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第9話 夢ってなんでしょうね


 悠之介は突っ込みを入れながらも放課後の部活あるあるのおやつタイムの時間に入った。結衣が買ったポテチとかスナックをつまみながらコーラを飲むというなんとも緩い部活みたいなおやつタイムであるが、この感じは久しぶりかもしれない。この後の談笑が中々楽しいのかもしれない。


「有島君の話とか聴きたいな?それに、好きな食べ物とか好きなお菓子とか、好きな物とか。」


そう質問をしてきたのは、青髪の短髪のバトル漫画とか暗い漫画ばっか書いている秋山蛍である。

見るからに性格が良さそうな女の子だ。あんなダークな漫画を書くとは思えないほど可愛らしい。ただ昔から青髪の子は悲劇の象徴として言われるくらいだから意外と闇が深いのかもしれない。そんな事はどうでもいいのですよ。


「好きな食べ物は、カレーライスにハンバーグに、スパゲティ、それにラーメン。後は、野菜炒めとかかな。最近は、自炊も結構するようになって。っていうのは俺ん家親父が出張とかで帰ってこないこと多いからさ。あと好きなお菓子は、意外と和菓子とか好きよ。餡蜜とか後大福とか。結構色んな種類好きだから選べねえな。好きな物は、ずっと野球やってたから、バットかな。」


悠之介は小学校6年間野球をやっていた。その事もあり、運動神経は抜群だった。そして何よもその時から、小説を書くということにハマりだしていた。小学生の頃、初めて本を読んだ。

初めて読んだ本は、太閤記だった。歴史物そっやファンタジーの世界に興味を持ち出した悠之介はアニメや漫画、そしてライトノベルを読むようになる。中学生の頃は、暇な時はラノベを読むほどラノベオタクへとなっていた。

そしてオタクへとなっていくにつれて、運動もしなくなっていった。そしてアニメのキャラクターに恋するオタクへと出来上がっていく。

気づいたら、ライトノベル作家になっているというなんとも、不思議な経歴だ。


「野球やってたんだぁ。凄いねえ。じゃあ運動神経抜群じゃん。なんでもできるってすごいなぁ。尊敬しちゃうわぁ。あっ私の名は、桜蛍だよ。みんなからはほたるんって呼ばれてるんだ。私は、本当に将来漫画家になりたくてこの同好会入ったの。中学も漫画研究会でね。昔からジャンプに連載されているバトル漫画が大好きだったの。それが書けるようになりたいって、漫画研究部時代の習作をいくつか書いてたんだけど、どれも出版できなくてね、それでこの同好会に入ったら、すごい楽しくてね。とにかくこの同好会は楽しいんだよ。夏休みには合宿とか、キャンプもするんだぁ。地域と合同でやってるんだよ。後海やプールとかにも行ったりするからね。」


よく喋る女の子だ。悠之介は彼女のコミュニケーション能力に驚愕した。青髪のキャラは絶対闇が深いなんてことはきっと触れてはいけないことなんだろうか。片山が口にした。


「なあ今度、有島と結衣ちゃんの歓迎会やらねえ??なんかさあ楽しいじゃん。どっかのファミレスで食べるか。その後さ、プールとかは??」


「プールね。良いね。」


悠之介は泳ぐのが好きだったので、それ賛成した。夏ということで市民プール等に行くのが楽しみであるが、実際は温水プール付きの東京サマーランドなので、遊ぶのが楽しい。

プールが終わった後は日没までバーベキューをするという流れだ。もちろんへとへとになるのは間違いないが、でもきっと皆と、仲を深めるチャンスはこれしかないのだ。

すると白奈が、策を感じたのか、突然、口を挟んだ。恐らく彼女のエロ本能が、覚醒したのだろう。私はこの時を待っていたのだというような表情で、嬉しそうに喋り始めた。


「プール、、プール、、、るんるるるる〜ーーん!!!私みたいなエロ漫画家にとってはプールというのは絶好の場所なんだよ。楽しいよね。ホットドックやかき氷を食べながら、楽しくキャーキャーやる女子達。最高の構図だよ。私が1番人生で楽しいと感じる時間だよ。それも彼氏とかと来るより、全員で行くのが楽しいんだもん。」


「わかる!!わかる!!私もそうだよ。やっぱり女子3人くらいで来るプールよりも、水着姿でキャッキャッ遊ぶのが特に最高だよね。私ウォータースライダーとかで、今流行りの人口波付きプールとかでサーフィンとかやって見たいよね。あのね、前になんかの番組で芸能人達がやってたやつなんだけど。じゃあ決まったね。プールの近くに、バーベキュー場があるんだよ。そこで葛飾ライトノベル同好会の新歓も兼ねたバーベキューをやろう!!皆、、良い??」


吉岡が賛成すると、皆もうんうんと頷いた。

だが、一部分でその意見に反対するものも現れた。片山だ。どうやら片山は、バーベキューは、バーベキューだけでやりたかったみたいなのだ。


「まあでもプールだけならプールだけにしようぜ。それにさあ、プールやるんだったら、ビーチバレーボールとかは??そっちの方が楽しくね。まあでもバーベキューやるんだったらついでにバレーやるのも別に良いかもな。よし、、決まったいいんじゃね。賛成にしようぜ。」


「バーベキューって事は早速、食材買わないとね。アリス、私達2人でバーベキュー場で買う食材の仕込みやろうか。ええーっと、だから片山、、あんたも手伝ってよ。」


萌は、片山の方を見て言った。片山も、面倒くさそうにはしていなかったが、何かと反論した。


「いやいや、、そこは普段男にばっか仕事やらせる女が動いてもいいんじゃねえのか。だってさ、基本的にバーベキューやらせる時だっていつもそうじゃん。準備は全部男にやらせるとかなかなかないと思うがね。俺は、、それに忙しいんだよ。俺は基本的に火起こしとかやるから、そこら辺はお前と白奈でやるって言うのは??」


「あんたねえ!!、そう言って普段何もしてないじゃないのよ。結局前回の時だって、俺がライター買ってくるとか言って、しかも火起こし用の木炭買っとくからとか言ってた癖に、結局ドンキ寄り忘れた、ごめんてへぺろとか言ってたじゃない??私、そんなの納得しないんだからね。すぐすぐすぐ物忘れするあんたに女なんか男にやらせてばっかなんか言わせないんだから!!てへぺろとかいつの時代よ。古いのよ。LINE使い慣れていないおっさんが、草とか言ってきたのとかと同じくらいだせえんだからね。」


「はあぁ??物忘れの事ばっか責めんなよな。お前だってよ、人の作った話つまんねえとか言うわ、LINEの既読無視とか寝落ち既読無視とかしただけで、怒るとかさ。本当にガキだよなぁ。本当に高校生にもなって妙に大人ぶってるとか、マセガキの延長戦くらいにしか見えないんですけど。」


「はあ??お前殺すぞ!!。お前だって、、、」

萌はその言い方に頭に来たのか、少しキレ気味になった。今にも2人の白熱した喧嘩がはじまりほうになった。それを察知したのか悠之介は慌てて止めた。


「おいおい、

やめろよ!!喧嘩は良くないぜ。とにかく片山、頑張れよ!!」

悠之介は笑顔でグッジョブして片山の肩に手を置いた。そして察したのだった。やはりこの同好会にいる吉木萌は喧嘩を売ってくる。こいつとは腐れ縁みたいなあれだが、極力関わりたくない。

「えー、、、、わかったよ。やりますよ!!」


片山は、やりたくなさそうな表情で言った。やはりこいつは何かとめんどくさがり屋だ。困ったもんだ。こういう性格なのは知っているけど、全く、この個性豊かなメンバーがいる葛飾ライトノベル同好会も、中々癖のある部活だ。さてと、悠之介は席に戻るとパソコンを開きフォルダに同人即売会用の原稿を保存した。今度出版される新作の原稿の続きを書かなければならない。ワードを開くと文章を書き始めた。

今回のエルフ嬢の剣聖記は、エルフ嬢が主人公の新作だ。前作における異世界転生物から大分ストーリーは離れて異世界が舞台のみとなっている。新作の納期は、2週間に1回。マネージャーの赤旗に原稿を手渡しその原稿を出版社に送るというスタイルでやっている。もちろん納期が間に合わずギリギリになる時もある。そういう時は、赤旗に手伝ってもらうという方法でやっている。


「悠之介先輩!!新作の原稿私にも読ませてくださいよ。楽しそうですね。」


「あれ、お前に読ませなかったけ??なんだぁもう送って感想言ったもんだと思ってたよ。」


「続編ですか??もしかして王国を統一してからの話ですか??でもなぁ、、もしかしてレヴェッカ出てきます??だとしたら、、どうしようかなあ??先輩ここだけの話ですよ。私実は、レヴェッカ推しなんですよ、、だって髪は金髪に一国の皇女じゃないですか??それにあのエルフの国防軍に、剣聖として1人で立ち向かったとか、、かっこよすぎじゃないですか??本当、私最近疑問に思いますよ。私にとっての夢ってなんなんだろうって。」


結衣は、ふと言った。

読んで頂きありがとうございます。

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