異動します。
「異動?」
「はい。貴方には「レジスタンス」の指揮官になってもらいます。」
俺、リオ・キースリーはそう言われた。
レジスタンスとはこの世界唯一の国であり、「最後の砦」とも言われるここ「ネヴァリア」を守るための組織である。
そこの指揮官になれと命じられた。すごいいきなりだけど。
「はぁ。いつからでしょうか。」
「当然明日からだ。」
「貴方、「当然」の意味を辞書で調べてきた方がいいですよ。」
流石に明日からはきつい。引っ越しなども必要なのだから。
いくら終末世界でも流石に最後の国というだけあってかなり広い。
それどころかこの国は数々の島々から成っている国なのでとても明日までにはできない、、、かといってもう決定事項だし覆ることもなさそうなので
「わかりました。」
と、ため息をつきながら返事をするしかないのだった。そこである事に気づいた。
「そういえば前指揮官は何故指揮官を辞めたのですか?」
「ああ、自分には向いてなかった。というのが表向きの理由で、本音はこんな汚れ仕事やりたくないといった理由らしいぞ。」
そういえばレジスタンスの指揮官って汚れ仕事だと言われてるんだっけ。
「はぁ。まあわかりました。では今すぐにでも準備をしなければいけないのでこれで。」
そう言って部屋を出た。
と言っても俺の荷物は少ないので明日にもギリギリ間に合うだろう。
そう思っていた。そうしたら、不良に絡まれてる女性を見つけた。どうやら何か揉めているらしい。
まあここにはしばらく来ないし、一人ぐらい助けてから行った方が夢見は良さそうだ。ただでさえこれから大変なのに、夢見まで悪くなったら終わりだ。
そう思って一回助けに入りに近づいたら、
「軍人だぁー!ずらかれー!」
といい逃げてしまった。臆病すぎね?
と思っていると、
「あ、あの。ありがとうございます?」
「はは。どういたしまして?」
互いに疑問系なのは不良がとても臆病だったからだ。これじゃあ助けた実感も助けられた実感も湧かない。そして、気まずかったのでここを去ろうとした。だが、
「待ってください!」
と引き止められた。
「どうしましたか?」
「ここにくるのは初めてで、道案内をお願いしたいのですが。」
どうしよう。そんな時間あるかな。、、、まぁいっか!
「わかりました。案内しましょう。」
「ありがとうございます!」
と、街をガイドする事になった。