初日からクラス崩壊?
疲れ~た。
編集完了しました。
エレンだ、何か初日から面倒な事になってるエクセル魔法学園からお送りしてます。
「ここがグランドだぁ~。魔法の実技、戦闘の実技などは此処でやるからしっかり覚えておけよぉ」
「「「「「「「はーい!」」」」」」」
全員息が合ってんだな。短時間でGクラスのみんなは仲良し。
そんな事より流石は一つしか無い学園のグランド・・・広いな。此処なら思いっきり魔法が使えそうだ。
「よっしゃあ!おい!そこの雑魚、早くしろ!!」
少し五月蝿い。
もうこいつには遠慮というものはしない。
「はいはい。えっと、確か俺を10秒で倒すんだっけ?」
「そうだ!まぁ、もしかしたら5秒で終わるかもな!」
すーごーいーねー。
「了解了解。じゃあ僕はサラベールに10秒で倒されないように頑張るよ」
「そんな事出来る訳ないだろうがぁ!」
開始の合図を待たずに特攻してくるサラベール。
フライングはいけない事だぞ、反則反則。
「おい~。まだ開始の合図は出してないぞぉ」
ほら。先生だって言ってる。
「いいいんですよ!どうせ開始の合図を待っていたって結果は変わらないんですから!!」
「まぁいいかぁ~。そんな訳で私達は観戦用結界の中に居るから頑張れよぉ~アスノート」
「頑張ってねエレン」
ウルス先生とスコールが声援をくれる。
「ありがとな。まぁ、直ぐに倒されないように頑張るさ」
上段から斬りかかってくる剣を横に避けながら返事を返す。
「クソッ!」
「風よ我に天を駆ける力を『エアウォーク』」
風を操り結界の上空ギリギリの範囲まで移動する。
「おい卑怯だぞ!降りて正々堂々戦え!!」
「何言ってんの?俺は魔法を主に戦闘をする、そして得意系統は風。接近戦相手にはこうやる事は定石だろ」
しかも卑怯とか開始合図の前に斬りかかってくる奴が言うセリフか?
「クソッ・・・だがな、お前みたいな学年最下位にが使う魔法なんて俺に効くわけがないだろっ!!」
「・・・試してみようか?」
「風よ目下に居る者に刃を与えよ『エアカッター』」
風の刃が三本サラベールに向かって飛んでいく。
「ハハッ!そんな下級魔法なんざ俺には効かねぇよ!『障壁』」
バシュッ!
サラベールが俺の魔法を『障壁』を使い防ぐ。
「フンッ!どうだ見たか!!今度はこっちからだ!我に楯突く者に炎を『ファイアーウェーブ』」
魔法陣から中級魔法が飛んでくる・・・無駄無駄。
『障壁』
俺は障壁を火の進行上に発生させ打ち消す。
「はい見た。じゃあ次ね」
「なっ!?」
何かビックリしてるけど無視。
今度は数を・・・十倍にしてみるか。
「風よ我に牙向く者に不可視の風の剣軍を『剣軍エア』」
緑色の魔法陣が3つ展開され、そこから十本ずつの不可視の剣がサラベールを襲う。
ヒュヒュヒュヒュンッ
「さっきのは少し驚いたがやっぱり雑魚だな!何も出てこねぇじゃねーか!雑k「シュッ」イタッ・・・なっ!?」
トトトンッ!
不可視の風の剣軍がサラベールの足元に何本も刺さり、頬や足、腕なで切り裂く。
まぁ全部精神ダメージに行くんだが・・・でもどうやって精神ダメージに持って行くんだ?
さて、これで少しはサラベールも静かになってくれるか?
スコールside
最初に彼を見た時は正直驚いた、だって奇妙な仮面を被っていたのだから。
しかも仮面を取った時も驚いた、凄い顔が整っていたからだ。何で仮面を被っていたのだろう?
僕の自己紹介が終わって席に戻るとエレンが『流石イケメンだな。女子からの反応がよろしいようで』と言って来た。僕はあれ?と思ってエレンに言ってみた。
『エレンだって・・・・何で仮面を付けているの?』
『俺も?冗談は止めてくれ。そんな事よりこれか?これ付けてた方が面倒な事にならないから』
僕はそれを聞いた時驚きのあまり少し言葉を失ってしまったと同時に理解した・・エレンは鈍感だと。
でも僕は今、その時よりも驚いているだろう、隣の二人も同じようだ。
「なぁ、スコール。お前今、アスノートが何したか解ったか?」
「解らない、けど何かの風系統の魔法って事は解るよ」
僕は隣に居る内の一人、ステッドの問いに答える。
「そんな事は俺でも解るって。おい、ロイは何か解らないか?同じ風だろ」
「・・・精霊の言葉を聞いたかぎり、どうやら不可視の風の剣を発生させているようだ」
「そんな事が可能なの?」
「かなりの風の手練ではないと無理だ。それに『剣軍エア』なんて魔法は聞いた事がない、多分『エアカッター』の自己改良だろう」
・・・凄いねエレンは。まさか風の精霊使いのロイにここまで言わせるなんて。
「その、不可視の風の剣ってお前でも出来るのか?」
それは僕も気になる。
「時間が必要だが出来ない事はない。だがアスノート並の速度では無理だ、それにそれ相応の魔力も必要だ」
「それって、ロイよりも上って事ですか?」
「解らない。でもあれは威力が無い、証拠にあのGクラス主席は健在だ」
僕はグランドを見ると彼が所々服が破けているだけで普通に立っている姿が目に入った。
しかし彼を中心とした円を書くように不可視の風の剣が刺さっていたであろう跡が出来ていた。
「威力の調整でもしたのか?あれ」
「多分、そうだね。もし周りに出来た跡を作ったぐらいの威力のを受けていたら彼は死んでいるよ」
「まぁでも結界が張られてるから全部精神ダメージにいくんだろ?」
「精神が死ぬかもしれないけど」
「「・・・ハハッ」」
僕とテッドはロイの怖い発言を聞いて笑うしかなかった。
「良かったな大した怪我が無くて。まぁ、ちゃんと手加減したんだから当然だな」
エレンが彼に向かって言った。
「うるせぇ!雑魚の癖に!!」
彼は実力の差を理解できていないようだ。しかもそのまま口論に発展してるし。
「やっぱり調整してたんだね」
「でもよ、そんな事を出来るあいつって・・・」
「何者?」
「解らない。けど悪い人ではないよ」
だって手加減をして上げてるんだから。あれだけ馬鹿にされてるのに。
「そうかもな。俺だったらキレてボッコボコにしてるぜ!」
「俺も魔法で切り刻んでると思う」
「でしょ?だからエレンはいい人だよ」
・・・でも、あの教室での殺気は凄かった。あれは何だったんだろ?
「「「ッ!!」」」
「ロイ、この魔力は」
「アスノートから。凄い魔力」
「おいおい、やばくないか!?詠唱始めてるぞ!」
「何をする気だ?」
「多分だけどエレンは・・・」
その時サラベールの足元に巨大な魔法陣が展開された・・・やっぱり!
「これは最上級魔法だ!先生、結界の強化を!僕達も手伝います!!」
「解った!」
ウルス先生はさっきまでの怠けた感じではなくちゃんとした教師の雰囲気になっていた。
「「二人共!」」
「おう!」
「了解」
ザッ
「私も手伝う」
何処からか『断罪』の二つ名を持ってるエル・ナイテスさんが現れて協力を申し出て来れた。
「ありがとうございます」
「四人とも此処に魔力を注いでくれ!」
「「「「はい!」」」」
しかし、僕達が魔法陣に手をかざす前にエレンの口から魔法名が告げられた
『テンペスト』と。
その瞬間このグランドに嵐が発生した。
エレンside
『テンペスト』
ビュオォォ!!!
俺が魔法名を言った瞬間にサラベールを中心に風の刃の嵐が吹き起こった。
にしてもまさか、ヘルの悪口を言うなんてな。
まぁ、最下位を取ってしまった俺も悪いけど。
と言うか俺がもっとしっかりしてれば良かったんだよな、でもそれでヘルまで馬鹿にする事はないだろ?
今後こんな事で、俺が最下位だからって一緒に居るヘルを馬鹿にさせないために種蒔きでもしておくか。
肥料はサラベールで、蒔く場所はこのGクラスと俺を今現在遠くから見ている四人だ。
『あいつ生きてるのかぁ?殺っちまったんじゃねーの?』
ん、ニルか。にしても自分の空間出て来れるようになってからよく喋るよな。
『なるべく当たらないように調整してあるから大丈夫だろ』
『にしてもエレンが仲間の事で怒ったらこわいなぁ、おい』
『そうか?これでも抑えてる方だ。今回のは俺のせいでもあるからな』
『おぉ!怖い怖い』
『さて、謝罪でもしてくれるようになったか?』
『何だよ、俺は使わないのか?』
『向こうに戦闘の意思があるなら使うさ』
『最上級魔法を喰らわされたらんなもん無くなるだろーが』
『ハハッ。でもあいつは理不尽な事言ってくるかもよ?』
『それに期待だな、俺はよ』
そこまで話して俺は魔法陣を消す。
シュウゥゥ。
魔法陣が消えた事により嵐が消えていく。
ちなみに俺は自分を囲むように『障壁』を張ってあるから何も問題なかった。
「これでさっき言った事を取り消してもらえるかな?」
俺は『エアウォーク』を解除してクズの前に降りる。
「あ、あ・・・あ」
ダメだなこいつ。
「水を此処に『ウォーターボール』」
バシャア!
サラベールの頭に水球をぶっかける。
「・・・ゴホッ!ゴホッ!・・う。な、何すんだよ雑魚!」
・・・・・。
「我に牙を向く者に水の牢獄を『ウォータープリズン』」
「!?~ッ!ッ~!」
反省していなかったから水で頭を覆って息を吸えなくする。
ゴボォ!
あ、息を出し切った。
バシャア!
魔法を解除する。
「反省したか?」
「解ったよ!謝るから!お前と一緒に居たあの黒髪の女の事を馬鹿にしてごめんなさい!!」
・・・んOK。
「その謝罪受け取ります。でも今度同じ様な事言ったら・・・ただじゃ済まない」
俺はそれだけ言ってクラスのみんなが入る所に歩いてく。
「俺が、俺があんな最下位に負ける訳ないんだ・・・」
後ろでブツブツと言っているサラベール・・・ホラー映画に出てきそうだ。
「・・・そうだ!お前が魔法何か使うからだ!接近戦なら俺は負けないぞ!!」
俺は後ろ向く。
『ニル、何か剣とか構えてるんだけど。向こうに戦闘続行の意思があるって事?』
『そうじゃないか?じゃあ俺を出してくれよ。久々に暴れたいんだよ!』
『・・・でも面倒だし』
『ちょ!そりゃないぜエレン!お前さっき向こうに戦闘の意思が合ったら使うって言ったじゃんかよ!』
『じゃあ、ちょっと待って』
「パス」
『おぉい!何言っちゃってんのエレン!?』
『だって面倒い』
「ハッ!そうやって逃げるんだな!!流石は最下位!これはさっき謝った事は取り消した方がいいなぁ!!」
・・・?取り消す?今取り消すって言った?
『・・・ニル』
『はい!なんでしょうか!?』
『今あいつ、謝った事を取り消した方がいい、って言った?』
『言いましたぁ!』
『ニル出番だ』
『おっしゃあ!』
「あ~うん。気が変わった、お前今から徹底的に【潰す】」
俺は手にグングニルを出す。
「「「「「「!!」」」」」」
周りはさっきまで俺が最上級魔法を使ったのに驚いていたが、今度は急に俺の手に現れた武器に驚いている。
「接近戦なら俺が雑魚に負けるはずがないんだよぉ!」
「待て!サラベール!!」
ウルス先生があいつに声を掛けるが、頭に血が上ってるあいつには届かない。
先生ちゃんと喋れるじゃん、普段からそうしようよ。
てな訳で戦闘続行・・・パーティーの第二ラウンドスタート。
さてサラベール。
結界はさっきの『テンペスト』で破壊してあるから、今度からは直接身体ダメージに行くぞ。
はい、ボコボコにしました。
でも何か自分ではまだ甘いかな?って感じがします。次回はもっとフルボッコです!
誤字脱字、登場させてみたいキャラ、その他色々待ってます。