喫茶』
の方と交互に更新していく予定です。
対になる作品というつもりですが、読んでない人でも読めます。
今は4時間目。
数学の授業だ。
これが終われば昼休憩...。
ふわぁ...眠い。
知ってるかい?今、夏なんだぜ?夏の体育の後の数学とか眠くなるに決まってんじゃん。プールの後であの魔法言語みてぇなのやるんだぜ?これは僕に寝ろと神が言ってるに違いない!よし、寝よう。そうしよう。さらば数学教師田中。
...
......
.........
んん?
これは...
「知らない天丼だ...」
「あら?起きたの?ごめんなさいね。私今からお昼ご飯なの」
美味しそうな匂いだなぁ。
「あなたの分は無いわよ」
そんな...この女性は悪魔の類いなのだろうか。
「似たようなものよ。だってあなたの考えをこうやって聞いてるじゃない」
「あ、そっかぁ。さっきから僕しゃべってなかったや」
よく考えると人の考えてることを勝手に盗み聞くとか失礼ではなかろうか。この悪魔(仮)は僕にお詫びとしてその天丼を一口よこすべきだと思う。
「あげないって言ってるでしょ...」
間違いなく悪魔のようだね。
「これは老舗の名店の天丼なの。あなたにあげるわけないじゃないの」
そんな殺生な...
ところでここはどこなのだろうか。
「ようやくなの?普通最初にそれを言わない?」
なんかごめんね。
「ここは私の領域よ。天丼買いに下界へ下りた時に貴方を見かけて気になったから意識だけを呼んでみたのよ」
どうやら僕に惚れてしまったようだね。
「そんなわけないでしょ。ただ貴方が私の属性と相性が良さそうなのよ」
そんなわけないようだね。少しショックだ。
それはさておき属性?ゲームみたいだね。
「私は一応これでも混沌属性の女神なのよ」
混沌属性と相性良いとかあんま喜べないや
「失礼ね。混沌は全てを混ぜ合わせた世界そのものを司る属性なのよ?」
ほえー
「だから貴方に私の祝福をあげるわ」
祝福?ほんとゲームみたいだね。
「祝福の内容は頭に入ってきてるでしょ?」
ん!?
これは...とてつもないもんだね...。
この日...いやこの時、僕は不老不死になった。
ただの追放物語もよろしく
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