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フラグが折れるよ鶴折くん

作者: 神月 里央

私が委員会終わりに1人で帰ろうと靴箱を出ると、朝とは打って変わって空は暗く、大量の雨が周囲の光景を遮っていた。

「げ、これは濡れて帰るとか考えられないわね」

私が立ち尽くしながら、どうやって帰ろうかと、晴れそうにない空を見ていると、後ろから透き通った男の子の声がした。

「委員長、どうしたの?そんなところに立って」

私の事を呼ぶその声の元に振り返ると色白の美少年がこちらを見つめていた。

「鶴折くん。それが今日、傘忘れちゃって」

私が鶴折くんと呼んだ美少年は透明なビニール傘を片手に私の方に近づいてくる。

(これは、もしや相合傘する?的ないわゆる甘酸っぱい青春シュチュなのでは?)

「そっか、朝は晴れてたもんね」

彼の言葉に耳を傾けながら、私が明日の教室で噂話をされている。と言うところまで妄想を膨らませていると、彼は横まで来てから意味深に傘を広げる。

彼が一歩前に出て振り返る。そして彼の口元が開くのを確認して、私は初めての相合傘の覚悟を決める。

「さっき職員室で、傘の貸し出ししてたから行って来たら?」

「行きます!」

そう答えてから彼の言葉が、私の想像していた言葉とは違うことを認識する。

「うん。じゃあ委員長も気を付けて帰りなよ~」

「へ?」

彼のその言葉に私の脳内はエラーを起こしてしまい、状況を認識した時には、もう彼の姿は校門前まで行ってしまっていた。

「へ?」

私は先ほどよりも少し強くなった雨の音に包まれて呆然と立ち尽くし、しばらくして私は職員室に向かって重い重い足を動かしていった。

鶴折くん。果たして続きは書かれるのか。それともまた没ネタで終わるのか。プロローグとしてとりあえず書いてみたけど、やはり圧倒的にコメディに向いてないんじゃなかろうか。何か誰かからアプローチがあればきっと続けるさ。きっと!

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