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私だけの…

作者: 奈緒

あなたと私は、幸せに過ごしてきたのに…。

いつからだろう?あなたは…私以外の女に興味を持ち始めたのは…。

私の処にも、あまり顔を見せなくなったのは…いつからだろう…。

久しぶりに、私の処へ来たのは…どれぐらいぶりかしら?

久しぶりに、あなたを見れて…嬉しかった…。

まさか、別れを言いにきたなんて…私が、その言葉に応じると思った?こんなにも…あなたを愛してる私よ?

ずっと待ってたの…あなたの帰りを…。

別れに応じないと知ると…あなたは、私に襲いかかる…。

私は、怖くなかった…。

愛してる…あなたに殺されるだけなのだから…。

…だけど…これだけは、覚えておいて…。

肉体はなくなっても、信念は、私をこの世に繋ぎ止めてくれる…。

何も分かっていないのね?

何を思えば、私を殺せば自由になれると思う事ができるの?

あなたは…私を殺してしまった…。どうしてか、私は、分かってる…。分かってるからこそ、あなたも私と一緒に連れてくわ…。

誰にも渡さないし…誰のものにもさせやしない…。

あなたは、私だけの…あなたでいなければならないのだから…。

私が死ねば…。

私を殺せば…。

自由になれるとでも…思ったのかしら?

生きてる時にも言ったでしょ?

私は…あなただけのもの…。

…そして…あなたは…私だけのもの…。…それなのに…あなたは、他の女のものに…なろうと言うの…?

私を殺した、あなた。

他の女のものになろうとする…あなた。

私は…許さない!私を殺して…一人で…違う女と幸せになるなんて…!絶対に認めない!…あなたの全ては、私のもの…。

私以外の処に帰るなんて…ありえない!

あってたまるものですか!

……さあ……、こっちへおいで…。あなたが殺した……私の元に……。…そして、幸せになりましょう…。…あの世でね…。

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― 新着の感想 ―
[一言] これをプロローグにして話を続けて欲しかったかな? 女の恐ろしさがよく出ていますね。
2006/07/31 18:06 ケロッピー
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