やっぱり泉は残念だ
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エレンです。
俺は国王様とその后様に会って勇者召喚された事その理由、俺達へのお礼の後、何故かサラとリニスを残して先に城で用意された部屋に戻れと言われました。
何故?何で俺は返されてサラとリニスは残るとか・・・虐めか?
「そんな訳で俺は影で創ったナイフでジャグリングしている最中です、っと」
何言ってんだ俺?
あぁ~さっさと他の国に行きたいなぁ。できれば途中で終わった学校生活を楽しみたい。それで少しずつ自分の過去を知る手掛かりを探して行きたし。
しかし、この国の王様と妃様って何か泉と性格が似てるよなぁ。しかも俺が出ていく事になる前に何か泉と国王様と妃様で何か話してたし、あれって何だったんだろ?
しかも念話を使ってサラとリニスに現状確認のため連絡取ろうと思っても通じないし。何かプロテクトとか掛けられているのかな?
まぁ魔術の方は使えるらしいけど。
コンコン
「失礼しますエレン様、国王様がお呼びです」
お、お呼び出しか?
「はい。今行きます」
俺はナイフを影に落として扉を開ける。
そこには薄い紫色の髪で人形の様な端正な顔立ちで茶色の目をした、メイドさんが居た。
それに何かこの城の人達って俺にツンケンしてるんだよな。
「ではご案内致します」
「お願いします」
俺はメイドさんに頭を下げる。
「では行きましょう」
「はい」
~~~玉座まで移動中~~~
「着きました。この中で国王様達がお待ちです」
「ありがとうございました」
お礼にもう一度頭を下げる。
「いえ、これが私達メイドの仕事なので」
そう言ってメイドさんは何処かに歩いて行く・・・何か気になるな、あのメイドさん。
まぁいっか、早く入ろっと。さてさて、面倒な事になってるか、面白い事になってるか。
どっちかな?・・・できれば面白い方がいいな。
そんな事を思いながら俺は扉を開けた。
「失礼します」
俺が扉を開けて見た光景に笑いそうになった、だって
「何で男の勇者が倒れているんですか?」
そう、男の勇者。泉がぶっ倒れていたからだ・・・ハハッ。
「あ、それは私が殴ったの」
サラが手を上げながら宣言する。
「何があって殴る事になったんだ?」
「はいはい!それは私が説明するよ!」
俺はリニスから一通りの流れを聞いた。
結果
泉が国王に頼んだ結果、俺出て行く
↓
泉がサラとリニスに笑顔やら頭を撫でようとしてくる
↓
サラ、リニスそれを拒否る。緋香里とフェナリーも二人の助けに入る
↓
泉が「この二人を俺の魔王討伐の隊に入れたい!」と巫山戯た事を言う
↓
国王その妃それを認める。サラ、リニスが反発、緋香里も無理やりはダメと発言
↓
なら、さっきの小僧エレンとやらを呼んで来いと国王が言う
↓
俺が呼び出しされている途中に泉がまたサラの頭を撫でようと接近
↓
痺れを切らしたサラが泉を殴る
↓
現在
相変わらず残念な奴だな泉よ。
というか何か余りにも国王と妃が泉と同じような残念さだから様なんて付けなくていいよね。
どうやら泉は妃に詰め寄って、笑顔で美しいやらなんやら言って妃を取り込んだらしい・・・取り込んだって変な言い方だな。でも国王も良くその現場を見て何も言わなかったな。泉に妃と言う名の首輪でも付けるつもりか?
つーか、何でサラとリニスを引き抜こうと思う訳?というかそれを了承してんじゃねーぞ偉そうに座って居る二人。
「OK理解しました。では俺達はこれで失礼させて頂きます」
理解したからこそ、面倒な事だと解った俺はさっさと退散する。
「まぁ待ちなさい」
「そうよ!待ちなさい!!」
黙れ国王とその妃。特に妃、何泉を抱きとめてヒステリックな声上げてんだよ?
「何でしょうか?俺はサラとリニスを魔王討伐隊に何かいれませんよ。二人は俺の大切な人ですから」
「「エレン・・・///」」
二人が顔を赤くしてるが無視だ、そして緋香里!そこで顔を膨らませるな、可愛いだけだぞ。
「巫山戯るな!俺がサラとリニスを連れて行くと言ったんだ!!だから連れて行く!!」
「「お前が私の名前を呼ぶな(ばないで)!!」」
凄い嫌われ方だな泉、どうやったらこんな短時間で嫌われるんだ?
・・・そっか、無駄に笑顔振りまいたり、撫でようとしたのか。でもそれで妃が落ちたみたいだしな・・・面倒な事になってるよな、ホント。
「そんなに恥ずかしがらなくてもいいじゃないか、可愛いなぁ」
「「「「・・・ないわぁ~」」」」
あぁ、これもあったんだっけな。
というかサラとリニスだけでなくフェナリーと緋香里まで呆れた声を出したぞ今。しかも泉の笑顔を見て妃が恍惚とした表情になってるし・・・ありゃもうダメだな。重症重症。
「それは出来ない相談ですよ泉様。さっきも言ったではありませんか『二人は俺の大切な人だって』それを無理やり奪おうとするなら・・・【潰しますよ】」
俺は最後の言葉だけに殺気を少し混ぜて泉に言った。
「ひぃ!!」
いや、これだけでビビるって。いや、普通の反応か。森のみんなと同じで捉える癖があるな俺は・・・反省反省。
「もう行ってもいいですか?此処にいると気分が悪くなります」
俺はサラとリニスに「行くよ」と言って扉に向かう、が
「それこそ無理な相談ですなぁ、エレン殿」
国王がそんな事を言ったと同時に何かいっぱい兵士やら魔導士の格好をした団体さんが出てきた。
あ、あの時の騎士団長とその部下もいる。
「何のつもりですか国王?」
「何、素直に貴様がそこの二人を渡してくれさいすれば何もしないさ」
何とも清々しい脅しですね。
「ちなみに此処ではこの城で認められた者しか魔法が使えないからの」
国王はそんな事を言いながら笑う。
残念ですけど、俺には女神から貰った魔術がありますから。
まぁ、まずは
「サラ、狼になる事を許可する。ただし殺すな、足と腕合わせて二本までならちぎって良し」
「解った」
サラは頷いた後直ぐに狼になる。
「リニス、俺が魔術で身体強化+魔法耐性付けるからこのナイフでやってくれ。サラにも言った通りの内容だ」
俺はリニスに影で出来たナイフを渡し、術式をリニスの足元に展開させて身体強化+魔法耐性を付加させる。
「りょ~かい、でもエレンはどうするの?」
「俺はフェナリーと緋香里の護衛をしながら魔術とナイフで応戦する。フェナリーはまだしも緋香里はまだ戦えないだろうしね、フェナリーも接近戦は無理そうだし」
いくら格闘技をやっていてもいきなり対人戦、しかも武器やら魔法などがあれば無理だろう。
「OKです、じゃあ」
「「行って来ます」」
二人が声を揃えて言って来たので俺もそれに笑顔で答える。
「行ってらっしゃい」
(エレンの笑顔だぁ、これで無敵だよぉ~)
(可愛いなぁ、エレンの笑顔が見れば私に敵は無い!)
「「よっしゃぁ!!」」
何か二人が凄い勢いで突撃してった。
さて、俺は俺の役目を果たすかな。緋香里とフェナリーを探して俺はそっちに向かって走る。
どうでしたか?次回は戦闘です!
でも戦闘描写が上手く書けるか心配ですが頑張ります!!
誤字脱字やリクエストなどがありましたらよろしくお願いします!!