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暴言集

雨が降ると忙しい

作者: いつわり

好きだから仕方がない。

付き合ってるんだから仕方がない。

我慢しよう。 少しは我慢しよう。


それは妥協。



だけど、妥協しなきゃ恋愛なんて―――――








一人でいた時。


そんな時と比べて、


彼女がいる今は、何かと忙しい。



デート。


確かに、予定を開けなきゃいけないし面倒だ。


だけど、それは付き合っているわけだし、


俺も一人の男として、一人前に恋愛を経験したい。


だから、そこについては触れないでおくとしよう。




じゃあ、 今、 俺は何を言いたいのか?


彼女に対して何が言いたいのか? それはだな。



雨の日だって、晴れの日と同じように自分で帰れということだ。



確かに俺等は付き合っている。


付き合っているし、俺はお前が大好きだ。


心の底から、はっきりと「愛してる」と言える。



だがな、残念ながら、俺はお前の足じゃない。


タクシーじゃない。   専属運転手でもない。



電話一本で、 呼びつけられる身にもなってみろ。


いいや、電話で「迎えに来て?」とお願いならまだいい。


っというよりも、それなら俺だって納得して迎えに行ってやろう。



だがな、お前は違うんだよ。


あたかもそれが当たり前かのように。


いいや、しない方がオカシイかのように、


「前の彼氏は、雨の日には絶対送り迎えしてくれたよ?」


って、何気ない顔で、さも当たり前であるかのように言った。




しかし、そんな男、なかなかいないぞ?


俺はお前のアッシー君じゃない。 残念ながら違う。


前の彼氏はそうだったかもしれないが、残念ながら俺は違う。



俺はお前の奴隷じゃないし、 俺はタクシー会社でもなんでもない。











そして、


愛してるなら、やって当たり前。


そんなのは、オカシイ。 俺ははっきりとここで言おう。



愛してるから、してあげたい。


これならわかるが、お前の決めつけで物事を述べられても、


俺からしてみれば、オカシイのも、自分勝手なのも、お前自身。






好きだから別にいいけど。


愛してるから別に我慢するけど。



だけど、俺は雨の日だって自由がいい。


仕事が終わったら、付き合いで呑みに行くことだってある。


っというか、息抜きがてら呑みに行きたいときだってある。



だが、晴れの日は自由にできる。


仕事の後にデートの予定さえなければ、自由にできる。


そんなのはオカシイ。



もしも、雨の日だったならば・・・。


少しでも雨が降っていたならば、お前が濡れないようにしなければ。



俺はお前のタクシー。


呼ばれたとしても、 例え 呼ばれていなかったとしても、


俺はお前を護るタクシー。  俺はお前の彼氏だから。





















実話じゃないですよ(笑)

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