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異世界で  作者: 闇風
26/29

食事と運動の準備

疲れた、色々あり過ぎて疲れた。

コンコン


「エルさん、迎えに来たよ」


ガチャ


「は~い、お待たせ」


やっぱりみんなラフな格好だな。


「じゃあ次はヘルさんだね」


俺達はヘルの部屋に向けて歩き出す。


「つーかさ、此処の廊下。長いよな」


「やっぱエレンもそう思う?」


俺の呟きに一緒に最後尾を歩いているエルが反応する。


「そりゃ思う。何で一階建て?しかも男女混合の寮だし、他の学年もそんな感じらしいし」


「ん~、理事長の趣味?」


あ、やっぱり全員そこに辿り着くんだな。


「そうなのかね?理事長見た事ないけど」


「私も、多分明日の歓迎会の時に顔を出すんじゃない?」


「そうかもな」


理事長か・・・どんな変態なんだろ?


「スコール、理事長について何か知らないか?」


俺は前を歩いているスコールに理事長について質問してみる。


「理事長?・・・ごめん、理事長についてはあまり」


「そっか」


「あ、でも」


ん、何か思い出したのか?


「エクセル魔法学園の理事長は変態らしいよ」


・・・やっぱり変態なのか、理事長。


「俺、本当にこの学園に入ってよかったのか?」


「それは私も激しく同意」


よく見るとスコール、ロイ、ステッドも頷いていた・・・本当に大丈夫か?


「あ、8番。此処だね」


そんな事をしている間にもヘルの部屋も前についた。


「じゃあエレンお願い」


「俺?スコールがやればいいじゃん」


「だって、一番ヘルさんと仲が良いのエレンでしょ?」


「解ったよ」


コンコン


俺はヘルの部屋のドアをノックする。


「誰だ?」


お、ヘルの声だ。でも何か警戒してないか?


「ヘル、エレンだ。夕飯食べに行くぞ」


「おぉ、エレンか」


ガチャ


「良し、早く食べに行こう」


何か急いでるな。


「どうかしたのか?何か急いでるように見えるけど」


「いや、ただ面倒な奴等に夕飯に誘われてな。後2分もしたらまた誘いに来るらしいぞ」


「面倒な奴等?」


「一位とその取り巻きだ」


あぁ、一位。一位って面倒な奴なのか。


じゃあ関わりたくないな。


「そっか。みんな聞いたか?」


「聞こえたよ、一位が面倒な奴って」


「俺も聞こえたぜ!」


「しっかり」


「私も」


良し、じゃあ


「早く食べに行くか。面倒な奴が来ない内に」


俺達は走って食堂に向かった。


 





「美味かったな!」


「そうだね、流石はエクセル魔法学園って感じだね」


ステッドの意見にスコールが賛同する。


結局あの後一位は結局食堂に来なかった、好都合だけど。


それはいいとして。確かにこの食堂のご飯は美味しかった、でもあれって唐揚げだったよな?名前がチキカラって凄い名前だったけど。


「これからみんなどうするの?」


「一位の奴がまた来るかもしれんから我はエレンの部屋に行く」


「え?」


エルの問いにヘルが答えるが・・・部屋に来るの?俺これから食後の運動をしようと思っていたのに。


「あ、じゃあ僕も」


「俺も俺も!」


「俺も行く」


しかも『漆黒の翼』三人組もヘルの意見に賛成して来る気満々だし。


「みんなエレンの部屋に行くの?じゃあ私もお邪魔しよっかな」


・・・全員かよ。


「ちょっと待った。俺これから食後の運動をするつもりなんだけど」


だから今は勘弁してください。明日にならいいから、夕食後でなければいいから。


「なら、我もその運動に付き合うぞ」


ヘル~、そんな事言ったらまたみんなが・・・


「それなら僕も付き合うよ」


「俺も俺も!」


「俺も行く」


ほら、てかスコール以外はさっきと同じ台詞だと?


「なら私も行くわ」


はい、また全員です。仲良しだな。


「解った、じゃあ必要な物用意して10分後にヘルの部屋の前で。武器とかあったらそれも忘れずにな」


「「「「はーい!」」」」


「(コクン)」


ロイ、そこはみんな仲良く声を出そうよ。


「早く頼むぞ、また一位に誘われるのは嫌だからな」


「解った、出来るだけ早く行く」


ヘルがドアの前でそう言って来たから俺は返事をする・・・てかどんだけ一位って面倒なんだ?


バタン


「良し、みんな。ヘルのためにも出来るだけ早く準備な」


「「「了解」」」


「(コクン)」


ダッ!


ロイ、だからそこは声を出そうよ。


返事と同時に全員が走って部屋に戻る、速い速い・・・ロイ魔法使ってないか?杖をいつの間にか手に持ってるし。


まずはエルが一番近いから先に到着する。


バタン


次は魔法で加速しているロイ、エルの直ぐ後に到着。流石は『疾風』、速い。


バタン


次は、中々いい勝負をしているがスコールの方が上だったらしく。少し早くスコールが部屋に到着、続いてステッド。


バタン


バタン!


「俺も早く準備しないと」


久々に脚力全開で行くか。足に力を込めて・・・


ダッッ!!


ヒュッ


ドコッ!


「アダッ!?」


・・・ダメだ、距離が短かった。全力で走ったら500m位何てあっという間だった。


俺はぶつけた頭をさすりながら自分の部屋の前に行き中に入る。


バタン


「さて、運動って言ってもな・・・ヘル達が居るから組手でもしてれば俺はOKだし。魔法使うにしても俺は杖必用ないし」


ニルとマキナは空間に入れてあるから・・・一応取り出しておくか?でもニルは空間から出している所はGクラスのみんなには見られてるし・・・いっか。


「着替えておくか」


俺は黒いスウェットっぽい物を脱いで黒いジャージっぽい物に着替える・・・この世界の文化にイマイチついて行けない。


「良し、じゃあヘルの所に行くか。一位の事相当嫌っていたからな」


着替え終わった俺はヘルの部屋に向かう。


ガチャ


バタン


少し走って行くか。


タッタッタッ


・・・・・・・・到着。


「凄、俺が全力で蹴ったのに床が壊れてない」


かなり強力な魔力を込めてこの建物作ったんだな、誰かが魔法を使ったり、衝撃を与えるのを前提で作ったのか?


コンコン


「ヘル、来たぞ~」


ガチャ


「早かったなエレン」


ヘルがドアを開けて話しかけて来る。


「ヘルが早く来てって言ったからな」


そう言ってヘルの頭をポムポムと叩く。


「あ、ありがとう////」


ありがとうは普通に言えるんだな・・・まぁそう言えるように運動させたんだけど。


俺は顔を赤くして感謝の言葉を言ったヘルの頭をもう一度ポムっと叩いてから部屋に入る。


バタン


「で、一位から何か?」


「・・・はっ!い、いや。何も無かったぞ」


「そっか・・・一位ってどんな奴?」


俺は少し一位の事について聞いてみる。


「思い出すのも嫌な位だ」


・・・相当だな。


「何かごめんな」


「いや、エレンは悪くないぞ。悪いのは一位だからな」


・・・やばい、少し会ってみたくなってきた。これほどヘルが嫌いになるって、しかも短時間で!


泉的なやつか?そうなのか?そうなんですね!


「まぁ、みんなを待つか。そろそろ来るだろうし」


「そうだな、しかしエレン。運動とは何をするのだ?」


「組手でもやろうかな?と思ってる。人が多いいからな」


それも実力が高い人だけだから修行にもなるだろうし。


「組手か、本気でやるのか?」


「最後は本気でやるよ」


ヘルとか他のみんあと本気で組手してみたし。


「楽しみだな」


ヘル、笑顔が怖い。


コンコン


「ヘルさん、来たよ」


お、スコールが来た。


ヘルがドアを開ける。


ガチャ


「ちょうどみんなと廊下で会ってね、後はエレンだけど・・・居る?」


何だ、みんなは廊下で合流したのか。


「いるぞ」


俺はヘルの後ろから顔を出す、ヘルの身長は160Cmぐらいで、俺は175Cmぐらいだから後ろに立つだけで顔は見える。


「早いね」


「俺は準備する物無かったし、着替えただけだからな」


「なら納得だね」


スコールとエルは何か武器を持っている、それでロイは杖、ステッドは・・・何も持ってない、格闘戦か?


「ステッドは何も武器は使わないのか?」


「まぁな!理由は運動する時でいいだろ?」


そう言ってステッドは笑う。


「それもそうだな」


俺も笑って返す。


「エレン、何処で運動するつもり?」


ステッドと話終わったらエルが質問して来た。


「この学園に何か無駄に広い広場みたいの合ったろ?そこでな」


「あぁ、あそこ。確かに無駄に広かったわね」


本当に、何であそこはあんなに広いんだ?グランドぐらいあったぞ。


「じゃあその広場に行こう」


スコールの声で俺達は歩き出す。



俺はその時気がついていなかった、後ろの気配に。ヘルが体を震わせた事に










お久し振りです、闇風です!

今回は少し短かったです、すいません。


感想、その他色々待ってます!!



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