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学校での事とか

連続更新疲れる。

 家に帰ると親父が土下座をして謝っていた。

 けど、紡は割と落ち着いていて、自分も最初何が起こったか分からないけどなってしまったものは仕方がない。と言い、親父に質問をした。

「俺はこの状態のままだと男に戻る可能性はないのか」

 と。

 それに対して親父は、

「新しい、体に害のない薬を開発するまでは男に戻れる可能性は完全にない」

「……だんだんこのまんまでも良いかなって思ってきた」

 ちらりと俺の方に視線を向け、軽く笑う。

 俺への笑みの意味が分からず、首をかしげる。

 諦めの笑みなのか、それが幸せだと言う笑みなのか。

 それを察知した親父はニヤニヤしている。

 こういう時に無駄にカッコいいと様になっているからムカつく。

 そして紡は赤面。

 何だっていうんだ!

 そんな俺の心の叫びは届く訳もなく、空しくセッチャー君を装備しようとしたのだが、

「あー、息子よ。今回変な外し方をやってしまってな、セッチャー君は使い物になんないのだよ。二年に上がるちょうどいい機会だ。ま、これを機にセッチャー君のモニターを終了とする」

 なん……だと?

 セッチャー君12のモニターが終了?

 あの辛い一年間られ親しんだ相棒と、か。

「セッチャー君ってもしかしてあれのことか?」

「そう」

 紡が指さすのがセッチャー君。

「もしかして急にふくよかになったのって」

「これの性能だな。親父の無駄な才能をフルで作った傑作らしい」

「そう、いやー息子が手伝ってくれなかったら決して完成することはなかったぞ」

 そんなとか呟いている。

 まぁ、これを機にってことでいいや。

 体が軽いし。むしろ歩きずらかったからいい訓練になるな。

 人間急に重いもの外すとそんなにうまく歩けないもんだと実感した。

 明後日から始業式、明日は入学式で在校生は午前中授業で、三年と生徒会役員、吹奏楽部だけ残ることになる。

 午後は紡の買い物付き合ってやれるかな。




「おはよう」

「隆哉、おは……」

 朝、登校してくるついでに職員室に親父に持たされた紡の休学届を提出し、教室に向かった。

 紡は流石に急な入れ替わりだとばれる可能性があるなどを考え、ゴールデンウィーク明けに登校するようにしたそうだ。

 それまではマッドサイエンティストその2のお袋に色々と叩きこまれるらしい。

 そして問題行動を起こした親父は海外へ仕事の関係で飛んだ。

 食費などはしっかりとおいて行ってもらったので大丈夫だろう。

 あんな変な親父でも世界屈指の科学者らしいからそれなりの稼ぎはあるし、家もどちらかと言えば普通に裕福な家だ。 

 祖父母もいい感じに裕福、と言うより金持ちの一族な感じの人たちである。

 土地を多く持ってたり、産業でいい感じに当たったらしい。

 中学生の時、祖父の誕生日パーティーに出されたこともあった。

 ま、それはどうでもいいな。

 ともあれ、教室を開けたらクラスの奴らはポカンと口をあけ、固まる。

 あれ、昨日の夕方長すぎる髪切ったんだが似合わなかったのだろうか。

「あれ?隆哉にしてはスリムすぎる。顔も整ってるし、あの脂肪がない。あのメガネもおしゃれな感じのものだ。って、だ、だだだだだだっだだだ誰だお前!?」

「いや、お前の言う朝桐隆哉であってる」

 完全動揺して挙動不審になって居るイケメンが津永唯斗つなが ゆいとサッカー部の次期部長でモテるが実際は腹の中に紳士へんたいの属性を隠し持つやばい悪友である。

「嘘だ!」

「ミニスカ+ニーソ+ガータベルトは?」

「絶対領域ってか神域!って、隆哉っ!?」

「おはよう変態」

 なぜこんなことの基準で俺だと判断するのだろうか。

 ま、こいつは変態なのだから仕方がないだろう。

 あ、唯斗の周りの女子が三歩下がった。

「いや、隆哉はお河童ヘアーだった!」

「ヅラ」

「んじゃ、あの脂肪!」

「ダイエットとか『自主規制』とか、エクササイズとか」

「なん、だと?ならばそのメガネは?」

「お袋に黒縁じゃモテないわと言われ新調した」

 変態は倒れ、女子の大群が押し寄せてきた。

 質問攻めにあったり、してチャイムが俺の救世主となり、HRで紡の休学が隣のクラスの奴らに告げられたそうだ。

 


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