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時を超えて7


 婚約が成立してからは、ちょくちょくレオが会いに来てくれている。今では、仲睦まじい婚約者と認識され、お母様たちも微笑ましく見守ってくれているのだ。何やら王宮では、レオは勇者!と賞賛されているらしいが。

 そして、未来のお義母様となる侯爵夫人との対面も果たした。お母様のお茶会に侯爵夫人とレオを招待して。

 一度挨拶も兼ねて、お父様の執務室に侯爵様とレオと共に訪れたことがあった。お互い笑顔の仮面を張り付けて、執務室内はブリザードが吹き荒れていたが……。

 執務には何の影響もないらしいが、私が絡むとどうしてこう残念になるのか。

 本当に度を越えた溺愛パパを持つと苦労すると思う……この記憶が甦らなかったら、どんな王女になっていたことか……怖っ!!


 そうやって王宮内での信用を得たレオと、今日もサロンでお茶をしている。

 が、どうしてもままならないと思うことがある。それは、侍女のアリーシャがぴったりと張り付いて、二人にさせてもらえないことだ。

 う~~!ジルの事とか話したいのに!だめじゃん!

 なんとか二人の時間を作りたくて、今日は天気もいいので、レオを誘って庭園に出てみたのだ。

 お!アリーシャはついてこないぞ!よし!

「レオ。あのね」

「ん?どうした。何かあったのか?」

「ずっと話したいことがあったの」

「前世の事か?」

「うん。いろいろ。でも、ここじゃ話せないから、何とかならないかと思って」

「ならば、お前が侯爵家に来れるようにできればいいのだがな」

「うん。私も考えてた。レオがいいなら、早速お母様に交渉してみる」

「――しかし、あの壁がなぁ」

「――お父様がなぁ――でも、公務中だから手は出せないと思うの」

「まあな。王宮を出ればこっちのものだ。母上も反対はしないだろから、やってみてもいいか」

「うん!レオはいつが空いてるの?」

「今週の木曜なら大丈夫だ」

「わかった。上手くいったら先触れ送るから。ってか、必ず行く!」

「くくっ。ああ、わかった。待っている」


 かくして、侯爵家へ遊びに行こう大作戦の幕開けだ。この作戦には、レオと私の未来がかかっているのだ!と、大げさすぎたか。

 レオと別れた後、いそいそとお母様のもとを訪れていた。

「お母様、今よろしいですか?」

「あら、なあに?マリー」

「お願いがあってきました」

「まあ、どうしたの?珍しいわね」

「私は将来侯爵家のお嫁になるのですから、王宮の外に出ることになりますよね?」

「そうね」

「だから、少しずつ外に慣れていきたいと思うのです。学園に入っても王宮との往復なのですよね?見聞を広めるためにも外出はいい方法だと思うのです。だから、侯爵家に遊びに行ってもいいですか?」

 段々お母様の表情が困ったちゃんになっていったが、お母様も思うところがあるようだ。即座に反対はしなかった。よし!この調子だ!

「そうねぇ。貴女の言い分も一理あるわねぇ。でもねぇ」

「ちゃんとジャンが護衛についてきてくれればいいのでしょう?」

 そこへ、おばあ様の来訪が告げられた。

「あら、マリー来ていたのね」

「はい、おばあ様。お母様に外出のご相談をしていました」

「マリーがなの?」

「はい。見聞を広めるために、侯爵家に遊びに行きたいのです、おばあ様」

「あらあら。本当に仲良しさんね」

「王妃様。そうは申しましても、この子の安全を考えると簡単に許可を出すことは控えたいのですわ」

「そうねぇ。王家の紋章が入った馬車が往来を通るとなれば、それ相応の警備を敷くことになるものね」

 なんだよねぇ……仰々しいんだよねぇ――――ならば!

「じゃあ、レオン様と一緒の馬車は駄目ですか?」

 子どもの武器を使って、おねだり攻撃だ。なりふり構ってられるか!

「ちゃんと、ジャンも連れて行きますから。駄目ですか?」

 懇願の目をこれでもかと向けてみる。前世おばあ様によく使った手だ。

「ふぅ……侯爵家にご迷惑だわ、マリー」

 むむむ。まあ、確かにそうだ。じゃあ、他に手はあるかと言えば……ううむ。

「マリー、そんなに行きたいかしら?」

 ん?おばあ様が悪戯っ子のような顔をしている?おほほう!まさか!

「はい!行きたいです!」

「じゃあ、お忍びで行ってらっしゃいな」

「王妃様、お忍びとは?」

「うふふ。あの人とこっそり王宮を抜け出したことがあるのよ」

 ぱちんとウィンクするおばあ様。おおう!レオと同じ匂いがする!

「もしかして、お忍び用の馬車があるのですか?」

 こくんと頷くおばあ様。やりますねぇ!話が分かりますねぇ!大好き、おばあ様!

「お母様、お母様」

 先程以上に懇願の目をこれでもかと注げば、遂にお母様も折れたのだ!

「でも、父様には内緒よ?」

「はい」

 お母様と手と手を繋いでにぎにぎしながら、えへへと、二人で微笑み合う。分かってますねぇ、お母様!大好き!


 ということで、めでたく先触れを送ることができた。もちろん侯爵家にはお母様からお忍びであることを伝えてもらっている。侯爵家からは、大歓迎と熱烈な返事が返ってきたそうな。いやはや、お世話になります。



 約束の木曜日。

 私は、目の前の出来事に驚いていた。予め用意されていた馬車を目の前にして。

「ジャン。馬車って馬が牽く物じゃないの?」

「ああ、そうでしたね。馬車に乗られるのは初めてでしたね」

「ええ」

「昔は王女様の言う通り馬が車体を牽いていたそうですが、何代か前の王妃様が発案されたローズベルトを基に考案され、魔法で車体を動かすことができるようになり、馬は利用されなくなったのですよ。まあ、新しい名をつけるのもあれだから、馬車は通称になってるらしいですけどね」

 なんですと……あの、ルーズベルト大統領をもじったような名のあれが原点ですと。

 時代を感じるなぁ……地球でいう自動車じゃん。

「へ~。じゃあ、もう馬は誰も利用しないの?」

「ああ、いいえ。この型の馬車は高価ですからね。魔石の維持費がかかりますから、手に入れられるのは貴族か商人くらいでしょう。商人が使う馬車は、荷台が通常より大きなものとかいろいろありますよ。他の民は、昔ながらの馬車ですね。馬が交通手段なのは変わりませんよ」

 ほほう。レオも話したくても話せないことだったはずだ。昔を知ってるから違和感だらけだが、生まれた時からあるんだったら当たり前の事だ。

 昔の知識をうっかり口にしてボロが出ないように気を付けよう。


 旧型の馬車は、当然車体の外に作られた馭者台に乗って馬を操縦していたが、新型は車体の中にハンドルがあるのだ。まさに自動車そのものになっていた。車内は旧型の時からそうだが、温度管理がされていて心地よい。速度も旧型と変わらないくらいだ。


 そんなこんなで窓から懐かしい街並みを眺めていると、遂に侯爵家に到着した。

 あはは……。

 到着するなり侯爵夫人から熱烈な歓迎を受け、嫡男さんとも顔合わせをし、未来の結婚生活の話までぶっ飛び、今ようやくレオと二人で庭園のガゼボに腰かけている。護衛のジャンはいつも通り、付かず離れずの場所に待機だ。侯爵家の邸の中ではべったり張り付いていたけど。

「レオ……お義母様は……何というか……」

「……俺も、あれほどとは思わなかった……」

 左様ですか……。

「どれだけやる気がなかったのって、レオを問い詰めたくなるよ?」

「ああ、悪いな。お前が俺を変えてくれたと思って、あの通りだ……」

「私もレオの事言えないけどね」

 だが、しかしだ。前世でもレオが変わった変わったと、王妃様たちからよく言われてた。

 ……またかよと思ったことは内緒だ。

「それで、話したいこととは何だ?」

「うん。また、ジルたちと会えたの」

「――実は俺もその場所へ行った」

「へ?」

「あの庭の奥にある桜の樹からな。イアという女性の竜に会った」

 ぽっかり大口を開けてレオを凝視した。

「くくっ。ケーキを放り込まれたいか?」

「いやいやいや、そんなことより、え、どうしたの?それで?」

「何もせず帰ってきた」

「は?え?」

「竜に会ったからとて、お前と会えるわけでもないからな。それほどまでの感慨もなかったから口外しないと帰ってきていた」

 いや、まあ、そうだが、う~む。えっと、どんだけ私を。

「お前は、何度言えばわかる!煽るなと言っているだろうっ!我が家だからタガが外れやすいのだぞっ」

「いやいやいや、煽ってないし。ってか、そこは我慢しましょうよ」

「くっ!この身分が恨めしいっ」

 あはは。

「でもね、レオ。あの場所は、竜たちと運命が繋がっている者だけが行けるんだって言ってたのよね。だから、レオも何らかに必要だから行けたんじゃないのかな?」

「――なるほど。お前が前世あの場所に行ったのは、十中八九魔法と武術の鍛錬だったのだろう?」

「うん、まさにそうだったよ。二人のお陰で命拾いしたことが何度もあったよね」

「そうだな」

「そのイアさんね、ジルの新しい番の竜だよ。私も会ったの」

 レオが何かを考え込み始めた。

「もう一度、行ってみるか」

「物事には何か意味があるものだって言ってたし、その方がいいかもしれないね」

「ああ」

「それでね、そのイアさんから驚きの真実をいくつも聞いてきたの」

 その真実をレオに話し始めた。ずっと言いたかったこと。レオと共有したかったのだ。

 イアさんが前世姉の夫で来世の未来視ができたこと。だから、あのゲームがその未来視で作られた創造物だったこと。物語は前世の姉が作ったこと。エリカちゃんが実は姪だったことなど一連の出来事を。

「私にはそのチキュウの前の記憶もあってね、イアさんはその時一緒にいてくれたリオお兄ちゃんで、王族の歴史で習ったあの赤竜が前世だって言ってたの。赤竜のお陰で今の国が作れたんだよね。だから――」

 うぎゃぁぁ!なに!なに!なんだいきなり!ちょ!待て!まてぇぇぇ!!

 まだ6歳のガキが何をするかぁぁ!!

 唇が解放されると、ぎゅっと抱きしめられた。うう、久しぶりで心地よい。

 って、ちがぁぁぁううぅぅぅ!!

「(レオ!まずいってっ!レオっ)」

「……マリーっ……」

 何か切羽詰まった声に、私はもがく動きを止めた。

「どうかしたの?」

 更にぎゅっと抱きしめられる。

「レオ?」

「……俺は……俺には……エドワードの記憶があった」

 は?何だって?――えええぇぇぇ!!

「エ、エドお兄ちゃんの……?」

「ああ、そうだ。ずっと恋い焦がれていた。ずっとずっと待ち焦がれて、ようやく会えたというのに……お前はもう手の届かないところに行ってしまっていた……」

 え?は?え?――ってことは、レオと出逢ったのが三回目ってこと?

 という事実を考えながらも、胸は早鐘を打ち、様々な感情が溢れ出し、頬を涙が伝っていた。レオの腕が緩み、頬の涙を指が優しく拭ってくれる。レオも泣きそうな顔だ。

「俺たちは、時を超えてまた出逢えたな」

「うんっ」

「お前を、いつでもお前を愛している」

「私も……レオを愛してる」

 今日一番の、いいや、再会して一番の笑顔になるレオ。

「覚えているか?お前が夢で泣いていたことを。石を貰ったことが嬉しいと言ったお前を責めたことがあっただろう?」

 ん?ああ!あったね!

「くくっ。あれは俺が贈った魔石だったな」

「お?あ、そっか!うん、その記憶ある!」

「そうかそうか。何でも俺が初めてだったな」

「う、うん。う?何かな?その目は。まずいよね?まずいよねっ、まずいよね!」

 ニヤリと笑って、またしても手が伸びてきたので――思いっきり突っ張った!

 何しようとしている!こら!離せ!うぬぅぅ!余裕ぶった目をしてぇ!!

「マリー、ん?何を期待している?」

 今度はなんだ!あの意地悪旦那様降臨か!!

「レオっ、本当にまずいって!」

「俺がヘマをするとでも?」

「なお悪いわ!」

「このガゼボの位置は死角になっているのだ。こら、マリー。観念しろ」

「い~や~だ~。ここは外!誰が来るかわからないでしょ!」

 すると、レオはお腹を抱えて身を震わせて笑い出した。

「むぅ。何よぅ」

「本当に……お前はいつでも、変わらないな」

 でも、初めてじゃないか?こんなにレオが笑うのは。前世でも記憶がない。

 おおう。立ち直ったね、レオ。

「マリー。待っていろ。王宮暮らしは窮屈だっただろう?今度こそ、お前を自由にしてやるからな」

「え?」

「竜の背に乗って飛ぶお前を見て思っていた。こんな窮屈な王宮に閉じ込めていいのかとな。お前はもっと自由に生きたいのではないかと思っていたのだ」

「違うよ。レオがいるところなら、どこでもよかったよ?」

「お前は!襲われたいのか!」

「いやいやいや、真剣な話をしてるだけだよ!」

「はぁぁ……お前には、これからも振り回されそうだな」

「……前々から思ってたけど……振り回してないし」

「ほらな。自覚がないのが始末に負えぬ」

「むぅ。意味分かんない」

「くくっ。お前はそのままでいい。そのままのお前を愛している」

「う、うん」

「マリー」

「ええ!なんでさ!何がいけないのぉぉ!」

 ひくひくと米神を震わせて、こわ~い笑顔を向けてくる。カオスになる前に退散するが勝ち!と、その前に。

「あのね……って聞いてよぉ。私もジルたちと会いたいの!何か方法はないかな?」

「ふぅ……あの護衛がいる限り無理だろう」

「う~~ん。そうなんだけど……」

「俺が行くから、伝えたいことがあるなら伝えてやる」

「……うん……我が儘言わない……」

「お前いい加減自覚しようか。ああ、それがいい。俺を犯罪者にしたくなければな!」

「な!なんでぇ!意味分かんない!」

 ぐっと手を引き寄せられて、ちゅうされる。うぅ……もう、なんでこんなに恥ずかしいんだよ!前世散々してたじゃん!

「これ以上は我慢が出来ぬ。ほら、行くぞ」

 何を我慢出来ないのさ!何度も言うがっ、6歳のガキが何する気だ!!

 うぬぅ、なんか一人でドキドキさせられている気がする!!


 こうして、初めてのお忍びタイムは終了した。そう何度も来れないだろう。迎え入れる侯爵夫人も大変だし、ジャンも実は心配だろうし、お母様だって。それに、お父様にばれようものならどんな目に合うか。

 あぁ……ままならない……。



 ※ ※ ※



 さて、会いに行ってみるか。

 翌日、講義の時間が終了したので、剣術の稽古と称して庭に出ていた。桜の樹の前に佇み手を添える。

「ジル殿らに会わせてくれ」

 今は咲くはずのない桜の花びらが舞い始める。最初訪れたときは、この樹に寄りかかっていた時に起こった。

 今度は躊躇いなく、身を任せた。


 新たな風景が広がった。約二年前に訪れたこの場所。生き物の気配がしない。辺りを見回し、数歩歩き出したときだった。

「あら?また会ったわね」

「――イア殿。マリーから話は聞いている。貴殿方に聞きたいことがある」

「ええ、わかったわ。こちらよ」

 歩き出すのかと思ったが、真っ直ぐこちらを見て口を開いた。

「――――あの折、貴方の大切な命を奪ってしまったことについて」

「いや。もう過ぎたこと故、謝罪など不要だ。貴殿のお陰で建国できたのは事実。それ以外に何もない」

「――ありがとう」

「ああ」

 くしゃっとした表情で踵を返し、腰まで揺れる赤い髪を揺らして歩くイア殿の先導に従った。

 雑木林をいくらか歩いたところで、突然視界が開けた。

 真っ白な砂浜と、真っ青な海――。 

 そこには、遥か昔に顔を合わせた銀龍のジル殿とヨギと呼ばれていた男性の竜がいた。ほとんど歳を取っていないことに少々驚いたが。

「よく来たな」

「ジル殿。あの折はマリーが世話になりましたね」

「おや。お嬢から全てを聞いたようですね。そして、貴方にも記憶があると」

「ええ。それで、貴殿方に伺いことがありましてね」

「構わぬ。我も其方と話してみたかった」

 一呼吸置いて、口を開く。

「以前、貴殿方は、マリーが辱められる気配があるとのことで我が国に参られていたはず。あの後、貴殿方を迎えたあの男に聞きましたよ――どなたかが、未来視をできるのでは?」

「さすがだな。一国を統べるだけはある。ああ、我がその未来視ができる」

「ならば――我々にこの幾人もの記憶が甦ったのは、何か危機が迫っている警告なのでは?」

「そうか、そこまで勘づいていたか。隠し事をするつもりはない。だが、こちらから言うつもりもない。確かに未来視はできるが、我の力は万能ではない。未来は一つとは限らぬのだ。己で判断し、己で掴んでいくもの。我が言うことが全てではない。現に、マリーはここで学ぶことを自分で決めた。それがあの未来に繋がったのだ――ただ、変えられぬ運命もある。ヴィトの番であったミレーユだ」

「彼女が何か?」

「あの折、あの者が番となる選択をしたことで、魔族に攫われる運命に繋がった。その運命は変えられぬものだった」

「では、あの場で再会する運命だったと」

「そうだ。魔族とは我々も因縁がある――そういった選択の先に待つ変えられぬ運命は必ず誰にしもある。また、他者の選択によっても未来は左右されるものだ。身に覚えがあろう」

「ええ。勇者殿と婚約を結べば、マリーとの未来はなかった」

「ただ、其方にも共通することだが、其方とマリーの未来は、我には視づらいのだ。これは何故だかは分からぬ。其方を視れば分かるかと思ったが、結果は同じのようだ」

「物事には意味がある、でしたか――私は此処に再び来るつもりはなかった。だが、マリーが導いたのでしょう。ならば、私も魔法と武術の手ほどきを受けたい。今生では私がセレステの容姿で産まれてきた。それにも意味があるのでしょうね」

「よかろう。それが其方の決断ならば」


 こうして、俺の鍛錬の日々が始まった。

 魔力については、マリーと再会した後、神殿にて測定済みだ。やはり睨んだ通り、魔法の適性が備わっていた。マリーを守れるのなら学ぼうと思っていたから丁度いい。魔法を学ぶのにはもう一つ狙いがある。前世マリーが使用していた風の鎧と氷の剣だ。

 あれは非常に役に立つ。使えるものなら使うが得策だ。あれに勝る攻撃と防御はない。マリーは足りない筋力を補うために考案していたが、男の俺が使うのだから効果は歴然。是非、習得せねばならない。


 どんな危機かもわからない今、手数は多いが得策だからな。





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