初めてのギルドで最初にした事は急所蹴り!
戦闘は多分2話ぐらい先になりますけど・・・どうぞ!!
編集完了しました。
「では、先に入ってるので着いてきてください」
「はい」
メイドさんがギルドに入って行く・・・すると中から
「おい!ギルドランクAの『メイドさん』だぞ!」
「マジで!あの殺戮のメイドとも言われている『メイドさん』か!?」
「すげぇ!俺初めて見たよ!!」
「俺もだ、というか綺麗だよなぁ」
「だな、お近づきになりてぇ」
「メイドさん・・・はぁはぁ!」
とか色々声が飛び交う、元々騒がしかったのがもっと騒がしくなった・・・危ない言葉を聴いたようなきがしたんだけど?
さて、じゃあ俺も入るかな・・・まてよ、このまま入ったら顔覚えられて後々面倒な事になるのではないか?
ランクAの『メイドさん』と一緒にいる事なんて入ってメイドさんが声を掛けてくれば解るに決まってるし。
・・・よし、仮面を付けて顔を隠していこう。ということで仮面を装着。
この仮面、俺が今即席で創った、闇で。
デザインは・・・真っ黒。もう清々しい位真っ黒、何これ恐いよ。こんなの付けた人、しかも14歳位の子供が入って来たらその場所なんて一瞬で静かになるよ。
現に俺が入ったらメイドさんを見て騒いでいたギルド内が静かになったし。
でもこの仮面いいね、付けてても視野が狭くならないし。息苦しくもないし、実際付けてないんじゃないのかって思う。
触ってみるとちゃんと付いてるしね。流石闇に使い慣れてる事はあるのかな?
「エレン様、その仮面は何ですか?」
あ、少なからずメイドさんも声が強張ってる。意外と脅しにちょうどいいのか?
「顔を覚えられたくないから付けてる」
「そ、そうですか。ちなみに外すという選択肢は?」
「今のところない」
外したら意味ないからな。
「・・・そうですか」
そうです。
「まぁ、そんな事よりも早く依頼を受注してください。メイドさんが決めるんでしょ?」
「そうでした、では少しの間待っていてくださいね」
「はーい」
メイドさんは俺にそう言うと受付的な場所に行った。俺は近くの椅子に座ってギルド内を見渡してみる
ギルドって結構広いんだな、他のギルドもこんな感じで広いのか?造りは木製、魔法で強化してあるようだし結構丈夫そう。
しかしメイドさん並の強者がいるなぁ、俺の気配バレてないか心配だ。でもいざとなったら。
幻想流の歩法も完成してるし・・・名称が厨二だな。「げんそうりゅう」って読めばまだマシ・・・か?
まぁ、それで逃げれば良い・・・にしても名前がなぁ。
「おい、そこのお前!」
心の中で落ち込んでいると誰かが声をかけてきた。
「ん、俺ですか?」
「うっ、あぁそうだよ!」
はて、何か声を掛けられるような事したっけ?もしかしてバレた?
「何ですか?」
「何でお前みたいな奴があの『メイドさん』といるんだよ!」
大丈夫みたいだ。
あぁ~、そっか。そうじゃん、俺こういう事が起こった時に顔を覚えられないようにするために仮面付けてたんだっけ。
「え~と、まぁ成り行きで?」
「巫山戯てるのかてめぇ!?」
素直に答えたのに殴りかかって来る?これは理不尽ってやつか。
「巫山戯てませんって、本当のことなんですもん」
とにかく避ける。
「ほ~、俺様の攻撃を回避するとはな。そもそもその気味悪い仮面は何だよ!?」
何この人、上から目線でしかも逆切れ?・・・順応したけど。
メイドさんは・・・バッチリこっち向いてます。じゃあ、急所を蹴るだけで終わらせますか。
「無視してんじゃねぇ!」
「おっと」
オッサンの拳が来たので回避して。
躓いたと見せかけて懐に入る。
「なっ!?」
オッサンが驚いているけど無視してそのまま
「ありゃ」
後ろに転ぶ振りをして、そのまま男の急所を蹴る。
どたっ
「いてて」
「うごっ!」
「「「「「うっ」」」」」
ギルド内の男のほとんどの皆様が急所を押さえているね・・・気持ちは解る。俺がやった事だけど。
「ごめんなさい。後ろに倒れる時に蹴っちゃったみたいです。オジサン運が悪かったですね。では」
「(ピクッ、ピクッ)」
何かピクピクしてるけどそれを無視して謝罪した俺はメイドさんの元に向かう。
「メイドさん、見てたなら助けてくださいよ」
「いえ、エレン様の実力ならあの様な者などに加勢は必要ないと思いましたので」
「まぁ俺俺でも辛うじて勝てる相手だったから良かったけど」
実際あのおじさんはかなりの実力者だと思う。冷静だったらあんな事出来なかっただろう。
「・・・まぁ、エレン様の実力は依頼で分かることです」
「だね。で、何の依頼を受けようと思うの?」
俺はメイドさんが持っている紙を指さす。
「そうでした、エレン様のギルドランクはどのくらいですか?」
「俺?俺はギルドに初めて来たからランクなんてないよ」
ピキッ
メイドさんの顔が凍った。
あ、こういう時ってろくな事が起こらないよな。
「あの、エレン様?もう一度言ってもらって宜しいでしょうか?」
「・・・俺はギルドに初めて来たからランクは無いよ」
「なら何故ギルドに行きたいと言ったのですか?」
やっぱり、メイドさん怒ってる?
「メイドさん、怒ってたりします?」
「いいえ、エレン様。私はエレン様がギルドに登録していないのにギルドの依頼を受けよう何て言った事になんか怒っていませんよ」
怒ってますね、はい。
「メイドさん、ごめんなさい」
俺は九十度腰を曲げて謝る。
「仮面を付けたままエレン様は謝罪をなさる人なんですね」
う・・・だってここで仮面外したら絶対顔覚えられるし。
でも、メイドさんをこのままにしたら大変だろうし
どうしよ?何処か別の場所に移動してから仮面を外して謝罪し
するか?・・・それが良い!
「メイドさん、少し人がいない所に移動しませんか?」
良い案が出たから即実行。
「嫌です、ここで謝罪して下さい。もちろん仮面を取って」
撃沈・・・他に何か案はないのか?
~~~エレンの脳内会議~~~
エレン1「じれったい!さっさと仮面を外して謝罪すればいいだろ!!」
エレン3「異議あり!それだと本体のエレンの顔が覚えられてしまいます!」
エレン2「では、皆さん。魔術か魔法でメイドさん以外には仮面が付いたままに見せるようにすればいいのでは?」
脳内エレン1・4・5「それだぁぁ!」
エレン3「しかし皆さん!それだとメイドさんに実力がバレてしまうのでは!?」
エレン3以外のエレン「うっ!」
エレン2「でも、本体ほどの者ならメイドさんにバレる事なく術式の展開や詠唱破棄ぐらいは出来るのでは?」
エレン3・2以外のエレン「そうだぁ!そうだそうだぁ!!」
エレン3「でも、メイドさんなら魔力の感知ぐらいは出来るでしょう。しかも、ギルド内全体ですと流石にAランクとなるとバレてしまうのでは!?しかもギルド内にはメイドさんと同等かそれ以上の者まで居ると本体が感じています!!」
エレン4「じゃあどうすればいいのさ!?」
エレン5「そうだぞ3よ、何か名案があるのだろうな?」
エレン3「フッ・・・当然だろう」
エレン3以外のエレン「おぉ!!」
エレン3「それはな」
「「「「・・・」」」」
エレン3「開き直って仮面を取るんだぁ!面倒事が起こるとも限らんだろうがぁ!!本体ビシット決めんかいぃぃいい!!!」
エレン1「それって、俺の意見じゃねぇかぁぁぁぁ!!!」
エレン2「みんなぁ!やっちまえぇぇ!!!」
「「「おぉぉぉぉぉぉぉ!!!」」」
エレン3「ちょ!ま、ぎゃぁぁぁぁ!!!」
~~~エレンの脳内会議(完)~~~上映時間3秒
何か変な事が行われたような気がする・・・まぁ良い。ここは潔く仮面を取って謝罪するかな。
俺の目標が遠くなりそうだな・・・・・。
「解りました」
俺は仮面を外してメイドさんの前に立つ。
何故か仮面を外した時にギルド内の男性の殆どから睨まれた・・・男の嫉妬には慣れてる。寧ろ実力行使して来ないだけマシだな。
「メイドさん、ギルドに登録してないって黙っていてごめんなさい」
俺は素直にメイドさんに謝った。
「・・・はい、もういいですよ。謝罪の言葉確かに受け取りました」
どうやら許してくれるようだ。
「ありがとう、メイドさん」
何か嬉しかったからつい笑顔になってしまったのは仕方がないだろう。
何か今度はさっきまで睨んでいた男性がorzの格好になってるんだけど・・・これも良く前世で見た光景だ。
最近これぐらいしか思い出せないんだけど、まぁ印象が一番強いからな。最終的に俺を襲ってきた男子は人間本気で疑問に思う時があったし。
それとは逆に女性の人達は全員顔が赤くなってる・・・これも前世で見た光景だ。
「いえ、こちらこそ」
「?」
あれ?俺何か感謝される事したっけ?
「あとエレン様、その・・・」
「どうしたの、メイドさん?」
何、その言いにくい事言うよみたいな感じな雰囲気は。
「・・・笑顔は、私以外には見せないようにした方がいいかと思います」
「・・・・はい」
あれ?メイドさんに俺は印象深い何かしたか?
好意を持たれるような事はしてないと思ったんだが。
『エレンの殺気を感じ取った時じゃない?』
『よ、女神。殺気を感じ取ったって・・・最初じゃん』
『そう、エレン気がついて無かった?これは失礼しました、じゃあね』
ブツ
マジか、殺気で好意を持つって・・・戦闘狂か?
まだ一定以上には達してないようだし、このまま幻滅させればOKだろ。
「では、まずはギルドに登録しましょう」
俺は考え事をしていたから動作で首を縦に振っただけ、そしたらそのままメイドさんに引きずられ、受付まで連行された。
どうでしたか?
誤字脱字、リクエストその他色々待ってます!!