嫉妬深い女の子の話
束縛の強い幼馴染ちゃん。
彼女は私が友達と話してると毎回嫉妬して割り込んでくる。
そんな彼女に困っていると友達から「いっそのこと付き合っちゃえばー? 安心して束縛減るんじゃない?」と半ば冗談のように言われ、まあ試してみる価値あるかと幼馴染に告白した。
すると「嬉しい……まさか告白してくれるなんて……!」と幼馴染は目に涙を浮かべながら喜んだ。
大げさな……。
まあ目論見通り付き合うことができたのでとりあえずはよかった。
さていざ恋人同士になったはいいが、付き合うことで余計束縛が強くなることもあるかも……と付き合ってから気づいた。
そうなったらどうしよう……私から告白した手前すぐに振るのはバツが悪い。
別に幼馴染のことが嫌いという訳ではない。傷つけたいわけでももちろんない。
ただ束縛激しいのをやめてほしいだけ。
それだったらもっといい方法があったのではないか……早まったことをしてしまったのではないか……そんな後悔にも似た感情に襲われたが――。
「あれ……?」
私の心配をよそに幼馴染からの束縛は減っていった。
友達と話していても割り込んでこない。
お花を摘みに行く時も無理についてこない。
ほっとしたのと同時に何故か少し寂しくなった。
そうしていると今度は逆に幼馴染の交友関係がどんどん拡がっていき、私の知らない友達まで出来ていた。
最初のうちは良かったねと暖かい目で見ていたが、知らない女の話が幼馴染の口から出る度にえも言えぬドロドロとした感情が胸に湧いた。
なんで? あんなに私でいっぱいだったのに、なんで私以外の誰かの話をするの?
なんでそんなに楽しそうなの?
幼馴染が私の知らない顔を見せるたび心の中が重くなるようだった。
胸の中に澱が溜まって黒くなる。
――こんなことなら……。
溜まった黒いものが溢れ私を溺れさせる。息ができなくなりそうだった。
もがき苦しんで……手を伸ばす。
手を伸ばした先には――楽しそうにその日あった出来事を話す幼馴染の腕が……。
私はその腕を思い切り掴んだ。
「私以外の女と話さないで」
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