勇者召喚
色々暴走してしましました。
でも後悔はしていないのでどうぞ!!
編集完了しました。
「エレン!エレン!凄いね!!」
「そうだなリニス。あと、頼むから静かにしてようね」
どーも、ベアトリスに色々あったけど無事に入国出来たエレンです。
それと、リニスがさっきからテンションが物凄く高くて疲れてます
あ、ちなみにちゃんとサラは人型になってるよ。門番が狼状態のサラを見てかなりビビっていました。それを見て改て自分の異常性が・・・はぁ。
俺は自分に認識阻害の魔術をフェナリー姫を助ける前にかけているから、さながら目つきの悪い普通の子供みたいな外見です。だから助けた時も黒髪黒目、いや赤と黒のオッドアイかな?がバレずに済んで普通に歩いていられるんだけど。
で、まぁ今俺たちは城に向かって歩いているんですけど・・・周りの騎士達の視線が鬱陶しい。
順応性順応性。
「にしても暇だな、歩くだけとか疲れた」
「だよね、何かいい魔法ないの?」
俺の呟きにサラが反応した。
魔法ねぇ・・・ある、俺が森で考えた空中で何もせずに本を読むための魔法。
「あるよサラ。空中に浮かびながらも目的地をセットするだけで自動的に移動する魔法」
「本当に?」
「あぁ、俺が森で創った魔法の中に」
ちなみに制作時間はたったの10秒!
「じゃあさっそく使おうよ」
「焦るなよリニス・・・てか何時から聞いてた?」
「えーと、「だよねぇ何かいい魔法ないの?」ぐらいから」
何でリニスはこうも神出鬼没なんだろう?さっきまで周りを見ては騒いでたじゃん。
「そっか、まぁいいけどさ。でも、この場で魔法を使っていいと思う?」
俺は周りを見ながら言う。
それに習って二人も周りを見る。
右、騎士 左、騎士 前、馬車+騎士団長 後ろ、騎士
「「無理」」
「でしょ?だから魔法使うのは無し」
「「えぇ~」」
「まぁ城に着けば面白い事があるんだから我慢しようね」
俺は二人の頭を撫でながら言う。
「「//////」」
「「「「「チッ」」」」」
そしたら二人は顔を赤くして黙ってしまい。それを見た騎士達、というか近くにいる男から舌打ちと殺気の篭った視線がくるんだけど。
『相変わらず貴方に一定以上の好意を持ってる人のは威力高いわね、よっ!モテモテ野郎』
『五月蝿い、でも俺はそんな人達の好意にはまだ答えられない。自分の7歳から前の過去を知るまでは、自分がどういう存在なのか知るまではね』
『そう・・・私の力で教える事も出来るけど』
『それは前に言ったけど無し。自分の記憶ぐらいは自分で見つける。そんな事言ってるわりには、女神には使い方は違うけどそれが出来る力をもらってるし』
『そっか。まぁ何しても頑張ってね、リニスの事よろしく』
『了解』
ブツ
あれ?何か女神と真面目に会話しちゃった。でも改めて自分の目的とか決意を確認出来たからいっか。
ちなみにサラとリニスは何か静かになったからほっとく事にして本を懐から。と言っても例の空間から取り出して読み始める。
「エレンさん、着きましたよ」
本を読んでいる内に城に着いたらしくフェナリーが呼んでる。何かベアトリス姫って付けるのが面倒だから付けないでおいた。
でもちゃんと声に出す時には付けるよ、騎士団長とその周りがうるさくなるから。
「はい。サラ、リニス、いい加減正気に戻れ」
ガスン!
「「アダッ!」」
俺はまだ黙っている二人に向かってデコピンをして正気に戻す。
デコピンの音ではないけど。
女の子にあるまじき声が出たけど無視。
「あはは、時間があまりありませんからそのまま召喚の間に行きます」
「はい」
俺はフェナリーの後について行った。
というか何で時間が無いのなら俺たちのペースに合わせて馬車を進めていたんだ?
俺たちを置いて先に行けばいい。場所とかなら騎士を一人ぐらい置いていけば済む事なのに。
ただ俺たちに勇者召喚をみて欲しいだけなのかな?
まぁ行って見れば解るか、何かされても十分対処出来るしね。
でも一応警戒させとくか。
『サラ、リニス、聞こえる?』
『聞こえるよぉ~』
『こっちも聞こえるけど、どうしたの?』
『いや、ただ何か気にかかるから何が起きても対処出来るようにしておいてって警告。あとこれからは喋らず黙ってついて着てね、会話は全て念話』
『わかった』
『りょ~かい!』
ブツ
これで大丈夫でしょ。
あ、ちなみに何でリニスとサラが念話を使えるのかというと。
女神と念話をしている時にこれが魔法で使えたら便利だな、と思ったから自分で創ってリニスとサラに教えた。
リニスはすぐに覚えれたけどサラが覚えられなくて大変だった。
森のみんなには教えていない。だってみんなに教えると念話がずっと来そうで怖かったから。
フェナリーの後をついて行くと何か巫女さん的な人が沢山いる場所にたどり着いた。
「着きました、ここが召喚の間です」
「・・・何これ?」
俺が気になったのは巫女さんではなく巫女さん達の中心にある魔方陣の方だった。
「これが勇者召喚のための儀式魔法陣です。この魔方陣に私、王家の魔力と血を垂らす事で勇者を召喚するのです」
「そうなんですか」
「ではさっそく勇者召喚を始めます」
フェナリーが何か儀式用のナイフ?で指を切り魔方陣に垂らし両手を魔方陣につけて魔力を流す。
俺は部屋の隅に移動して魔眼を発動し儀式中の魔方陣の魔力を見る。
あ、ちなみに魔眼だけど右眼が赤くなったんだよね、普段は認識阻害の魔法で隠しているから周りにはバレないけど魔眼を発動すると認識阻害が解除されるんだよ。
だから、ここに来るまで俺は自分に認識阻害の魔法を使っていたからそれが魔眼を発動した事により解除された。結果おかげで俺の髪と目が元の色に戻った。
何呑気に説明してるんだ?
『エレン!認識阻害が解除されてるよ!!』
サラから念話きた。
『理解してる。魔眼を発動したから』
『そんな呑気な事言ってないで早く魔法を掛け直して!!』
『解ったよ』
俺は魔眼の発動を中止して認識阻害の魔法を掛け直す。
『これでいい?』
『それでいいよ、後でリニスに感謝しときなよ。
エレンの認識阻害が解除された時、魔法で結界を貼って一時的にエレンの姿を認識阻害を掛けている状態に周りに見せるようにしてたんだから』
リニス凄いな。
『そっか、後で何かしてあげよっと』
『それがいいよ』
『あ、何か召喚されたみたい。念話切るよ』
『わかった』
ブツ
サラとの念話を切ってから魔法陣に目を向けるとそこには召喚されであろう、何故か煙が立ってるから影しか見えないけど・・・影が二つ見えた。
「成功です!」
何かフェナリーが「やってやったぜ!」みたいな満足した顔してるよ。
おぉ~! パチパチパチパチ
周りは拍手喝采してるし。
てか、魔方陣を魔眼で見て魔力の流れをみて魔方陣を理解したんだけど・・・あれって召喚専用じゃん。
召喚された勇者乙。
「何!何が起こったの!?」
あれ?何か聞いた事がある声だけど・・・てか女?
「おい!何だよこれ!?」
こっちも聞いた事があるようなないような。こっちは男か。
煙が晴れて召喚された勇者二人の姿が見えてきた。
そこに居たのは俺が転生する前の世界で幼馴染であった霧島緋香里と、これまた転生する前の世界で、何かイケメンなんだけど色々な所が残念なせいでクラスというか学校の女子にモテなかった変態、通称残念すぎて可哀想なイケメンこと泉涼夜が居た。
「面倒な事が起きそうだ」
俺の呟きは誰の耳にも届かなかった。
どうでしたか?
誤字脱字などがありましたら報告よろしくです!!