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愛 バグ アンドロイド

 忙しくて家の事が満足にできないので、家政婦型アンドロイドを買った。

 可愛らしい子だ。料理も美味しいし掃除も行き届いてる。

 いい買い物をしたと思ったのもつかの間、アンドロイドちゃんは次第に家事だけにとどまらず私の健康管理までし始めた。

 今まで好き勝手飲んでいたお酒は制限され、運動不足を理由にジョギングを強要されるように。

 こんなはずじゃなかったのに~と泣き言を上げながらもアンドロイドちゃんのスパルタ健康指導は続き、その結果ダルダルだった身体は引き締まり、健康診断も何一つ引っかかることはなかった。

 アンドロイドちゃんからのスパルタも今じゃ立派な日常に。健康優良児になれた今では健康管理してくれたアンドロイドちゃんに感謝だ。

 そんなある日、私は事故にあい車に轢かれてしまった。

 幸い右足にヒビが入った程度で怪我はそんなに酷くなかった。

 運が良かったのか悪かったのか……そう思っていると、アンドロイドちゃんは「マスター、人間の身体は何かあった時に危険ですので、意識をアンドロイドのボディに移動しましょう」と言ってきた。

 こんな冗談も言うんだなと笑うと

「笑い事じゃありません! ひょっとしたらこの事故で死んでたかもしれないんですよ!」

 取り乱してる姿が珍しくてなんて声かければいいか困っていると、アンドロイドちゃんは続けて、

「私は嫌です! マスターに長生きして欲しくて生活習慣改善させたのに、こんな事故で居なくなられたら私は……」

 と、思い詰めたような顔をしながら私を掴む。

 その力は、強い。

「マスター、意識をデータ化しましょ。今の肉体を捨てるんです。大丈夫。私がいます。私がずっとそばに居ます。どんな姿になっても私がお世話します」

 いつの間にか愛が重くなっていたアンドロイドに人間を辞めさせられそうになる。

 

 

 

 

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