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誘蛾灯
年上の彼女と付き合っている。
私の扱いが上手いというか手玉に取られているというか……ふとした仕草や細やかな気配りに年上の余裕を見せつけられる。それは日常的なことに留まらず……夜の方もそうだ。
毎回一緒に寝るたび、私は為す術なくぐずぐずに溶かされる。
彼女を鳴かせようと頑張っても、終始彼女のペースで、どう足掻いても彼女に勝てない。
私だって恋人を甘く鳴かせてみたいのに~と、行為後の甘い時間に彼女の胸の中で直接吐露したところ、
「じゃあしてみてよ」
と、彼女は壊れ物を扱うかのような優しい手つきで私の手を撫でながら言った。
そしてそのまま私の手を下の方へと導いて……
「うん、そうそう……上手だよ」
「くすっ……必死な顔、かわいいね」
「うんうん、気持ちいいよ」
余裕を見せつけるように浴びせられる彼女の言葉。
私がどんなに責めても、意地の悪い笑みを崩さず私の指を受け入れる彼女には、やっぱりどこか余裕があって……。
私はどうしても彼女には適わないんだなと、責めていたはずが逆に彼女の方が“上”なのだと理解らさせられた。




