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魔法学校に来ちゃいました

 魔法学校に来ました。来ちゃいました。

 門に居た人に言って、建物に入らせてもらいました。そのまますぐに魔力の測定とやらと筆記テストをしました。

 合格です。当たり前です。


 寮に連れていかれました。

 わたしに与えられたのは、ベッドと、本棚、机と椅子、箪笥がひとつにクロゼットがひとつ。

 以上。


 はい、制服は仕立て屋さんに行くように言われました。

 あと教科書や文房具は本屋さんに行くようにって。

 お金の代わりにチケットを貰いました。まけてもらっておこづかいにはできない仕組みみたいです。ケチめ。


 着るものがないと困ります。わたしは部屋をぐるっと見回して、くるりと体の向きを変え、部屋を出て、チケットに書いてある町の仕立て屋さんに行きます。


 仕立て屋さんはわたしの事を『妖精さんのように綺麗だ』と誉めてくれました。当たり前です。日々頑張ってるんです。だからオマケに普段着用のワンピースつけて下さい。わたしも笑顔をサービスしてあげてもいいから。


 ……パーティードレス一式なんかも、ついでにおまけしたくなってみてくれたりしちゃってもわたしは全然構いませんよ?


 仕立て屋の坊っちゃんは、ピスタチオみたいに美味しそうな髪色のお手頃そうなイケメンでした。


 第一イケメン発見!!!


 テンションあがりまくりですええともそうとも!!!


 うれしさで顔がにや……つい頬がゆるみます。

 そんなわたしと目が合った仕立て屋の坊っちゃんが、目を輝かせたことには当然気がついています。ええ、もちろんですとも。


 だって、わたし、かわいいもの。


 続いて本屋さんです。本屋さんにもわたしと同じような年頃のお坊ちゃんがいました。本屋さんも仕立て屋さんも、お手伝いをきちんとしていて素晴らしいと思います。働け働け、もっと働け。そしてわたしに貢ぐように育ってしまえばわたしがきっと幸せになることでしょう。今はまだささやかなプレゼントを期待するだけです。


 さすがに学校で会うことは無いだろうけど、この二人はポイント高いです、チェックです。将来の保険として覚えておかないと。


 ……ね?




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