生徒会とか
完全に自己満足の作品なのでクリティーの保証はない。
午後、本来なら特に何もない俺は家に帰り、紡との買い物の予定だったのだが、生徒会室に呼び出されていた。
「手伝ってくれませんか朝桐君」
「一時間程度なら」
机の上に散らばる書類の数々。
これは主に5月の上旬にある生徒総会の予算についてのモノがほとんどだ。
うちの生徒会は少々特殊で、6月の中旬にある生徒会役員選抜と言う名目の学年関係なしのテストが行われ、その上位6人が生徒会役員メンバーとなる。ちなみに9月に3年が受験などの関係で委員会からいなくなり、その開いた穴を埋めるため、学力を図るため、再びテストでメンバーが決まる。
会長、副会長、書記、会計、補佐、庶務と言う6つの役職に分かれており、9月まで俺は補佐と言う名の雑用に属していた。
夏休みからバイトをしていてその影響で学力が落ちたようで全校279名こえる中で7位と言う残念な結果に収まった。
「やっぱり朝桐君がいないと仕事がうまく回りません」
「そうですか?ただ書類を整理して分担に分けて自分の分やってただけなんですけど」
後たまにお茶を入れたり。くらいのはず。
今もお茶を入れてるけど。
「どうぞ、七斑先輩」
「ありがとうございます朝桐君」
ちなみにこの生徒会長、七斑姫奈先輩。3年生である。
肩位まで伸びた黒髪のストレート、少々鋭い眼つき、クール&ビューティーとささやかれる成績トップの先輩である。ちなみに1年間で2度変わる生徒会で4回連続生徒会長を務めており、今度の6月、生徒会長になればこの高校が創立してから6人目の偉業をしたことになる。たしか女性では初だったはず。
任期は今度の9月が最大だ。
受験勉強などの関係の3年生だが割と皆に知られてないギャップ萌の凄い人である。
ちなみにちょくちょく放課後に体育館裏とか、校庭とか、屋上とかに呼び出されるモテっぷりの美少女である。
「それにしてもスリムになってしまいましたね朝桐君。ポッチャリとした朝桐君割と好きだったんですよ?」
「元々がこの体系でバカな親父の発明品でそう見えただけですよ」
「道理で1年近くで太ったな思った訳だよ」
俺とこの人は同じ中学校出身で会長と副会長を務めた中(?)だ。
もちろんこの人が会長で俺副会長。
「それとお爺様がここ2年近くあってなくて寂しがっている」
それとこの人の祖父の家で云々あって割と仲がいい。
高校に入ってからろくに話をしていなかったので話をしたのは久々だ。
「今度、行かせてもらいます。俺の腕もだいぶなまってる様なので」
「ふふっ、ありがとうございます隆哉くん」
一時間ほど仕事をし、帰り際に電話番号の交換を迫られたのでして家に帰った。
途中で紡の休学についても聞かれたが、今度話をすると誤魔化した。
午後一時になっているが紡は昼食を済ませているのだろうか。
と思い、電車から降りて家まで全力で走った。
体が軽いって楽だな。
「ただいま」
「お帰り隆哉」
息を落ち着かせ玄関を開けると洗濯物を持って二階に行こうとする紡。
その服装はその着けているエプロンで一瞬わからなかったがスカート履いているということに気が付いた。
午前中にお袋と行ってきたようだ。
昨日は前髪が特に整えられていたということはなかったがそれでも髪をどかしていて美少女だということは分かっていたが髪も今日美容院に行ってきたようだ。
昨日の腰にかかりそうな髪はポニーテールにされており、シュシュで止められていた。
近くによって来た紡は抱きついてくる。
紡が男の時もよくあった事で、学校では抱きつかなかったものの家ではベッタリしてくる。まぁ、小学生とかそのくらいの時からの事なので気になるほどの事ではないのだが、
―――非常にやわらかいものが俺の腹に当てられている!?
女になってすぐはセッチャー君で感じることが出来ず、背負ってた時も怪我のことが心配で気にしてなかったのだが、今は違う。
これは破壊力抜群の兵器だ!
悪友の津永のロマンが分かった気がする。
「どうしたんだ?」
「いや、しょっちゅうあった事だが男として、当たってると言うことに動揺してる」
抱きついだ状態で上目使いで俺の顔を見て、視線を自分の胸元へ移動させる。
「~~~~~っ!?」
……理解したようだ。
赤面するも何か納得したような表情で、離れるどころかさらに強く抱きしめられる。
紡の二つの柔らかい物体が俺の腹に当たり形を変える。
「隆哉の部屋漁ってもエロ本の一つも出てこないし、パソコンの履歴を見ても特にないから枯れてるのかと思ったけど男の子のようで、兄は安心したぞ」
赤面しながら何を言っているんだ。
ってか俺の部屋をあさったのか!?
よかった、パソコンではなくスマホな時代で。
最近世間ではエロ本をこっそり買う少年が減ってきているとか。所謂ペーパーレス。これは関係ないな。
実際俺も一、二冊津永によこされたがどうやら見つかっていなかったようだ。
そういやあん時の津永の顔イラついたな。
いかにも「お前、こういうの買うのにも目立って買えないだろ?」と目で語ってた。
「ちょっと、やめてくれ、恥ずかしい」
「ダメだ、弟エネルギーを吸収できていない」
それから3分間は離してくれなかった。