表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/9

9.雷属性親善大使

予約投稿ミスしました。


久しぶりの為、文字数少なめです。

 

 前回のあらすじ


 雷属性王女 「来ちゃった♪」

 地属性王女 「開けちゃった♪」

 地属性門番 「「開けちゃった?!」」


 ◆◆◆◆◆◆


「不用意に扉を開けられては困ります。我等にも役目というものが!!」

「や、ここで開けるのがお約束かなって」

「そんな、お約束はありません!!」


 カラカラと笑う少女に、あっけに取られていたローズ王女は再起動し、少女を観察する。


 どう見てもただの……とはいえない美少女だ。

 格好は博士帽に、白衣を身にまとっている。


 学者の様な格好だが、兵士達の証言から目の前の少女が

 大地を揺らす程の脚力を持ち、猟犬部隊を壊滅させ、人間標本、石像を作るという

 戦闘力と狂気を内包しているのだ。


 高鬼と呼ばれる高位の鬼を従える位、造作も無いだろう。

 決して油断は出来ない。


 油断できないのだが……


 涙目の左鬼(サキ)と頭を抑える右鬼(ユウキ)

 人間の不倶戴天の天敵とまで呼ばれている鬼が主の行き成りの所業に、当然、鬼門の一人、サキが泣きついている。


 雷王相手に、一歩も引かずに戦いを挑もうとしたのだ。


「いや~等々、私も学者でびゅ~するかと思って学会が私の功績を調べに来たと思ったんだけどね~」

「例え、アキラ様が天地を物理的にひっくり返してもあり得ませんのでご安心ください。」

「彼女等はロサヴェルトからの親善大使だそうです。内、一人は雷王の武名を轟かせる王女です。学会の者ではありません。」

「親善大使? ロサヴェルトの王女様が?」


 その言葉にアキラはようやく、王女とメイドの二人に始めて視線を向ける。


「……ユーストマ王国王妃(・・)とお見受けします。 私は、ロサヴェルト王国 第一王女ローズ・T・ロサヴェルトと申します。」


 そしてローズも王族としての礼を返す。

 普段の「のじゃ」言葉を使わず、王族として親善大使として礼を尽くした態度だ。

 さっきまで親善大使と云いながら、鬼とやる気満々だったとは思えない豹変振りだ。


「これはご丁寧に、察しの通り、私がユーストマ王妃のアキラ・E・ユーストマと申します。」


 王妃という言葉が聞いたのか上機嫌で礼を返す学者姿の少女。


「しかし親善大使ですか。国の意向を伝える大使ではないのですね。」

「ええ……新しく誕生した国家に、我が国の事を知ってもらおうと思いまして。」


「それは、それは……ああ、玄関で話し続けるのも行けませんね。どうぞ中へ……」


 そういって門を開け、王女達を招く、アキラ。


「な――」

「お待――」


 鬼たちが何か言おうとしたが、アキラが視線を向けると口を閉じる鬼達。


「大使相手なら私が相手をします。貴方達は引き続きこの場所を守り、外敵を打ち滅ぼしてください。」

「「御意!!」」


 よく躾けられている。

 やはり、鬼を屈服するほどの力を持っている。


 準備運動がてらに鬼と遊ぶつもりだったが、中に入れば戦う口実はいくらでも取れる。

 それに、一夜にして個のような巨大な断崖絶壁ともいえる程に地形を変えれる者たちの事を知るべき。


 本来の目的である地属性使い達と隣国の事を自らの目と耳と肌で感じて調査する。


 ここに、ロサヴェルトの者が始めてユーストマの地に足を踏み入れたのだった。









次回、更新予定

8月2日 9時

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ