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『母上。ここは?』
『レオ、ここは身寄りのない子どもたちが暮らしているのですよ』
『何故?』
『理由は様々なのよ』
『そうですか』
『貴方が大きくなったら、民が飢えるような国にしてはいけないのです。ここはやむを得ない事情で来てしまった子たちなの。そんな子どもたちを増やすことないよう、この国を守っていくのが貴方の役目なのよ』
『心得ています。母上』
『ようこそおいでくだいました、王妃様。これは、王子様もご一緒でしたか』
『ご機嫌よう、院長。今日は息子にも後学のために見せてあげたいの』
『そうでございますか。ささ、こちらへどうぞ』
『『『いらっしゃいませ。ようこそおまちしていました!』』』
『あらあら、元気な子どもたちですわね。ご機嫌よう』
(結構多いんだな。僕と同じくらいの子もいるようだ……相変わらず、珍獣を見るような目で僕を見てくるな……)
『母上、少し席を外します』
(大人の話は、大人同士でやってください)
(ここは、シルヴァイの邸よりも少し狭いくらいだな。ん?)
『てんしさま?』
(なんだ?この子は――そういえば、あの令嬢もこんなセレステをしていたな。彼女は青色の柔らかそうな髪で、金と銀の――)
『ぅぇっ……うっ』
ぱたぱたと走り去る、金髪の幼子。
『え、あ』
『あら、レオ。こんなところにいましたの。どうかしたの?』
『ああ、いえ。なんでもありません、母上』
『そう。そろそろ帰りますわよ』
『はい』
『ふぇ……ひっく……』
ごちっ!
『いたぁ!あ?あぁ?ナニ、コノキオキュ。えっ。ドユコト。え?ニホンゴ!?ッテナゼワカル、アタシ!』
『リリィ。どこにいるの?リリィ』
『は~い』
『まあ、リリィ。その頭の怪我はどうしたの?』
『樹、ごっちん』
『兎に角、手当てしましょうね』
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