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髪が欲しい

「貴女の髪の毛が欲しい!」

 友達の誕生日プレゼントに何が欲しいのか聞いたら返ってきた言葉だ。

 なんだそれ……とつまんない冗談を鼻で笑い飛ばそうとしたら、彼女は真剣な目で私を見つめていることに気づいた。

 えぇ……まじかぁ……とドン引きしたのを隠す気なんて微塵もなく「なんで、君はそんなに変態なのかな?」と軽蔑を混ぜた視線を友達へと向けた。

「だって綺麗な髪だから……その、欲しくて……」

「どうしても?」

 問いかけに友達は弱々しく頷いた。その姿は叱られた子供のように小さくなっていた。

 ちょっと冷たい目で見られたくらいでそんなに消沈するくらいなら最初から言わなければいいのに。

 それとも私が喜んで髪を切って渡すと思ったのだろうか。

 そんなわけないのにね。

「私の髪の毛を貰えたとして、それで何をするつもりだったの?」

「えっと、落ち込んだ時に見たり……あと撫でたりして元気を――」

「ウソ」

 私は友達をその場で押し倒した。

 フローリングに体を打ち、痛がる彼女を無視して彼女のブラウスに手をかけると力任せに引っ張った。

 プツッとボタンがはじける音が響く。

 いい眺めだ。

 彼女に馬乗りになりながら口角を歪める。

 彼女は怯えと……その奥にしっかりと期待を灯した震える瞳で私を見る。

 それはつまり、何も言わずに私を受け入れるということ。

 下着を乱雑に下にずらし、控えめだがナニかを期待しているのか既に固くし主張している桜色のそれを露出させる。

 初夏の夜の生ぬるい空気の中、私の腰の下で震えるトモダチ。

「私の髪の毛でしたいこと、してあげる」

 私は腰ほどまである髪の毛の毛先を筆でも持つかのように摘むと、そのまま彼女の素肌へと踊らせる。

 そうして、一晩中彼女の欲しがった髪の毛で彼女のことを可愛がった。

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