レジスタンス
「とりあえず落ち着こう」
「うん。」
とはいったものの俺もものすごく混乱していた。とてもこの少女がレジスタンスのメンバーだと思えなかったのだから。
レジスタンスのメンバーは「適合者」でなくてはならない。
適合者とは、なんらかの固有の能力を持っているもの達のことだ。
だが、適合者という存在自体がレアである。理由として、適合者は必ず女性である事というのが最大の理由だろう。しかもその中でも一握りの者が適合者となるのである。
一応聞いてみるか。
「君は適合者でありレジスタンスのメンバーで間違いないね?」
「うん。そして貴方が次の指揮官なの?」
「ああそうだ。足は引っ張らないように頑張るよ。」
まあそれは最低条件だからな。と思っていると、
「君は前の指揮官とは全然違うんだね。」
と言われた。
「前の指揮官酷かったのか?」
「前の指揮官だけじゃないよ。ここの指揮官は大体仕事をしないから。」
クズだな。とことん。
あれ?そういえば
「そういえば俺たち自己紹介してなくね?」
「あ、本当だ。」
少女も今気付いたようだ。まあ、互いに名前は知っておきたいしちょうどいいか。
「じゃあ自己紹介するわ。俺の名前はリオ。君は?」
「私はアリア。よろしくね。」
「ああ」
と、1日が終わった。