学園に行く前に・・・3
夏休みが終わった・・・(泣)
でも、始業式の日に防災訓練とかww
編集完了しました。
さっきの裏道の気配の事が気になってるエレンです。
まぁそれは置いておいて。サラとの念話を終えたらギルドの入口がすぐ近くにあった。
ガチャ
・・・・・・・。
「・・・この騎士団長達どうにかしろよ」
ギルドに入った途端に目に入るボロボロになった騎士団長とその部下・・・ここまでボロボロになるなんて。
「あ、エレン!こっち、こっち!!」
騎士団長とその部下を見てよく解らない気持ちになってる時にリンが受付から声を掛けてきたのでそっちに行く。
「他のみんなは?」
「他のみんなは必要な道具とかを買いに行ってるよ・・・そんな事より!」
リンが体を乗り出して来る。
「一体城に何をしに行ったの、かな?」
笑顔だけど何か怖いな。
「え、だから俺に被せられていた・・・反逆罪?っていうのを取り消してもらいに行っただけ」
「・・・どうやって?」
「それは脅s・・・お願いをしたんだよ」
俺は脅してない、あれは偶然だから。
「ちなみにどうやってお願いをしたの?」
「それは・・・偶然、俺の手元にあったナイフがこれまた偶然、国王に飛んでいって。またまた偶然、肌を掠めたら直ぐに取り消してくれるって」
「はぁ~」
リンはそれを聞いて頭を抱えてしまった。
「エレン、それを脅しとみんなは言うのよ」
「まぁ、自覚はあったけど。俺が認めてないだけだ」
「・・・もういいや。そんな事よりもエレンは準備しなくて良いの?」
国王を脅した事をそんな事と言いますか・・・まぁ別にあの国王の事だからそれぐらいがちょうどいい。
「大丈夫だよ。自分の荷物は全部持ってるから」
「何処に?今エレンは何も持ってないように見えるけど」
まぁ、当然の反応だ・・・俺はギルド内のみんなからは見えない所に
『ゲートオープン』
別空間を開け、そこから本やら食料やら着替えとかを取り出す。
リンはその光景をみて呆然としている。
「大丈夫でしょ?」
取り出した物を全部片付けて
『ゲートクローズ』
空間を閉じる。
「え、エレン。い、今のって空間魔法?」
「ちょっと特殊だけどね」
「そ、そうなんだ。エレンの事侮ってたよ」
まぁ、転移魔法に続いて空間魔法使えるって言われたら誰でもこうなるか・・・俺って人外なのかな。
そいや、魔法学園って言うぐらいだから魔法が主なのか?
「ねぇリン。エクセル魔法学園ってやっぱり魔法が主なのかな?」
「・・・え?あ、うん。エクセル魔法学園って名前だからね、でも体術と組み合わせる魔法とかも習うから」
「そっか、じゃあ魔法があまり使えなくても大丈夫なんだ」
「そういう事。でもエレンは全然大丈夫だね」
まぁ、基本どっちも出来るから。
「入学試験って何をやるか知ってる?」
これが一番気になる。俺とヘルは何も勉強とかしてないからな。
「そうだね、私が受けた時は確か・・・魔法学と計算学と語学、体術測定と魔力測定があったね」
「・・・魔法学と計算学と語学か」
ヘル大丈夫か?まぁ、何年も生きてるから大丈夫だと信じたい。
俺は・・・大丈夫だろ、魔法学は自分で色々出来るくらい詳しいと思ってるから大丈夫なはず。
それと計算学と語学って数学と国語みたいな感じだろ?もしダメだとしても体術と魔力テストで挽回出来る!
「どうしたの?もしかして苦手な物でもあった?」
「いや、ヘルは勉強大丈夫かな?と思って」
「大丈夫でしょ。筆記が苦手でも・・・実力があるから実技で挽回できるだろうしね」
あれ、気がついてた?
「リンって結構な実力持ってるよな」
「まぁね、ここで喧嘩とか起きたら止めるのが私の仕事でもあるからね。私のお父さん、ギルドマスターからも認めてもらってるし」
ギルドマスター何て居たんだ。一回も姿見てないけど。
「そっか。で、リンは結局エクセル魔法学園に受かったの?」
「受かったよ。クラスはBクラスだった」
ヘルよりはある胸を張って少し偉そうに言うリン。
「受かったんだ、凄いね」
「Bクラスはスルー!?」
「クラスってランダムじゃないのか?」
もしかしてランク制度?
「そっか、エレンってエクセル魔法学園の存在自体知らなかったんだよね」
「・・・というかエクセル魔法学園ってどの位のレベルなの?」
「えっとね、エクセル魔法学園は、というか学園自体一つしかないんだよね」
・・・・教育機関が一つだけって。まぁ、義務教育がある訳じゃあないらしいから良いのか?
「そうなのか。もしかしてエクセル魔法学園って、エリート中のエリートが集まる学園?」
一つしかない学園なんだからそりゃあエリートだらけなんだろうけどさ。
「そうだよ。その中でも成績トップのクラスがA、ある条件を満たした人だけが入ることが出来るSクラスもあるけど。だから受験生は沢山いるよ、受験なんて3日ぐらいかかるしね」
ある条件ってなんだ?というか3日かかる受験ってなに?
「じゃあ、リンってかなりのエリート?」
「まぁね!」
リン凄っ!
「ちなみにメイドさん・・・いや、メイも同じくBクラスだったよ」
な、何だってぇ!?・・・じゃあ何で今まで名前で呼ばなかったんだ?・・・ま、いっか。
「・・・メイとリンって、同級生なの?」
「む、それって私の方がメイより年上って言いたいの?」
リンが少し怒ったように言う・・・恐っ!
「違う違う、まさかそんな頃からの仲だった何て思わなくて」
「・・・そう?ならよろしい」
良かった、リンの機嫌が戻ってく。あぁ、だから最初に俺がリンと合ったとき二人はあんなに親しかったのか。
「それでさ、気になったんだけど。Sクラスに入る条件って何なの?」
「解んない。私が学園に居た時には誰もSクラスに何て入っていなかったから」
・・・何そのクラス?無駄じゃないのか?
「でも、確か学園を設立した時には無かったらしいんだけどね。ある時一人の学生が入って来てその人が何かよく解らない力を使う人だったらしくて、その人のためだけにSクラスを創ったって噂があるの」
実際はどうかは知らないけど。とリンは言った。
「そうなんだ。でさ、クラスってどれくらいあるの?」
・・・もしかして能力か?女神は確か、この世界に見合った能力をくれるとか言ってたし。サラは能力なんて無いとか言ってたけど・・・サラは知らなかっただけなのか?能力持ちの事を、それとも魔族のような感じか?
まぁ、俺が入学すれば解ることだろうけど。
「えっとね、確か。一番下のクラスがGだよ。まぁ、ギルドランクと変わらないね」
「そっか。まぁ、エリート学園だからGでもかなりの実力者って事だよな」
「そうだね。あ、みんな帰って来たよ」
リンが入口の方を見ながら言う。
「良し、じゃあ早速行くかな。リン、個室空いてる?」
「もちろん!使うと思ってギルドの奥にある部屋を空けといたよ」
「流石」
「まぁね、みんなこっち来て!」
リンはそう言うとみんなを集める。みんあ結構重そうな革袋を持ってる。
「あ、エレンもう終わったの~?」
スフィアが話しかけて来る。
「国王との話は終わったよ」
「そっか、何を話していたのか気になるね」
まぁ、それは後で。
「さて、みんな準備が終わったんだよな?」
「全員準備が終わったけど、どうする?」
「リンが個室を取ってくれたからそこから転移しようと思ってるよ」
シオンの質問に答える。
「解った」
「じゃあ、リン案内お願いね」
「ん、了解。じゃあ着いて来て」
俺達はリンの後に着いて行く。
「エレンの荷物はどうしたのですか?手ぶらのようですけど」
歩いてる途中でネルが聞いてきた。
「俺は空間魔法使えるから、荷物は全部そこに閉まってある・・・な?」
言いながら俺はゲートを開いて中から替えの服などをり出す。
「・・・え、エレンは。空間魔法も使えるんですね」
「アハハ、リンも同じ様な反応してたよ」
「エレン~」
リンを怒らせたか?
「あ~、ネル?荷物預かろっか?」
リンからの視線を逃れるために話を逸らす。
「え?大丈夫ですよ。これぐらい」
「空間の中に入れれば誰も苦労しないって」
そう言って俺は空間を開いて荷物を差し出すように手を出す。
「じゃあ、お願いします」
「はい、確かに。みんなの荷物もまとめて預かるからかして」
ネルから荷物を預かった俺は他のみんなに声を掛ける。
「じゃあ願いしま~す」
「ありがとう」
「よろしく」
「了解です」
スフィア、シェリー、シオンから荷物を受け取り空間に入れる。
「ありがとねエレン」
「うむ、ありがたい」
「どういたしまして」
メイ、ヘルから荷物を受け取り同じように入れる。
『ゲートクローズ』
「エレン優し~、これなら彼女なんて学園い行ったら直ぐに出来そうだね。着いたよ」
ガチャ
「そんな事ない、普通だ普通。それに俺を彼氏にする人なんて居るのか?」
部屋に入りながらリンの言葉に俺は嘘を交えた感想を返す。そしたら全員にため息をつかれた・・・まぁ、自分の顔を自覚しろって思われたんだろうけど。
「あれ?何でみんなため息を?」
「エレンって・・・まぁいっか。じゃあさエレン、私がエレンの彼女になってあg「「ちょっと待った!」」・・・むぐぅ!?」
何かリンが喋ってる途中でメイとヘルが物凄い速さでリンの口を塞いで部屋の隅に連れってたんだけど。
「なぁ、リンって何をいt「エレンは気にしなくていい!」・・・はい」
ビックリしたぁ、何かヘルがリンを抑えながら大声を出してきたから・・・あ、戻って来た。
「ごめんエレン。さっきのは気にしなくていいから」
「解った」
何か忘れているような・・・あ、念話だ。
「そうだ。リン、ちょっとこっち来て」
「ん、何エレン?」
「ごめんみんな、ちょっとリンと話す事あるから廊下に出てる」
ガチャ
みんなにそう言ってからリンを連れて廊下に出る。
バタン
「で、話す事って?」
「えっと、近々俺の知り合いのサラって名前の銀髪の女性とリニスって名前の金髪の女性が来るからその人達にある魔法を教えてもらって欲しいんだよ。それが俺への連絡手段だから」
「あの話に出てきた人達だね、解ったよ」
さて、あれをまたやるのか・・・保険だからな。
「リン、これからやる事はリンにとって嫌な事かもしれないけど、我慢して」
「何か解らないけど・・・良いよ」
まぁ、嫌な事なんだろうけど。そうでも言わないと俺がもたない・・・泉みたいなメンタルが欲しいな。
性格はいらないけど。
「じゃあ、始める」
俺はリンの手を取る。
「・・・エレン?」
「我呼びかけに応じ貴方の前に姿を現すだろう」
詠唱をしてから手の甲にキスをする・・・恥ずかし!
リンの手の甲に魔法陣が書き込まれる。
良し、成功。
「リン、大丈夫?」
「な、ななな・・・何をしたの?////」
立て直した、凄いね。リンも中々の順応性をお持ちのようで。
「えっと。その魔法陣、俺のオリジナルなんだけど。もしリンに何か危険が及んだりしたら俺の方に伝わるようになってるんだよ」
「そうなんだ。ありがとう、エレン」
「どういたしまして。それと、その魔法陣に魔力を流し込むイメージをしてくれれば俺の方に伝わるから。何かあったらそうしてくれる?」
「うん、解った」
「良し、なら戻ろっか」
「うん!」
やる事をやったからさっきの個室に戻る。
「みんなお待たせ」
「エレン。何をしてたの?」
「ちょっと、保険をね」
「?」
シオンの質問に答えるけどシオンは理解出来ていないようだ。
「じゃあみんな、準備は良い?」
「もうみんな準備出来てるよ、後は転移するだけよ」
シェリーが代表で答えた。
「解った。じゃあ転移の準備する」
今回は長距離を大人数で転移だからな。
『封印解除』
魔力を抑える専用の術式を解除する。
「ッ!?」
ん、ネルには解ったか?俺の魔力が格段に上がった事に。
流石はAAランクの魔導士、魔力放出をしてないのに気がつくって。国に仕えれば宮廷魔導士ぐらいにはなれるでしょ・・・この国では別だけど。
「みんな、俺の周りに集まって」
えっと、指定の座標には魔力でマーカーしてあるし・・・よし、抜かりはない。
「それじゃあ、リン。また」
「うん、またね。みんなも元気でね」
魔法陣を足元にみんなを囲むように展開する。
「それじゃあ」
「バイバイ」
リンが手を振る。それにみんなが手を振り返して答える。
「エクシリア王国の1000メートル前に『転移』」
フッ
sideout
「・・・本当に転移した」
そこには呆然としたリンが・・・それともう一人。
「兄様の行き先はエクシリア王国ね。姉様にも教えておいてあげましょう」
テーブルの下の影から頭だけを出している女性が。その声は裏道でエレンが聞いた声と同じ声だった。
「誰!?」
リンはテーブルの下を覗き込む。
しかしそこにはテーブルの影しかなかった。
「あれ?確かに誰かの声が聞こえたような気がしたんだけど・・・転移魔法を見てビックリしたから幻聴でも聞こえたかな?」
リンは首を傾げながらも部屋を出て行った。
どうでしたでしょうか?
あと、2話ぐらいで入学まで行けそうです!
誤字脱字、登場させたい学園の生徒、その他色々待ってます!