可愛い妹
「私ってかわいいからさ~」が口癖の妹がいる。
妹を知らない人にその事を話すと、なんだソイツと思われるのだが、実際に会うと一変、見た人全てが確かにその口癖になるわと納得する。
それくらい私の妹は可愛かった。
そんな妹が失恋した。告白したが振られたようだ。
まさかこんなに可愛い妹からの告白を断るなんて、そんなふてぇ輩がいるのかよ!? と驚きつつ妹から詳しい話を聞くことに。
どうやら告白した相手は同性の友達だったようで、妹からの告白に「嬉しいけど友達としてしか見れないなぁ……」と言われたらしい。
その友達とは普段から仲良くて、時々恋愛的な意味で好かれてると思えるくらい親密な仲だったそうだ。で、実際に告白したら、今までの態度はなんだったのーってくらい見事に撃沈。
これはしょうがない……のか?
いやでも私だったら妹みたいな可愛い子からの告白断ることなんてしないな……! うん、その友達が悪い……いや、もったいない。
そう、もったいない。妹みたいな現代に舞い降りた天使と言っても言い過ぎでないくらい可愛い子に好きになって貰えて、あまつさえ告白して貰えるという幸運。
そんなきっと何度生まれ変わっても……いや、何度生まれ変わったとしても巡り合わない幸運を自ら手放してしまうなんて、なんてもったいないことを……
「お姉ちゃん何言ってんの……」
やべっ、どうやら途中から声に出てたらしい。
呆れた目を向けてくる妹にいたたまれない気持ちになってると、
「ぷっ……」
妹は可愛らしく吹き出して、
「ありがと、少し元気でたよ」
そう言う妹の顔は先程と比べ明るくなっていた。
「でも、お姉ちゃんシスコン過ぎ! ちょっとヤバいよ」
シスコンの自覚はあるため、そう言われても申し開きのしようがない。
「ま、しょうがないよね。私って可愛いからさ~」
そう言って笑う妹の顔はとても眩しく、とても可愛かった。




