プロローグ 僕は自分の力を知る。
初投稿です。
誤字脱字、文法間違いなどが多いかもしれません。
今日は年に一度の村の一人前の儀式、僕たち位の年齢でまだ神父さまからスキルを教えてもらっていない人が神父様に自分の持っているスキルを教えてもらう日。
僕の前に受けた腕自慢のショーンは【鍬】だったり悪戯好きのハキは【狩り】
男勝りのエリーは【編み物】とか色々だ。僕のスキルはなんだろうなぁ。
あ、僕の番だ。
「ウェルマー君。君のスキルは【善行強化】ですね」
「やったー!強化ってことは強くなれる?」
「ええ、強化と言うのは、元をより強く、良いものにする意味があります」
「やったー!強くなれるなら村の大きい岩を持ち上げて自慢できる!」
前に強化のスキルを持ったショーンのお父さんが岩を運ぶのを見てみんなで恰好いって憧れてたけど僕も出来るんだ!
「確かにウェルマー君のスキルは強くなれますが忘れていませんか?君のスキルは『強化』ではありません。『善行強化』ですよ?善行が強化されるので、ただがむしゃらに動いても強くなりません」
あ、後半の【強化】しか聞いてなかった。でも『ぜんこう』ってなんだろう?
「えっと、神父様『ぜんこう』ってなに?強いの?」
「善行と言うのは善い行いと言うことです」
「よいおこない?」
「はい、善い行いは例えば困っている人を助ける、みんなの為に出来ることをする、その人が出来なかったことを出来るように教えてあげるなどがあります」
「みんなが喜ぶことをすればいいんだね!」
「ええそうですね、みんなが喜ぶことをする時、あなたは強くなります。逆に悪いこと、みんなが迷惑するようなことをするとあなたは弱くなります。それが『善行強化』と言うスキルです」
「え?強化なのに弱くなるの?」
強化って強くなるだけで悪いことはないスキルだったはずなのに?
「善い行いを強化するので悪いことをしようとすると、スキルがあなたを失敗させるために弱体化させてしまいます。でも心配はいりません。ウェルマー君は良い子ですからね?」
つまり、【善行強化】は詩人さんが言っていた。勇者みたいな人になればとっても強くなれるスキルなんだね!
「うん!じゃあ僕みんなのお手伝いして強くなるね!」
よし!まずは畑仕事の手伝いをしてお小遣いをためて冒険者になって多くの人を助ける勇者を目指すぞー!
「ええ、行ってらっしゃい。では次はマフェイル君ですね。【鑑定】!」
神父様も応援してくれてるし頑張るぞー!
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