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異世界で  作者: 闇風
21/29

学園に行く前に・・・ラスト

編集完了しました。

~~~エクシリア王国1000メートル前~~~


トンッ


「良し、転移成功」


にしてもやっぱり何かが減ったって感じがした、城で魔法を使った時もだ。森のみんなと特訓してた時はこんな事なかったのに・・・あれが特訓と言って良いのか解らないけど。


森のみんなVS俺(魔術使用不可)・・・あれは死ねる。ウロボロスのオリアナとかだと生半可な攻撃じゃあ絶対ダメージ通らないからな。


「二回目だけどやっぱり不思議な感覚がするね」


「うむ」


メイとヘルは二回目だからそんなに驚いてない・・・というかメイはもうその話し方に固定したのか。


「・・・転移魔法で転移出来る日が来るなんて」


「・・・不思議」


「・・・本当に転移したんだぁ。エクシリア王国が見えるよ」


「・・・転移魔法、私の魔力では到底足りないですね」


初めての四人はエクシリア王国を見ながら呟いている。若干一名は落ち込んでる・・・でもネル、一人だけなら実行できると思うぞ。


「エレン、何故エクシリア王国の中に転移しなかったのだ?」


「だって、人と遭遇したら大変だろ?」


「・・・確かに」


ヘルの質問に簡潔に答える。


「さぁ、早く国に入って宿を確保しないと」


未だに呆然と何かを呟いてる4人に言う。


「エレン、向こうに人の気配がするよ」


「13人といった所か?血の臭いが濃い・・・盗賊の類だな」


「?」


メイが国とは反対方向に丘の方を指差す。


・・・確かに、さっきまで詳しく測れなかったけど。にしても二人はよく気がついたな、流石はAランクと魔獣。他の四人は・・・まぁ、まだ少し呆然としてるから仕方がないか。


俺もまだ訓練んが足りないか。気配察知を今度から念入りにやろっかな?


「多分、試験を受けに来る各国の姫や王子とかを拉致しようと考えてるんだろ」


世界中から集まるんだからそんな事を考える奴等がいても仕方ないだろう。


「まぁ、我はエレンに危害がなければ良いのだがな」


ヘルはそう言いながら腕に抱きつく・・・これは。


「私もです!」


メイがヘルを睨みながら俺のもう一つの腕に抱きつく・・・やっぱりか。


サラとリニスと同じ反応、というか森で何度もあった光景だ、その後はみんなで喧嘩して森が・・・っく。


「・・・まぁ、盗賊が誰かを襲って国で騒ぎになるのは面倒だから騒ぎの種はとっておくか」


二人の腕を解きながら俺は空間を開けて・・・その中からエクスマキナを取り出す。


「え、エレン?それ何」


「何か宿っておるな、その弓」


「これ見せるの初めてだっけ?」


そっか、見せるのは初めてか。ならちょうど良い。


「「「「・・・・・」」」」


いつの間にか元通りになっている4人エクスマキナ見て停止してるし。


「これは俺の武器その一、エクスマキナ。ギルドの登録用紙にも書いただろ?」


説明をしながら矢を魔力で形成。


「これは、俺が森で見つけた物なんだ。あと一つ同じ理由で見つけた物があるけど・・・それはまた後で」


矢を限界まで絞ると同時に視力を高める。


視界がいつもの何倍にもなり、丘で潜伏している盗賊を捉える・・・男ばっかでよくあんなにくっつけるな、熱くないか?


「それで。俺が何で、魔法を主な戦闘スタイルにしてるのにこの弓を使うのかと言うと・・・」


盗賊の中心に標準を合わせて矢を放つ。


ヒュンッ


ドガァァァンッ!!


「これが理由だ」


矢が盗賊の居た辺を一掃したのを確認して振り向く。


「「「「「「・・・・・・え?」」」」」」


今度はみんな呆然としてる。一日前のサラとリニスを思い出すな。


「さて、盗賊も潰したし。エクシリア王国に行こっか」


そう言って俺は歩き出す。


「・・・あ。ま、待ってよエレン!」


「「「「「・・・はっ!」」」」」


メイがいち早く正気に戻り俺の後を付いてくる。

その言葉で他のみんなも正気に戻って後を付いてくる。


みんなの質問に答えるだけでエクシリアまでの時間が潰せそうだ。







~~~エクシリア王国内のとある宿屋~~~


みんなに荷物を渡した後。


俺は自分の部屋に、メイ達教員組はギルドカード片手にエクセル魔法学園に向かって行った・・・ついでにヘルも。


「疲れたぁ~」


ボフッ!


おぉ!意外ににふかふか!!


それにしても、思った以上にみんなが武器の事を聞いて来た。国に入ればシェリー達がかなり目立って視線が半端なかったし。

それに同伴している俺にももちろん視線が来ましたとも・・・主に嫉妬と妬みの視線が。


宿の受付の人もシェリー達を見てビックリしてたし。しかも、受付の女の人が俺と目が合った瞬間に奥に走って行っちゃったのは、辛かったな。


それを見て二名は不機嫌ンになり、四名はため息をついていた。


「さて、少し武器の手入れ・・・というか、話し相手になってあげないと」


『ゲートオープン』


空間を開いてその中から、エクスマキナとグングニルを取り出す。


「二人共、出て来て良いよ」


二つの武器が光り、光が収まったら武器は無く、代わりに精霊の男性と女性が居た。


「久し振りの外界だぁ~~」


「お呼び頂きありがとうございます。主」


「やぁ、マキナとニル。久し振り」


俺は出て来た二人に声を掛ける。


「おぉ、エレン。最近外に出してくれないから暇だったぜ」


男性の方はニル。名前で解るようにグングニルの精霊だ、性格は雑?・・・容姿は金髪で赤眼のイケメンお兄さん。


「ニル、主にその言葉使いは止めろと言ったはずですが」


マキナが手に双剣を出して構える。


女性の方はマキナ。エクスマキナの精霊だ、性格は真面目?・・・容姿は緑の髪で緑の目をした美人系お姉さんで豊満な胸が特徴。


本当にアイドルグループでも作ろうかな?この世界にアイドルって概念があるか解らないけど。


二人と初めて合った時はビックリした。最初は俺に反発してたけど、余りにも酷かったから最上級魔法(俺の加工済み)を連発してから魔術とか自作魔法とかを連発してたら何か従うようになってた。


生物の本能って奴か?・・・でも精霊って生物にカテゴリされるのか?


「やるか?」


マキナに対抗してニルも手に槍を出す・・・っておいおい。


「二人共。せっかくこっちに姿を現したんだから喧嘩は無し、な?」


この二人の相性は悪い。雑なニルと真面目なマキナ・・・いつも喧嘩する。


「了解しました。主」


「・・・解ったよ」


そう言って二人は武器を消す。


「じゃあ何か話そうか?」


そしたらニルが待ってましたと言わんばかりの顔をして


「そうそう!エレンにいろんな女が近づいて来る度に俺、マキナが空間から出るのを抑えるの大変だったんだぞ!しかも国王の時は物凄い事叫びながら暴れてたしな」


「なっ!?ニル!それは言うなと言ったでしょう!!////」


「そうだったのか?」


顔が赤くなってるけど・・・好意って恐ろしい。


まさかそんな事が起こっていたとは・・・って空間を出る?さっきの言い方だとこっちを見ていたんだよな。もしかして二人共・・・


俺はまた喧嘩している二人に質問する。


「ねぇ二人共。もしかして二人共、空間を出たり入ったり出来るの?」


二人は喧嘩を止めてこっちを見る。切り替え早いな。


「あれ、言ってなかったっけ?」


「私とニルは空間を制御する事が出来ます。今まで説明を忘れていてすいませんでした。主」


「じゃあいちいち俺が空間を開けなくても・・・」


「おう、エレンが念じれば直ぐに出てくるぜ」


・・・orz。


そんな簡単に出せるならもっと速く教えて欲しかった。意外といちいちゲートオープンって言ってから二人を見つけるの面倒だったし。


「そっか、なら今度からはそうする」


「はい!(これで主に近づく女を排除出来る)」


そう言ったらマキナは嬉しそうな顔をして返事をする・・・何故か少し怖い気がするのは気のせいだろう。


「エレン、それは俺としちゃあ嬉しいんだけど・・・良いのか?(こりゃ確実にマキナが暴走するぞ)」


それとは逆に少し気まずそうなニル・・・何かを心配している?


あ、マキナがニルの側に


「・・・ニル、余計な事は言わない方が【身のためですよ】」


「・・・チッ」


何!?今マキナの方からとてつもない殺気が出てたんだけど、マキナはニルに何を言った?


「では、今回からはそう言う事でお願いします。主」


「・・・エレン。俺はやってやるぜ!」


「あ、うん」


ニルは一体何を覚悟したんだ?


その後は今後の事とか話し合った・・・主に学園の事とか俺の過去の事を探す事についてとか。





結果・・・学園に入学したら例の仮面を付けて静かに行くことに決定しました!


何で仮面かって?マキナに仮面を付けろって言われたから。理由を聞いたところ、面倒な事になるらしいから・・・即OKした。ニルも「面倒な事には確かになるな」って言ってたし。


まぁ、マキナの本音は別だろうけど。


まぁ、本当に面倒な事になるかどうかは仮面を付けずに入学試験を受けてみて最終判断するけど。


それからは教員組+ヘルが帰って来たからマキナとニルを隠して、と言ってもただ武器に戻ってもらった。


「エレン、我とエレンが入学試験を受けれるようになったぞ!」


「本当に?というか・・・もし受けれなかったらどうするつもりだったんだ?」


俺の言葉に教員組は「大丈夫、その時は教員辞めるぞって脅すから」と口を揃えて言った・・・本当に大丈夫なのか?このチームギルド。


しかも教員になる事決定?


「まぁ、いっか。で、試験の科目は?」


「それはねぇ、筆記は魔法学と計算学と語学。実技は体術テストと魔力検査+魔法実技、の5つだよ!」


・・・ヘルは計算学大丈夫か?


「あ、それと。さっきヘルの事は私達『明け色の陽燐』が推薦しておいたから大丈夫。筆記は免除になったから」


シェリー・・・心読んでないよね?


「そっか・・・俺には推薦とかしてないよね?」


『明け色の陽燐』に推薦されたとかになったら目立つじゃん?


目立つ=面倒。


「それは大丈夫だよ。私がエレンは面倒な事は嫌いってみんなに言っておいたから」


「ありがとね、メイ」


「いいんだよ」


そう言ってメイが俺の腕に抱きついて来る・・・またか。


『そこのメイド擬き!ぶっ殺す!!』


『おいっ!落ち着けマキナ!!ここで実体化したらヤバイ!!』


「我も」


ヘルは落ちついて俺の腕に抱きついて来た・・・もう慣れた、順応した。


というか、マキナ言葉使いが凄いことになってるけど。ニル、頑張っ!。


「・・・えいっ!」


スフィアが後ろから俺の首に腕を回して抱きついて来る・・・何か柔らかい物が!と言うか何で?


「スフィア・・・なら私も」


今度はシオンが正面から抱きついて来た・・・もう何が何だか解んない。


絶対後の二人は巫山戯てるよな?


・・・スフィア、腕に力入って来てる、このままだと落ちるって。


「「・・・」」


そこの二人は何処を見てるの!?助けて。腕が動かせないからスフィアを引き剥がせないんだけど!?


『もう此処の部屋に居るエレン以外の奴等全員殺してやるっ!!』


『だから落ち着けって!エレン!!早くマキナをお前の空間に入れてから何かで封印してくれ!!』


いや、無理だって・・・ほん、とに・・・落ちる。


『エレン!?まだ気絶すんなよ!』


『む、無理っぽい』





ニルside


クソッ!エレンが気絶する前にこいつをどうにかしないとな・・・これは、最後の手段を使うか。


『おい、マキナ・・・これ以上騒ぐとエレンに嫌われるぞ』


『・・・え?そ、それだけは嫌だ!主に嫌われるなんて!!』


『なら落ち着いてあいつ等を引き剥がすぞ。エレンが気絶する前に』


『解りました。今助けます主』


すまんエレン。


実体化する俺とマキナ。


「「「「「「!!」」」」」」


「おい!そこの水色の髪の女、エレンを離さないと落ちるぞ」


「そうです。全員主を離しなさい」


そこで首に抱きついていた水色の髪の女・・・スフィアだっけか?が手を離す。

そしてマキナ、全員離す必要はねぇぞ。


俺はエレンの元に行く。


「・・・ダメだな。気絶してる」


「貴様ら、よくも主を・・・」


「落ち着けってドアホ」


また暴走しそうになっているマキナを抑える。


「しかしニル!」


「エレンに嫌われたいのか?」


「解りました」


本当にエレン好きだなこいつ。


まぁ、俺もエレンには憧れてんだけどな。


「という訳で、エレンはこのまま寝かせておいてお前等は部屋に戻れ」


俺はこっちに武器を構えている全員に言う。


「貴方達は誰?何処から侵入したの?」


金髪の女・・・シェリーだっけ?が聞いてきた。それとあれが聖剣・エクスカリバーか


「侵入?酷い言われようだな。俺とマキナは精霊だぜ?」


「あ、貴方達がエクスマキナとグングニルの精霊ですか」


「そこのバカの言うとおりです。私とニルは主に武器の精霊です」


「バカって言うんじゃねぇよ」


こいつとは何時かどっちが上かしっかり話さないとなぁ。


「そんな事より。私達は主の武器と言ってもいい存在です」


チッ。


「そう言う事だから武器を収めて部屋に帰れ」


「・・・解りました。皆さん戻りましょう」


「「「「「(コクン)」」」」」


ガチャ


バタン


シェリーの言葉に頷く他の女達。エレンを起こさなための配慮か。

理解が早くてなによりだな。


「おい、俺達も空間に戻るぞ」


俺はエレンの横に寝ようとしているマキナ《バカ》を掴んで空間を開く。


「ちょっと・・・あ、主ぃ~」


「黙れ、バカ」


俺はマキナを空間に放り込んでから自分も入る。


「いい夢みろよ、エレン」


まぁ、気絶してんだからいい夢をクソもねぇよな。


俺は空間を閉じる。




ちなみにエレンが目を覚ましたのは翌日の朝だ。



はい、ついに精霊出せました!


そして次回は一気に学園合格発表まで飛びます!何かもう早く学園編が書きたくてしょうがないですww


展開が速いですけど頑張って下さい。


誤字脱字、登場させたい生徒などその他色々待ってます!

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