プロローグ:文明の起動
2作目です
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死因は——
どう考えても、説明したくない部類だった。
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俺はその日、仕事帰りだった。
疲れていた。
腹も減っていた。
そして——
コンビニで買った弁当を落とした。
(あっ)
地面に転がる唐揚げ弁当。
反射的に手を伸ばす。
その瞬間。
足を滑らせた。
(やば)
派手に転ぶ。
しかも—
道路側に。
そして運悪く。
ちょうどそのタイミングで—
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トラック。
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「うおおおおおおおお!?」
避けようとした。
だが—
手にはまだ弁当を掴んでいた。
(なんでだよ!!)
結果。
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唐揚げを守ったまま轢かれた。
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次に目を開けたとき。
そこは白い空間だった。
「ぶっはははははははははは!!!」
爆笑が響く。
(……誰だよ)
振り向くと、そこには神様がいた。
床を叩きながら笑っている。
涙まで出ている。
「いやごめん無理wwwww」
「唐揚げ守って死ぬやつ初めて見たwww」
(……帰りたい)
「いや普通さ!?手離すじゃん!?なんで最後まで握ってんの!?」
「……本能です」
「本能強すぎだろwwwww」
神様はひとしきり笑ったあと、ようやく落ち着いた。
「はー……久々に笑った」
「いや笑い事じゃないんですけど」
「いやもうこれは殿堂入りだよ」
(何のだよ)
「で、どうする?転生する?」
軽い。
さっきまで爆笑してたとは思えないテンションで言う。
「……まあ、するしかないですよね」
「だよねー。じゃあ特典つけとくわ」
指を鳴らす。
その瞬間、頭の中に情報が流れ込む。
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■付与特典
•鑑定
•言語理解
•物質生成
•虫の知らせ
•ひらめき
•共鳴
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「サービスしといた」
「多くないですか?」
「面白かったからボーナス」
(理由が雑すぎる)
「じゃ、次の人生楽しんでね」
そして—
「今度はちゃんと弁当離せよ?」
(うるせぇ!!)
意識が、途切れた。
「おぎゃああああああああああ!!」
(……は?)
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