ワクワク
物語はまだあまり進まないです。
ゆっくり進めてきたいと思います。
読みにくいかもしれませんがよろしくお願いします。
海に浮かぶ孤島。
船はその孤島へ向かっている。
「あそこには、貴方の仲間がいるわ。」
笑顔で私の頭を撫でながら隣に座って船に乗っている女性はいった。
「私の…仲間…?」
「そうよ、きっと気にいるわ。」
あの子にも会える…?
その独り言は、大きな波の音でかき消された。
海に浮かぶこの孤島には一般の人は入れない。わざわざ興味本位で来るやつもいないのだが。
その孤島に住む俺、空峰星はワクワクしていた。
朝起きて、いつもの様に身支度を済まし、制服のシャツに愛用している星柄のオレンジのパーカーを羽織る。そして、癖っ毛ではねている緑色の髪をとかす。何時もなら髪が治らず少しイライラするのだが、今日は其れさえも気にならなかった。
今日は俺の通う全寮制の学校、海宝学園に転入生が来る。しかも、俺のクラスにだ。其れに気を取られ髪のことなど気にならなかった。
朝食をとるために部屋をでて食堂に向かおうとすると後ろから声がした。
「おはよう!」
「おはよう、星。楽しそうにしてるな?」
後ろから挨拶してきたのは、うさぎのぬいぐるみを持ち、2つに縛った茶色の髪にうさぎの耳がついたフード付きのピンク色のパーカーがトレードマークの女子生徒、兎田莉緒。長身で金髪に黒いパーカーを羽織る男子生徒、木内樹。2人とも同じクラスで仲がいい。
「樹、うさ、おはよう!今日から転入生が来るだろう。だからワクワクしてるんだよ!」
「ああ、そおいえば今日からだったか。」
「うさも楽しみ!だってうさ達のクラスに転入生なんてほとんど無いことだし!」
うさは樹に飛びつき、樹はうさを抱き抱えた。
「お前らは本当に仲が良いな。」
2人は顔を見合わせ笑う。
「確かに恋人はうさだが、友人としては星も大切だぞ。2人ぐらいなら抱えれる。星もくるか?」
優しい笑顔を浮かべ樹は言うが、俺はただ思ったことを言っただけだ。だから抱っこして貰いたいなどという感情は無いが、無いのだが…。確かに俺は男にしては身長は低いのだが…。
「男が簡単に男に抱っこされることを嬉しいとは思わない!!」
男の沽券に関わると俺は思うのだ。
朝から樹の善意に自分の身長の低さを思い知らされ、俺はワクワクより牛乳を飲む気持ちでいっぱいになったのであった。




