幼馴染が現れて
お気に入りが80を超えていたのでビックリです。こんな思いつきの小説を読んでくれている人に感謝です!!
相変わらずの駄文ですがよろしくです!!
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緋香里side
私はいつも通り・・・違う。いつも居るはずのあいつはもう居ないからいつも通りとはいかないか。
いつまでもくよくよしていられないしね。
だから私はいつものように学校に行き、いつものように泉を蹴散らして下校している最中だった。
「なぁ緋香里~、どっかよっていこうぜ」
「黙れ馬鹿」
「そんな恥ずかしがらなくてもいいじゃん」
「あんた眼科に行った後、脳外科行った方がいいんじゃない?」
何でこんなに嫌っているのに気がつかないの?本当に馬鹿ね。
「俺の事心配してくれてんの?」
「そんな訳ないじゃん」
「またまた~」
「撫でようとすんな」
ドコッ!
私は泉のわき腹を回し蹴りで蹴る。
「げふっ!?」
マジできもい。顔は良いのにこいつがモテない理由はこいつの性格にある。
とにかく笑顔を向けてきてすぐに人の頭を撫でようとする。学校に入学した時は好感を持てたけど一週間ほどで崩れ去ったわね。
こんな奴より断然いや比べるのも失礼なくらいあいつの方がいい。
そう、少し前に死んでしまった私の幼馴染で私の初恋の人。
黒上零二
「いてて、相変わらず感情表現が激しいな緋香里は」
「黙れって言ってるでしょ」
「いいじゃん。俺と付き合っちゃおうよ~」
「マジでそれだけはないから」
何でこうも話が跳躍するのかが理解できない。
「というかあんたにはもう彼女がいるでしょ3人ぐらい」
「別に俺には彼女が何人居てもいいの。俺はハーレムを築くためにこの世界に来たんだから」
本当にこいつは頭の中を精密検査してもらった方がいいと思う。
何ハーレムとか、この世界に来たとか。ただの頭が変な人にしか思われないでしょ。
しかもこいつと付き合おうと勇気ある行動を起こしたのはこれまた学校で評判の悪いほど性格が腐っている残念美人の三人なのよね。
まぁお似合いだけどね。性格が悪い残念同士。
「あぁはいはい、でも私は誰かと付き合おうって気分じゃないから」
私はそう言ってこいつから離れるために走る準備をする。
「なんだよ、緋香里まだあの女子中学生を助けたせいで死んだ奴の事引きずってんの?」
その言葉を聴いた瞬間私は走るという選択肢を止めた。
「まぁ、女子中学生は可愛かったからそこは良くやったと言ってもいいけどそれが原因で死ぬとか・・・ハ八ッ!」
私は喋るのに夢中になっている泉の方に歩いて行く。
「しかもその中学生も一週間後には行方不明になるとか。あいつのやった事って無駄じゃね?」
私は気がついたら無意識に泉の顔を殴っていた。
ドコォ!
「うぼはぁ!」
なかなかいいパンチだったと思う。
「あんたみたいな奴に零二の事を非難する資格なんかない!」
「いってぇなぁ。何で殴んの?」
「あんた今自分が何言ったかわかってんの!?」
「あぁ理解してるさ。黒神が死んだのは無駄だったて事がな」
私はまた泉に殴りかかる。
「おっと、危ないじゃん」
さっきは油断していたから当てられたけど、あいつは元々運動神経は良いから簡単に避けられる。
ていうか私、格闘技全般習ってるのに何でこいつには当てられないの?零時には簡単に当てられたのに。
「だからさ、もう死んだ奴の事なんか考えないで俺に乗り換えなって」
「乗り換えるとか訳わからないんだけど」
私は上段蹴りを放つ。
「だって緋香里あいつの事が好きだったんだろ?」
あいつがしゃがんで避ける。
「う///」
上段蹴りが避けられたからそのまま一回転してその勢いを利用した左足で後ろ回し蹴りを叩き込む。
多分顔が真っ赤だ。
「ハハッ!図星だろ」
「うっさい!!///」
しゃがんだ体制からジャンプ力だけで後ろにバック宙され回避される。
何かムカツクけど私は息を整えるために深呼吸する。
「・・・良し!」
私は泉に向かって走ろうとするけどそこでアクシデントが起きた。
何か魔法陣?みたいなのが足元に現れたのだ。それもかなりデカイ、泉の辺まで届いている。
それを頭で理解した時には遅かったらしく私と泉は何か周りに煙が立っている変な所にいた。
「何!何が起こったの!?」
「おい!何だよこれ!?」
煙が晴れると周りには巫女?の格好をした女の人が沢山居てさらに何か何処かの貴族が着るような服に身を包んだ女の子が居た。
さらによく見ると騎士の格好をした男の人とその人達から少し離れた位置。部屋の隅の辺に銀髪で青い瞳をした綺麗な女の人と金髪で緑色の瞳をしているこっちは可愛い女の人が居た。
そしてその中心に居る銀髪で緑色の瞳をしている少年を見た瞬間私はつい
「零二!?」
と叫んでしまった。
横で泉が「うおぉ!美人と美少女が沢山だぁぁぁ!!」と叫んでいたけど無視。
エレンside
「零二!?」
「うおぉ!美人と美少女が沢山だぁぁぁ!!」
あぁ、言ったそばからこれだよ。もう今ので確定だよ、面倒なのは嫌だってのに。
でもここで嘘ついたら後々もっと面倒な事になりそうな予感がするからな。
「やっほ、久しぶりだね緋香里。良くわかったね」
緋香里は俺が反応したと同時にこっちに走って来た。
けどこの勢いだと
「零二ィィ~~~!!」
ドコォ!
「げふぅ!?」
俺の予想通りに緋香里は俺の腹にタックルをかましてきた。
「「エレン!?」」
流石の二人も俺に危害があったから声を出したらしいね。まぁもう召喚が終わったから後は逃げるだけだからね。
「大丈夫だよ」
俺は心配してくれている二人に返事をして緋香里を抱え上げて起き上がる。
「ねぇ、本当に零二なの?」
「そうだよ、と言っても生まれ変わったけどね。今の俺の名前はエレンだから。後これから面倒な事が起こるかもしれないから俺に話を合わせてね」
「面倒な事が嫌いなのは相変わらずだね。それにその順応性も」
「まぁ、それが俺だからね」
「そうだね、変わってなくて安心した」
しかし懐かしいな、こうやって緋香里と小声のやり取りするのも。
「「エレン?」」
「・・・・・・」
何か後ろから物凄いプレッシャーを感じるんだけど。
「ナンデショウカ?」
ギギギギと効果音がなりそうな感じで俺が振り向いた先には
「「後で説明してね」」
「・・・ハイ」
凄い笑顔の阿修羅が二人いました。
「あのー、そろそろいいでしょうか?」
そんな事をやっているとフェナリーから声がかけられた。
「すいません。何かこちらの方が俺の方を向いて零二と言って来たもので悪乗りをしてしまいました」
「そうでしたか。何か見た所知り合いのような感じでしたけどありえませんもんね」
すいません、メチャクチャ知り合いです。
「そうですよ。何で異世界の人に知り合いが居るんですか?そんなのありえませんって」
「そうですよねー」
「「あははははは」」
俺はフェナリーと少しの間笑いあった所で
「では、俺とサラとリニスはもう行きますね」
逃げる。
「まってください!」
が呼び止められる。
さらに面倒な事になりそうなんだけど。
「なんでしょうか?」
「エレンさん達は私達を助けてくださいました。なので私の両親に会って頂きたいのです」
「両親と言うと・・・国王様とその妃様という事ですか?」
「はい」
面倒な事キタァ!
何で国王とかに会わないといけない訳?いいじゃん部外者は帰らせて、さっさと勇者二人にこの世界の事説明してあげなよ。まぁ泉の方は何か巫女さん的な人に声を掛けているからまぁ無視してもいいけどさぁ。
緋香里は何か改めて周りを見回して何か青ざめていらっしゃるよ?
「申し訳ありませんが俺達より先に召喚された勇者に説明などをした方がよろしいのではないかと思いますが」
「・・・それもそうですね」
よし!このまま俺達を帰らせる方向まで持っていけば
「なら、まとめて両親に紹介しましょう!」
オワタ、俺が持って行くことなくオワタ。
「良いんですか?俺達みたいなどこの輩か分からない人を簡単に王様達に会わせても」
「大丈夫ですよ。もし何かをしても直ぐに城の兵と魔導士が取り押さえてくれるでしょうし」
『凄い自信だね、ちょっと王様の前で巫山戯てみようかな?』
俺はサラとリニスに念話で話しかける。
『ん~それは面白そうだけど止めておいたら?』
『私もリニスの考えに賛成だな、面白くなりそうだが面倒な事にもなるかもしれないぞ』
『じゃあ止めだ』
『『切り替え速!?』』
『だって面倒な事が起きるかもしれないんだろ?面倒だから止め』
『あはは~、流石はエレンだね』
『だな』
『あ、そうだ!リニスさっきはありがとね』
『?・・・あぁ!認識阻害が解除された時ね』
『そうそれ。お礼と言っては何だけど、後で俺に出来る事だったら何でもするよ』
『ホント!?』
『うん、本当』
『やったね!』
『う~いいなぁリニス』
『いいでしょ~』
『いったい何をさせるつもりだ?リニス』
『えへへ~、なーいしょ』
恐いです。
『じゃ、じゃあ念話切る切るからな』
『うん!じゃあ約束だからねぇ~』
『いいなぁ~リニス』
ブツッ
何か後が恐い事になった。
というかサラはずっと「いいなぁ~」って言ってたけど俺になにをさせる気だ?
それを考えると本当にリニスは何をさせるつもりなんだろ?
まぁまずは
「わかりました、ご一緒させていただきます」
「はい!」
これからの事に対処していかないとな~。
順応、順応。
どうでしたか?
次回はまぁ急展開?みたいなのを考えてます!