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大精霊(セキゾー)

リミリの館に入ると中には1人のきっちりとした身なりの年配の男性が立っていた。

男性はこちらを見ると恭しくお辞儀をする

「お初にお目にかかります。リミリが絡みついているあなたがジント様ですな。私は当館の

 執事をしておりますバロウと申します。後ろの皆さまも以後お見知りおきを。」


「ど、どうもよく分からないけどなんか懐かれちゃいまして・・・それにオレのことお兄ちゃんって・・・」ジントが慌てて釈明する。


「私はディーア=オルメンです。こちらはメイドのルリィ、ケンシーとヒカリはご存じですね?こちらこそよろしくお願いいたします。」ディーアが挨拶し皆その紹介に合わせて会釈する。


「これはお目にかかれて光栄です人間の王女様。ところでリミリ、ジント様がお困りのようですから少し離れて差し上げてはいかがでしょう。」


「えー?お兄ちゃん困ってるの?リミリのこと嫌い・・・?」

リミリがウルウルとした目でこちらを見上げてくる。


「あ、いや嫌いというわけじゃ・・・けどほら歩きにくいというか・・・」


「だよねーやっぱりお兄ちゃんもリミリのこと大好きだよねー♡」

リミリはニコニコしながらジントに話しかける。


「よ・か・っ・た・わ・ね・?ジント、かわいい妹ができて!」

ヒカリが超不機嫌そうにそっぽを向いてしまう。。。

(くぅ~お兄ちゃんラブタイプの妹かぁ~でも、アタシにはあんなこと・・・できないよ・・・バカジント!)


「なんか珍しくジントが押されているな。」ケンが楽しそうにジントを眺める。


「では皆さまお掛けになってしばしお待ちください。お茶の準備をしたいのですがあいにく当館の使用人は現在私1人でしてな。そこのメイドの方、少し手を貸して頂けますかな?」


「承知いたしました~~。私のことはルリィとお呼びください。」


「わかりました。ではルリィ、ついてきてくださいキッチンはこちらです。」

バロウさんとルリ姉はキッチンへお茶の準備に向かっていった。


置いてある椅子は1人掛けなのでようやくジントはリミリから解放されて座る。

めいめい座りしばらくするとバロウとルリ姉がお茶とお菓子を持って戻ってきた。

「お待たせ~~お茶が入ったわよ~~。」ルリ姉がみんなにお茶を配る。


「お茶請けはこの森の木の実を使った焼き菓子でございます。」

バロウさんが色とりどりのお菓子をテーブルに並べていく。


「それで、リミリ・・・でいいのかしら?まずここにいるケンシーとヒカリのご両親がいらっしゃるということでハルアに押し掛けて来ちゃったけど追手が来るかもしれないし私たちここにいてもいいの?」


「確かにアレはやな感じだわ。でも大丈夫。この森にはセキゾーの結界があるからね。だからここにいてもいいよ。」リミリが答える。


ジント「セキゾー?」


「セキゾーは精霊の中でも一番すごいんだよ。大精霊なの!ほぼ神って感じ!さすがはお兄ちゃんのお父さんだね!」

ほぼ神って、何だそのちょっと高級なカマボコみたいな例え・・・いや、いや、いや、ちょっと待て!

今何か聞き捨てならないことをさらっと言ったぞ??


ジント以外の4人「お父さん!?」


ジント「え・・・?オレの父親って。。。いや、まさか・・・生きてる、なんてことは・・・」


「前にセキゾーに聞いたの。お兄ちゃんのお母さんとリミリのお母さんは姉妹でどこか遠い所から来たんだって。だからジントは私のお兄ちゃんなの。」

リミリが言っていることが真実だとしたらオレとリミリは従妹ということだからお兄ちゃんというのもあながち間違ってはいないわけであり・・・いや!問題はそこじゃない!


「そ、それでリミリ、オレやリミリの母親はどうしてるんだ・・・?」


「もういないよ。リミリはまだ生まれてなかったから聞いただけだけどお兄ちゃんが生まれてすぐにお兄ちゃんのお母さんが、リミリのお母さんもリミリが生まれてすぐにいなくなったんだって。」


「すでに亡くなったってことか・・・オレの父親が生きてるってのが真実かは分からないけど、そのセキゾーに会う必要はありそうだな。」


「そうだね!カンドーの親子対面だねお兄ちゃん。ちょうど1週間後にセキゾーが話せるから一緒に会いに行こうよ。」


「1週間後に話せるってそれまでは喋れないのか?」


「うん。セキゾーは結界に大きな力を使ってるから月に1日しか喋れないの。」


「そうなのか。。。じゃあ1週間後だな。ここからセキゾーがいるところまでは遠いのか?」


「リミリの力で飛んで1時間ってとこかなー?来週は2人ででーとだね。それでお父様にご挨拶♡」


「ちょっと待っったぁ~~!!なんで2人で行くことになってるのよ!アタシも行くんだから!!」

ヒカリがちょっと待ったコールをかける。


「残念ながら、大精霊様にお会いできるのは精霊の里の里長だけでございます。最もジント様は大精霊様のご子息ですから特例でお会いできるでしょう。」バロウが解説を挟む。ヒカリ撃沈。。。


「そんなあ・・・このままじゃ・・・はっ!敵の敵は味方!!ディーア様、いいんですか?このままじゃジントがあのぽっと出の妹もどきに取られちゃいますよ~~(泣)」


「え、えーと、ヒカリ?ジントとリミリは従妹同士みたいだし、それに大精霊に会えるのが私たちの中でジントだけみたいだからしょうがないんじゃないかしら・・・?」


「それは分かってますけど~~。」

その時リミリがヒカリの横に来て耳打ちする

「従妹同士はケッコンできるんだよ、ヒカリ?」

「!!~~~~!!!!」ヒカリが声にならないうめき声?をあげる。

(だめだ。ディーア様も当てにできない、ここはアタシが頑張らないと!)


1週間後にジントがリミリと一緒に大精霊に会いに行くことが決まりお茶会はお開きとなった。

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