Episode8「飢えた吸血鬼」
西暦2325年、地球は度重なる戦争と環境変化に伴い、地球が人類にとって住みにくい星になるのは最早時間の問題となった。だが、人類はコロニー建造や月面基地の開発等、宇宙進出を果たす程の技術を手に入れ、やがて他惑星での移住計画も推し進めた。
だが、その最中、突如として謎の巨大不明生物が現れ、人類に牙を向け、襲い掛かってきた。人類はその正体不明の巨大生物にありとあらゆる兵器で迎え撃ったが、巨大不明生物はあらゆる兵器も通用せず、人類を食い尽くし、人類はその巨大不明生物によって大半を滅ぼされた。
やがてその巨大不明生物はデーモンビーストと呼称され、デーモンビーストによって人類の8割が死滅させられたその惨劇は「悪魔の審判」と呼ばれるようになった。それから数世紀に渡って地球はデーモンビースに支配され、僅かに生き残った人類は尚もデーモンビーストの支配に抗ったが、度重なる資源不足に陥り、それを補うために人類同士による争いが頻発に行われ、世界は混沌となっていた。
悪魔の審判から800年後、西暦3125年、人類は対デーモンビースト用として人間が搭乗出来る巨大人型機動兵器を開発し、デーモンビーストを駆逐し、新たな国家を建設、徐々にその支配圏を取り戻しつつあり、人々は悪魔の審判以前の世界に戻れると確信していた。だが、人類は知らなかった、これから行われることはその悪魔の審判以上の脅威が襲い掛かってくることを…
ベルリン総督府と同じくパリ軍事基地も謎の音波によって通信機器がほぼ使い物にならない状態となり、未だにその復旧に手間取っていた。
「まだ、直らんのか?」
「妨害電波の位置が特定出来ないため、中々…」
「(これ程の妨害電波をテロリストが出せると思えんが、まさか、デーモンビーストか⁉)」
「特務大佐。」
「デナム大尉か。例の妨害電波の影響でタイタロスのブレインシステムもフリーズしてしまい、出撃出来ない状態にありますが…」
「それより彼はどうした?」
「彼?」
「オルスター特務二等兵だよ!」
「療養中と聞いていたが、部屋のドアが開いていてもぬけの殻でした。」
「何⁉ クソっ、こんなときに!」
「特務大佐‼」
「何だ?」
「基地の前に兵士たちが…」
「何だと…」
ラルドを包囲したダニのような寄生生物は徐々にラルドに近付いていった。それを見たラルドは更に恐怖して携帯していた拳銃を取り出し、寄生生物たちに向かって撃ち込んだ。
「う、ウワァッ~‼」
寄生生物は銃弾に対する耐性はそれほどなく、一体一体確実に倒されているが、何度倒されてもほぼ無数に湧いていき、キリがなくラルドはその様に耐えられなくなり、森の中を駆け巡っていった。
それを見た寄生生物が背中の突起を振動のように揺らすと走り回っていたラルドの目の前に今度はキールではなくノアが現れた。
「ノア?」
しかし、ノアは何も言わず、背を向け、そのまま走り去っていった。
「待って!」
ラルドはその後を追っていき、森は更に不気味さを増していた。やがてその森を抜けていくとそこに悪魔の審判の時に使われたものなのか、廃れた要塞跡に出た。
「何だ、此処は…」
辺りを見渡すと崩れたドアの前にノアがいて中に入っていき、ラルドもその後に続いて入っていった。要塞跡の中には数百年経っているのとその時の戦闘を物語っているようにあちこちが崩れていた。
しばらく歩いていくとラルドが足元にあるものに挫いて転倒してしまった。気付くとそこに髑髏があった。しかも、あちこちに白骨化した遺体も幾つかあった。
「あっ…ああっ…」
その時、人間とは違う足音がし、それに気付くと慌てて隠れると2、3体の寄生生物が現れ、ある場所に向かって歩いていった。
「一体、何処に…」
怖れながらもラルドはその後を追い、要塞跡の奥深くに入っていった。寄生生物が入ったのは倉庫のような場所でそこには更に多くの白骨遺体が転がっており、その上に何体かの寄生生物が群がっていて、しかもその中心にはノアが立っていた。
「ノア!」
中心に立っていたノアに意識はなく、その背中には寄生生物が取り付いていて2本の牙をうなじのところに噛み付き、吸血していた。
ギシャアァ~‼
その時、突然、奥から巨大な呻き声がし、奥から50m程のサイズをした巨大なコウモリの姿をしたデーモンビーストが現れた。
コウモリ型のデーモンビーストが現れると何体かの寄生生物たちはその元に立ち寄り、それらが口内に入っていった。
「何だ…あの寄生生物はあのデーモンビーストの補食対象なのか?」
その時、デーモンビーストの胴体に幾つかある卵のように膨らんでいる部分からさっきの寄生生物が産み落とされるように次々と現れていった。
「いや、違う。あれはあのデーモンビーストによって産み出されている生物か。」
寄生生物が更に増える中、寄生生物に取り付かれたノアは意識を乗っ取られているように段々とコウモリ型のデーモンビーストに近付いていき、それを見たラルドは咄嗟にその場から動こうとした時にその足音に気付いた寄生生物がラルドの周囲を囲み、デーモンビーストにそれに乗じて気付き、近付いていった。
しかし、その途端、その危機に駆け付けるかのようにルシファロイドが洞窟の壁をブチ破って現れた。
「ルシファロイド! クトラなのか⁉」
「音波の主はこいつか。それにラルド、あいつもここにいたのか…ん?」
その直後、コウモリ型のデーモンビーストがルシファロイドに向かって突撃し、両足で捕らえたまま洞窟の外に引きずり出された。
ギャアァ~!!
「ちぃっ、先ずはこいつを始末しないと!」
ルシファロイドはライフルを取り出し、デーモンビーストの顎を撃ち込み、その痛みでルシファロイドを離し、地面に降り立った。
ギシャアァ~!!
ルシファロイドがすかさず攻撃の姿勢を取るとデーモンビーストは強力な雄叫びを上げ、クトラは片耳を手で防いだ。
「ぐっ、この音は…」
雄叫びを上げた後、突進してくるデーモンビーストに向かってライフルを撃とうとするが、機体の指が引き金を引けなかった。
「むっ!」
ライフルが撃てず、その突進を諸に受け、吹っ飛ばされてしまうルシファロイド。体制を立て直し、再び攻撃の姿勢を構えたが、デーモンビーストが再び雄叫びを上げ、ルシファロイドの腕が一瞬動かなくなった。
「うっ、これは!」
それによってルシファロイドはデーモンビーストの攻撃を許してしまい、反撃が出来なくなった。
ギシャアァ~!!
デーモンビーストはまた雄叫びを上げるとルシファロイドの動きが鈍くなっていた。
「そうか、これがその音波か。」
動きが鈍くなったのを見たデーモンビーストは再び攻撃を仕掛けたが、ルシファロイドは攻撃が当たる寸前に顎に一撃を喰らわせた。
ギャァッ!
デーモンビーストは体制を立て直し、再び攻撃を仕掛けるもルシファロイドは直撃する寸前にもう一度顎に拳をぶつけた。
「やはりか。音波の影響でシステムがフリーズして機体が停止したが、あくまでその影響を受けるのは音波を出している時のみ…音波発生の停止から数秒後なら動ける。」
ギィッ、ギィッ、ギシャアァ~!!
二度目の攻撃が通用しないのを見たデーモンビーストは再度雄叫びを上げた。
「またあの音波を出したか。だが、その間では奴も動けないし、あれを出しながら攻撃は出来ない。」
その時、デーモンビーストの発する音波が更に強力になり、ルシファロイドの両腕や両足がガッチリ石化されたかのように動きが停止した。
「むっ! これは…」
強力になった音波にラルドは立つだけでやっとの状態になり、クトラも片耳を防ぐようになった。
「うっ! ウゥゥ~…」
「さっきより音波が強くなっている…こいつ一体でこれ程のパワーが出せるとは思えないが…」
気付くと周囲にいたダニ型の寄生生物の背中の突起のようなものが共鳴するように響いていた。
「あれには、こいつの音波を拡散させる役割を持っているのか。あれだけの妨害電波も出せるのはそういうことか。」
寄生生物がデーモンビーストの発する音波を拡散させたことによってルシファロイドのブレインシステムが一部フリーズし、思いどおりに起動せず、挙動不審になり、反撃が出来ないままデーモンビーストの一方的な攻撃を受け続けるようになった。
セラヴィムの機体データを基に開発された機体ということもあって攻撃を受け続けてもそれほどのダメージは受けなかったが、まともな反撃が出来ないため、装甲にガタがつくのはもはや時間の問題となった。
「クソッ! これじゃ、攻撃のしようがない。ん?」
その時、ノアが貧血になったように倒れていき、それを見たクトラは直ぐ様、ルシファロイドから離脱してノアの元に行き、背中に取り付いている寄生生物の突起を掴み、そのまま強引に引きちぎり、それを頭部に突き刺し、寄生生物はノアから引き離された。
クトラは出血するノアの首筋を抑えながら、彼女の身体を抱き抱え、銃で寄生生物を撃ち倒していき、その姿にラルドは唖然としていたが、寄生生物はクトラとノアだけでなくラルドにも再び襲い掛かってきた。
パリ軍事基地に現れた兵士たちはいずれも行方不明となった者ばかりで一見、問題ないように見えるが、その目には丸で生気は感じられなかった。
「今まで何処にいた? 一体何があった?」
マッカーシーの問いかけに兵士たちは一切応じなかった。その様子にデナムも疑問を持った。
「どうした! 何故答えない⁉」
「特務大佐、この兵士たち明らかに正気じゃありません。」
「だとしたら、何故、この場に…」
その時、突然、兵士たちがゾンビのようになって襲い掛かってきた。
ウオォ~‼
すかさず、護衛の兵士が銃で殴り付けると、その背中には例の寄生生物が首筋を噛み付いて吸血しながら取り付いていた。
「これは…」
「元凶はこいつのようですな。」
寄生生物に取り付かれ、ゾンビ化したような兵士たちは尚も襲い掛かってきたが、マッカーシーとデナムらは基地内部に逃げ込み、兵士たちの侵入を阻止した。
「クソッ、いくら原因がわかっているとはいえ、あれでは攻撃のしようがない。」
「いえ、あれと似たタイプのデータは実は私の部隊が所有しています。あれによると…」
しかし、寄生生物に取り付かれた兵士たちは護衛の兵士から奪った銃を使って扉の破壊を試み、強引にこじ開け、基地内部に侵入されてしまう。
内部の兵士はやむを得ず、射殺を試みるが、背中に取り付いている寄生生物が無事なら問題ないのか、倒れてもゾンビのように立ち上がって襲い掛かり、手に負えない状態となっていた。
同時期、ベルリン総督府も寄生生物に取り付かれた兵士たちに襲撃され、不在のラルドやクトラの代理として恐怖するヘレナをヤマトがしっかり守っており、兵士たちを次々と倒していたが、同時に腕時計を見てあることを待っていた様子だった。
「後、30分…」
ノアを抱き抱えるクトラとラルドを尚も襲い掛かる寄生生物をクトラとラルドは銃で撃ち倒すが、コウモリ型のデーモンビーストの腹からほぼ無数に産み落とされて現れるため、ラチが明かなかった。
弾が尽き、追い詰められたラルドは側にクトラによって離脱され、佇んでいたルシファロイドがあった。弾が尽き、生身で戦うことが出来なくなったラルドは機体に頼るしかなくなったが、そもそもクトラが乗りこなしていたルシファロイドを乗りこなせる自信は無かったが、ノアを守っているクトラも寄生生物に手を焼いていてその場から動けない状態にあり、
もはや迷っている状態ではないため、戸惑いながらもルシファロイドに乗り込み、起動させた。その時、ラルドはある違和感を感じた。
別の機体に乗っているはずなのにアルケーダに乗った時の感覚はしないどころか、セラヴィムに乗っている時とほとんど変わらない感覚だった。しかも、ラルドが起動させた後、デーモンビーストが襲いかかってきても、事前に襲いかかるイメージが脳裏に浮かび、アームブレードでそれを防ぐことが出来た。
デーモンビーストは捕らえて上空から落とす戦法も取ったが、ラルドはそれもイメージ出来、両足を逆に捕らえ、そのまま振り回して床に叩き付けた。
ギシャッ⁉
「何だ…これは…この機体に乗っているとあいつの動きが事前に頭の中でイメージすることが出来る。もしかしてこれがルシファロイドの力なのか…だとしたら、今までクトラがデーモンビーストと戦ってそれに対処することが出来たのも…」
ギシャァッ‼
「いける…これなら、あいつを倒せる!」
再び襲いかかってくるデーモンビースト、しかし、ルシファロイドはすかさず、その顔面に強烈な拳をお見舞いし、更にはアームブレードで寄生生物が現れた腹の部分を1つ1つ斬り落とし、死亡した寄生生物たちが次々と地面に落ちていった。
「さっき、そこからダニみたいなのを出すのを見た。つまりそこがそいつらの卵ということだ。それを潰せば援軍として出すことは出来ない!」
ギシャァッ~‼
寄生生物を倒されたデーモンビーストはその怒りで飛び掛かったが、ルシファロイドは両腕で翼を掴み、そのまま地面に叩き付け、抑えつけた。
「このまま抑えつければ、後は…」
ルシファロイドがミニガンを撃ち込もうとしたその時、焦ったデーモンビーストは音波を発し、再びルシファロイドの動きが鈍くなった。
「ウッ! またこの音波か‼」
音波で身動きが取れなくなったルシファロイドから脱出したデーモンビーストは音波を発しながら飛び回った。ルシファロイドは体制を立て直して攻撃を仕掛けようとするが。音波のせいでまともに動けず、攻撃もままならなかった。
「ウッ! さっき、クトラが苦戦したのと同じ方法か…これじゃ、身動きが取れない…」
飛び回ったデーモンビーストが襲いかかってくるとそのデーモンビーストの姿がバジリスクに変わり、周囲が海の中になった。
「こ、これは…」
海を悠々と泳ぐバジリスクが近付いていくと、ラルドはロンドン戦でのことを思い出し、音波とは関係無しに手が震え、攻撃が出来なくなり、ルシファロイドがバジリスクに巻き付けられ、牙を剥き出しにしてコクピットに迫り、ラルドは再び恐怖した。
「身体が動かない…まだ僕は恐れているのか…セラヴィムを動かした時から覚悟が決まっているはずなのに…僕は…僕は…ウワァッ~‼」
その時、ルシファロイドがセラヴィムが暴走した時と同じように目を赤く発光させ、アームブレードでバジリスクの顎を突き刺した。
グギャアッ!
顎を突き刺されたバジリスクが悲鳴を上げると、バジリスクの姿さっきのデーモンビーストの姿に戻り、周囲も元の場所に戻った。
デーモンビーストはアームブレードが完全に顎に食い込む前に力を振り絞ってそこから脱した。暴走したセラヴィムと同じく目が赤く発光しているルシファロイドは出力が上がったが、乗っていたラルドはロンドン戦の時のように意識が失っていないどころか、さっきの恐怖感は失っていた。
「これはあの時と同じ…ロンドンでバジリスクにテムズ川に引きずり込まれて、恐くなった時にセラヴィムが突然起動して意識が無くなり、その記憶がないのと同じだ。
でも、今度は意識が無くなるどころか、あの時の恐怖が無くなって何か吹っ切れたようになって腕の震えもない。いける、これならいける!」
その時、デーモンビーストは飛び上がり、突き刺された顎から緑色の血が出血しているにも関わらず、音波を発しながら攻撃してきた。ルシファロイドはアームブレードを展開して引き裂こうとしたが、何とそれが残像のように姿が消え去り、本体が背後から襲い掛かってきた。
「今のは…残像…」
今度は右から攻撃したと思ったら、本体から前から襲い掛かってきた。
「あの音波は幻影を見せるだけじゃなく、残像を見せることも出来るのか⁉ それにさっきより弱いとはいえ、あの音波の影響であいつの動きが読めない。これじゃ、反撃のしようがない。」
顎が出血しているため、音波が弱くなっていているため、幻影は見せることは出来なくとも残像を見せることでラルドを翻弄し、コクピットを狙おうとしたその時、
グギャアッ!
「ん?」
その時、デーモンビーストが何かに怯えているような動きをし、朝日が昇ると更に動揺し、翼で顔を覆うようにし、同時に寄生生物もクトラとノアを襲うのを止め、木影等で隠れるようにして日を遮っていた。
ギャアッ、ギャアッ、ギャアァ~!!
「ん?」
「そうか、コウモリ型だから薄々感じていたが、こいつは夜しか活動出来ないんだ。でも、朝になる直前までこいつが気が付かなかったのは僕たちとの戦いに気を取られ過ぎたからなのか。なら、好都合だ!」
好機と見たラルドはアームブレードでデーモンビーストの翼を突き刺し、それを切り開こうとした。
「この状態なら、あの音波も出せない。つまりあの音波に惑わされずこいつを倒すことが出来る!」
デーモンビーストがまともに動けないのを見て一気に畳み掛けるが、朝日に弱いため、さっきまでとまともに動けないにも関わらず、負けじと言わんばかりにそれに抗おうとしていた。
「このデーモンビースト、まだここまでの力が⁉」
ギシャアァ~!!
デーモンビーストは翼で顔を覆いながら両足でルシファロイドの腕を掴み、引きちぎろうとしたが、ルシファロイドも必死にそれに抗った。
その時、突然何処からか3発のミサイルがデーモンビーストの翼に直撃し、ルシファロイドを離して体制を崩した。それを見て好機とみたラルドはデーモンビーストに蹴りを入れ、両腕のアームブレードで翼を切り裂いた。
デーモンビーストは最後の力を振り絞って噛みつこうとしたが、ルシファロイドは再びアームブレードを振りかざし、デーモンビーストの首を一刀両断し、そのまま活動を停止してしまった。
一方、クトラは気絶しているノアを抱えて動きが鈍くなった寄生生物を撃ち落としていったが、寄生生物は尚も襲いかかり、その内一体が背後から現れ、クトラの首筋に噛み付いた。
「ぐっ!」
しかし、その時、先程のミサイルと同じく別方向から銃声がし、クトラに噛み付いた寄生生物やその他の群れも次々と撃ち落とし、現れたのは特務隊の機体と兵士たちだった。
専用のアルケーダから降りたオクタヴィスがクトラの元に駆け寄った。
「ブラッディ特務二等兵! 大丈夫か?」
「問題ありません。」
その時、オクタヴィスは噛まれた首筋を抑えている腕を見て何か少し違和感を感じた。そしてその後に合流したマッカーシーとデナムもクトラの存在に気付き、目の前で首が切断されたデーモンビーストの前で立っているルシファロイドにクトラが乗っていないことを察した。
「彼処にブラッディ特務二等兵が…では、あれに乗っているのは…」
To be continued
次回予告
ベルリン総督府を後にした特務隊は北京総督府に向かうため、シルクロードを通ったが、そこにテロリストと通じている海賊団の襲撃を受け、特務隊はそれを迎え撃ったが、それを率いる女リーダーの新型機に苦戦を強いられ、それを狙うかのように砂漠のデーモンビーストも現れてしまう。
次回「砂漠の激闘」その機体は少年を戦いの運命へ導く。